(お題ss)夏を待っていました
向日葵を掻き鳴らして。
飛ぶ種が明日を作る。
青空は憂鬱ごと吸い込んでいった。
ひとり、草原に立ち尽くす。
風に乗ってあなたの声が聞こえる。
振り返って後ろを見た。
歩いた轍には、潰れた雑草。
踏まれても、太陽を目指している。
美しい生命力が似ている。
強かった輝き。
向日葵を片手に。
麦わらを目深に被った。
目の奥に感情があふれる。
太陽と、向日葵と、青空。
混ざり合っているはずなのに。
パレットには後悔だけが残る。
それは夏に置いていく。
遠くに流れた雲の合間に隠した。
来年まで、大切にしまっておいて。
綿雲のように優しく抱きしめて。
また会いに来るよ。
言葉を花束にした。
私の感情は今も夏の終わりに。
片手をピックに持ち替えて。
今日も歌う。
叶わなかった黄色い夢。
あなたに届かなかった、あの夏を。
なんか、詩っぽくなりました。
夏って綺麗ですよね。
お題、ありがとうございました!
