毎年思い出す、春の思い出
「つくし、摘みに行こう!」
長い寒かった冬が、終わりを告げた頃。
殺風景だった茶色の畦道にも、
緑が少しずつ色づいき、
春の訪れを感じられるようになる。
私が、小学生の頃から、
山を切り開いて作られた
田舎の団地に住んでいた私たち家族。
車で、5分もかからないところには、
田んぼと畦道が、
広がっていた。
小学校の春休みの午前中、
それぞれの時間を過ごしていた
私たち姉妹。
母は、そんな私たちを誘って、
近隣の畦道へ、車で出かけた。
それは、
「春の味覚、つくしを摘みに行く」という
目的のため!
畦道に自生しているつくし。
つくしの頭が、
開ききっていない状態の
若めのつくしが、美味しい。
それを狙って、
手に持った大きめのスーパーの袋に、
いっぱいに摘む。
誰が一番たくさん取れるか、
競争しながら・・・・
「これぐらいでいいかな・・・」
というところまで、
摘み終わって、家に戻ると、
新聞紙の上に、
摘んできたたくさんのつくしを広げ、
つくしのはかまを採るのも、
お決まりの仕事だった。
はかまを取るのは、
土とつくしの灰汁で、
手が黒くなるし、
細かい作業なので、
とても面倒。
それでも、
この作業を終えれば、
美味しいつくし三昧の晩ごはんが、
食べらえるのだ!
止めるわけにはいかない。
「つくしの卵とじ」
「つくしの天ぷら」
「つくしの佃煮」
我が家定番のつくしメニューは、
以上の3品。
中でも、
私の一番のお気に入りは、
「つくしの卵とじ」だった。
素朴だけれど、
みりんと醤油の甘辛の味に紛れて、
つくしのなんとも言えない
独特な苦味が、
卵とじの味を引き立ててくれる。
スーパーの袋に
あんなにたくさんあったつくし。
調理をすると、
しゅんと小さくなってしまうので、
この3品を作ると
あっという間に使い切ってしまう。
結婚後、夫の転勤で、
実家から遠く離れた都会暮らしが続く今の私。
春になると、
子供の頃に恒例のように行った
つくし摘みは、
もうずっとできていない。
もし、行くとしたら、
車を使って、遠出しないといけないし、
大体、どこの畦道のつくしを
摘んでいいのかもわからない。
オーガニック宅配のお野菜セットで
プレゼントのように入っているつくし。
それもほんのひと握り。
都会では、
スーパーの袋いっぱいのつくしに
お目にかかる機会は、
まったく
なくなってしまった。
毎年、
当たり前のようにしていた
あの頃のつくし摘みは、
都会暮らしの今の私には、
とても貴重な春の思い出だ。

このたびは、
かぜの帽子さんの#言葉の庭
の今月のお題の
「春の思い出」から、
書かせていただきました。
皆さんは、
つくし、食べられますか?
田舎に住んでいらっしゃる方でも、
つくし苦手という方もいたりで、
今回のように、
つくし摘みが、春の日課なご家庭は、
あまりないのではないかと
思ったりもしています。
実際のところ、
当時、学校で、
つくし摘みに行ったことが
話題になることもなかった気がします。
そう思うと、
やっぱり、特別な思い出なのかな。
最後に、
豆知識で、
つくしの部位の説明があるサイトを
参考文献として、
ご紹介させていただきます。
こちらのサイトにある
「地面に出たばかりのつくし」
のつくしのあたまが茶色に色づいたものと、
「胞子を飛ばすところのつくし」
が、美味しいつくしです。
(個人的な意見かも。
開いた方が美味しいという人もいるかな?)
ではでは、
春の思い出のタイムスリップに、
最後まで、
ご一緒してくださって、
ありがとうございました。
これからの季節、
あなたにとって、
素敵な思い出になる
春が迎えられますように🌸

このたびの見出し画像は、
びしばしさんのイラストを
使用させていただきました。
ありがとうございました✨
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