私の中の春が目を覚ます
数日前、とても暖かい日がありました。
そのチャンスを逃したくなくて、外へ出ました。
私の住んでいる場所の近くに、
梅の花が道いっぱいに咲く通りがあります。
カメラや必要なものを持って、
撮影を手伝ってくれる友人と待ち合わせをしました。
そこに着いた瞬間、
空気が違いました。
春が、目を覚ましている。
そんな感覚。

花に近づいたとき、
まるで春そのものが
私を迎えてくれたようでした。
うまく言葉にできません。
でも、確かに心臓が高鳴りました。
揺さぶられたように、
内側から目が覚める感覚。
人にはそれぞれ、
“心の中の春”があると思います。
私にとって、それはこの瞬間でした。
この一年を、
前向きに、
軽やかに進んでいける。
そう思わせてくれた時間でした。

春は、
外から来るものじゃない。
ある日、
内側で静かに弾ける。
冷えていた場所に、
やわらかい光が差し込む。
花が咲く音は聞こえない。
でも、
確かに何かが目を覚ます。
私は触れた。
ひとひらの花に。
でも本当は、
触れられていたのは私だった。
眠っていた勇気。
閉じかけていた希望。
春はそれを、
静かにほどく。
散ることを知っている花だからこそ、
いま、
こんなにも美しい。
私もきっと同じ。
限りある時間の中で、
何度でも、
咲き直せばいい。

