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ウインドファン

プレハブの離れに寝起きするようになった中学生のころの自室にはエアコンなんて装備されていなくて 「ウインドファン」なる換気扇がその代用品であった。
掃き出し窓の反対側にある北向きの窓サッシに縦長に取り付けられた換気扇である。
普通の換気扇が屋内の空気を外に出すのと違ってコレは夜間の冷気を室内に取り入れる物だった。
生家は古墳山にあり宅地の周囲は植物しかないので室内温度とは格段の差があったから、こんなものでも十分な冷気を吹き出す冷房装置だった。
今の住まいで用いても生暖かい風が入るだけで役には立つまい。
思えば贅沢な環境で育つ事が出来た事にもっと感謝しなければならなかったのに不足ばかりに振り回された親不孝者であった。

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