見出し画像

中村中と書いてなかむらあたる

私のタイムラインだけかもしれないが、最近やたら中村中のコンサートの広告が出てくる。

そういや私、結構中村中の曲が好きだ。
いっときスカパーの音楽チャンネルで『友達の詩』という曲がパワープッシュされていたのと、自身の性別に関する発表が話題になって、様々なメディアで取り上げられていたのをきっかけに聴き初めた。

といっても全曲聴きこんでいるわけでなく、代表曲『友達の詩』を含めた数曲を知っている程度なのであるが。

一番衝撃を受けたのは、『リンゴ売り』かもしれない。
サビが「私を買ってください~♪一晩買ってください~♪」でもうダメだった。
タイトルだけ見て、白雪姫とかマッチ売りの少女を思い浮かべていたから、「リンゴ売りってそーゆーこと!?」とビックリした、当時高校生の私。
終盤にかけて「愛はありませんか」と激情をあらわにするところが大好き。

そういや私、初めて一人で東京に遊びに行ったとき、渋谷のホテルを予約していたのであるが、持ち前の方向音痴を発揮して一向にたどり着けず、そのうち雨まで降り出して、まったく知らない都会の路上で、泣き出しそうに惨めな気持ちになっていて、そのとき頭になぜかこの曲が鳴り響いていて、そういう意味でも印象深い一曲。何の話?

ドラムを叩きながら歌う『私の中の「いい女」』も好き。
独特の世界観は鳴りを潜めていて、フツーのガールズロックみたいなツラしてるのがたまらん。
私は「ポップを装ったドロドロ感」のあるアーティストが好きだ。心の中では情念が渦巻いてるのに常識人の仮面かぶってニコニコしてて、でも分かる人にはその暗さなり粘っこさがバレてしまうという。その感じがたまらない。
とはいえ他に例が思い浮かばないのであるが…。


デビュー曲『汚れた下着』。これもまた好きな世界観。寂しがりでめんどくさくてとても良い。
憶測だけど、この曲を聴く限り、「椎名林檎好きに刺され!」という売り方をしてたんだろな、と感じる。
私は、まんまとそれに引っかかって刺さったクチだ。


今現在の気分で一番好きなのは『風立ちぬ』。
なぜか劇場版『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌だった。強さと寂しさのある一曲。
ストリングスが入っているせいか、なんかスケールが大きい感じがする(←バカの感想)。

別にこの歌詞に重なる思い出も持ち合わせていないのだけど、聴くたびなぜか涙が出てくる。過去に生木を裂くような別れを経験していて、それを乗り越えたことがある気がしてくる。
そして聴き終わった後、謎に爽快な気持ちになるのである。


そういえば、しんちゃん映画の『オタケベ!カスカベ野生王国』の主題歌だったジェロの『やんちゃ道』も中村中の作である。

映画は未見だが、歌詞を見る限り、みさえ目線でしんのすけの成長を願う歌というコンセプトであろう。
久々に聴き返したら、男子を育てる自分の状況にめちゃめちゃ重なって、ボロ泣きしてしまった。
疲れてんな、私。


いいなと思ったら応援しよう!

さるなし夢子 「さるなし@誰が見た夢」の記事をもっと読みたいと思われた方は応援お願いします。 チップは資料購入など、記事作成のために使わせていただきます。

この記事が参加している募集