銀色の雨
夜の雨におどる庭木をヨシズごしに眺めている。
網戸の我が家は雨の音が聴かれる。
この数年は灯火も丸提灯の白熱灯にしているが、今宵はそれも消して行灯のみだから時計も読み取れないかわりに外の音が冴えるようである。
連日の雨のおかげで、脇のションベン川も活きのいい音をたてている。
このしっとりした風と暗さと活きている音が安葉巻の薫りをかえてくれる。
節電しながらも贅沢を堪能できるのはありがたい。
雨や雷が好きだから音をきくためにオーディオもつけない。
チョンマゲのころの以心伝心はそういう環境の中でしか生まれないのかもしれないのだなと寂しく思う。
