見出し画像

だれモビプロジェクトという問い


―「いまあるサービスは、いつまで維持できるのか?」から始まる思考―

だれモビプロジェクトの根っこにある問いは、とてもシンプルで、同時にとても重たい。
「いま、社会に存在しているサービスは、これから先も本当に維持できるのか?」
私は福祉の現場に長く関わる中で、この問いを何度も、何度も突きつけられてきた。

制度はある。仕組みもある。理念も立派だ。
でも、現場に立つと、ふと感じる違和感がある。
「この考え方は、あと何年通用するのだろう?」
「これを支える人は、これからどこから生まれるのだろう?」
その“静かな不安”こそが、だれモビの出発点だ。


現実逃避は、いちばん怖い

何年か前までは、こんな言葉をよく聞いた。
「高齢者は、そこまで外出しないから」
「昔のおじいちゃんの時代とは違う」
「多少不便でも、我慢するものだ」

でも、それは本当だろうか。
むしろそれは、現実から目を背けるための言葉だったのではないか。

高齢者は「動かない存在」ではない。
動きたいけれど、動けない構造の中に置かれているだけだ。
身体の問題だけではない。
交通、距離、情報、心理的ハードル、そして「迷惑をかけてはいけない」という無言の圧力。
それらが重なり合い、人を“動かない存在”にしてしまっている。

この現実から目を逸らし続けることこそ、いちばん怖い。
なぜなら、その先にあるのは「静かに壊れていく社会」だからだ。


だれモビは、乗り物の話ではない

だれモビは、単なる移動手段の話ではない。
電動カートでも、スローモビリティでもない。
だれモビは、社会課題そのものを扱っているプロジェクトだ。

移動できないということは、
・人と会えない
・役割を持てない
・消費に参加できない
・社会との接点を失う
ということと、ほぼ同義だ。

だから、だれモビは
「移動」ではなく
**「社会に参加し続ける権利」**をどう守るか、という問いを内包している。


点から、線へ。線から、面へ。

だれモビの構想は、最初から壮大なインフラではない。
むしろ真逆だ。

最初は「点」だ。
一台のだれモビ。
一つの場所。
一人の利用者。

そこに生まれる小さな成功体験。
「行けた」
「会えた」
「役に立てた」

それが、次の点を呼ぶ。
点と点がつながり、「線」になる。
そして線が増え、やがて「面」になる。

この拡張の仕方そのものが、持続可能性だと私は考えている。


だれスポ(スポット)が生む意味

だれモビの次に生まれる概念が、**だれスポ(スポット)**だ。
だれスポは、単なる休憩所でも、貸出拠点でもない。

・人が集まる
・役割が生まれる
・関係性が育つ

だれスポは、社会との接点を“再設計”する場所だ。

空き店舗でもいい。
商店街の一角でもいい。
観光地の片隅でもいい。

重要なのは、
「そこに行けば、誰かがいる」
「自分の存在が浮かない」
という安心感だ。


だれケアへ、そしてその先へ

だれモビ → だれスポ → だれケア。
この流れは、段階的に見えて、実は同時進行だ。

だれケアは、医療や介護だけを指さない。
・見守り
・声かけ
・役割づくり
・孤立の予防

ケアとは、関係性そのものだ。

さらにその先には、
だれサポ
だれワーク
だれトラベル
だれ学び
…まだ名前のない「だれ」が無数に存在する。

これは分野の拡大ではない。
人の生き方の選択肢を増やす作業だ。


SDGsと経済は、対立しない

よく言われる。
「福祉はお金にならない」
「社会課題はビジネスにならない」

私はそうは思わない。
むしろ逆だ。

持続可能でない仕組みこそ、最も不経済だ。

だれモビは、一攫千金のモデルではない。
でも、
・地域で回る
・人が育つ
・役割が循環する
経済を生み出す。

SDGsは理念で終わらせてはいけない。
生活と、仕事と、感情の中に落とし込まれて、初めて意味を持つ。


仲間が必要な理由

正直に言う。
このプロジェクトは、簡単ではない。
一人でできるものでもない。

制度と向き合い、
現場と向き合い、
誤解とも戦い、
それでも前に進む必要がある。

だから仲間が必要だ。
同じ意見である必要はない。
完璧である必要もない。

ただ、
「この社会、このままでいいのか?」
という問いを、一度でも本気で考えたことがある人と、一緒にやりたい。


イメージを掴んでもらえたら、それでいい

すぐに理解されなくてもいい。
すぐに結果が出なくてもいい。

ただ、
「なんとなく、これが必要な気がする」
「点が線になり、面になる未来が見えた」
そう感じてもらえたなら、それはもう成功だ。

だれモビは、完成品ではない。
育てていく社会のプロトタイプだ。

目の前の“だれか”のために。
そして、まだ出会っていない“だれか”のために。

この問いを、私は投げ続けたい。
あなたと一緒に。

🔹 メイン(軸になるタグ)

#だれモビ
#だれスポ
#だれケア
#社会課題
#共創

🔹 思想・ビジョン系

#持続可能な社会
#SDGs
#インクルーシブ社会
#現場から考える
#制度ではなく現実

🔹 福祉・ケア・高齢社会

#福祉の現場
#高齢社会
#移動の自由
#孤立をなくす
#ケアは関係性

🔹 地域・経済・仕組み

#地域循環
#小さな経済
#点が線になる
#面になる社会
#地域インフラ

だれモビプロジェクト

奇天烈企画
代表 白川 薫
介護福祉士・コンサルタント・電子書籍・プランナー
名古屋市名東区亀の井1-18 101 908
お問い合わせ
daremobility@gmail.com


いいなと思ったら応援しよう!