夫婦:何を話すの❓ 第12回
【主題】
夫婦は「相手の大変さ」も一緒に背負う
「晩ご飯、何が食べたい?」
「なんでもいいよ」
一見、相手に合わせた
優しい返事に見えます。
でも毎日のこととなると、
「なんでもいい」は、
相手にすべてを任せる
言葉にもなってしまいます。
献立を考えるのは妻、
という家庭でも、
夫婦なら、ときには一緒に
考えることが大切です。
「何が食べたいかな」
「今日はどうしようか」
そんなふうに一緒に悩めば、
負担も気持ちも分け合えます。
これは食事だけではありません。
仕事が忙しい。
子どもが寝てくれない。
人間関係で疲れている。
相手が困っているときに、
すぐ答えを出そうとせず、
「それは大変だったね」
「どうしたらいいかな」
まずは相手の大変さを
一緒に受け止めてみる。
夫婦に必要なのは、
何でも解決することより、
「あなたの問題は、
私にも関係があるよ」
という姿勢なのかもしれません。
一緒に悩んでくれるだけで、
人の心はずいぶん軽くなります。
…………………………………………
【美子】
幸夫さん、今日の晩ご飯、
何が食べたい?
【幸夫】
うーん……、
なんでもいいよ。
【美子】
その「なんでもいい」が、
けっこう困るのよ(笑)。
【幸夫】
えっ?
好きなものでいいよって、
気を遣ったつもりだけど。
【美子】
たまになら嬉しいけど、
毎日だとね。
献立を考えるところから
全部私の仕事になるでしょ。
【幸夫】
なるほど。
作ることだけじゃなくて、
考えるのも家事なんだね。
【美子】
そうなの。だから時々、
「何にしようか」って、
一緒に悩んでほしいの。
【幸夫】
じゃあ今日は、
冷蔵庫にあるものを見て、
一緒に考えようか。
【美子】
それだけでも助かるわ。
【幸夫】
考えてみれば、
食事だけじゃないよね。
【美子】
そうね。仕事が大変とか、
子どものことで困ったとか。
そんなときも、すぐに
答えが欲しいわけじゃないの。
【幸夫】
「それは大変だったね」って、
まず一緒に悩むことかな。
【美子】
うん。それだけで、
気持ちが軽くなることもある。
【幸夫】
夫婦だからといって、
何でも解決できるわけじゃない。
でも、
「君の困りごとは、
僕にも関係があるよ」
という気持ちは持てるね。
【美子】
そうね。
夫婦って、問題を全部
解決してあげる関係より、
「相手の大変さを、
一緒に背負える関係」
なのかも知れないわね。
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