なぜ「また会いたい」と言われる人と、そうでない人がいるのか|指名され続けた理学療法士が氣づいたこと
学べば学ぶほど選ばれる、というのは思い込みかもしれない
今でこそ「指名され続けた理学療法士」と名乗っていますが、
駆け出しの頃の私は、患者さんから名前で呼ばれることさえ
ほとんどありませんでした。
割り当てられた業務を、ただ淡々とこなす日々。
負けず嫌いだったので、休みのたびにセミナー会場へ足を運び、
年間の自己投資額は100万円を超えていた時期もあります。
けれど、勉強量と指名される数は、
思っていたようには比例しませんでした。
「技術を上げれば選ばれる」という前提そのものが違っていた
当時の私は、「腕を磨けば、いずれ選んでもらえる」
という考え方を、疑ったことがありませんでした。
でも、20年かけて3万人以上の方と向き合う中で、
少しずつ見えてきたことがあります。
患者さんが本当に欲しがっていたのは、
正確な手技だけではなかったんです。
「この人になら、今の自分をそのまま見せてもいい」
そう感じられるかどうか。ここが分かれ道でした。
数字より先に、目の前の一人に向き合う
技術と同じくらい、いえ、それ以上に意識するようになったのは、
目の前にいる一人を、その人だけの背景を持つ存在として見る、
という単純なことでした。
劇的に何かが変わったわけではありません。
一人ひとりに、丁寧に向き合う。
ただそれだけを、20年間積み上げてきました。
今、指名してくださった方は2000人を超えています。
ただ、この数そのものが目的だったことは一度もありません。
「またあなたに診てほしい」
そう言ってもらえる関係を、地道に積み上げてきた結果です。
初対面が苦手な方にも、まったく同じ構造が当てはまる
初対面をうまく乗り切れないと感じる方の多くは、
「自分に何かが欠けている」と考えがちです。
でも、20年の臨床で私が確信しているのは真逆で、
新しいスキルを足すことより、
目の前の相手を一人の人間として丁寧に見ることの方が、
結果として、はるかに効果があるということです。
小さな積み重ねだけが、いずれ信頼という形に変わります。
これまで誰かに「また会いたい」「あなたに頼みたい」
と言ってもらえた瞬間を、思い出せますか。
その時、自分がどんな態度で相手と接していたか。
振り返ってみると、あなただけの答えが見つかるはずです。
この20年の遠回りには、実はまだ続きがあります。
その話は、また改めてお伝えします。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
では!
伊達あさひ
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