発達障害を持つDFT研究家の日常1
初めまして、と言うべきか。これを読んでくれているのは主にXのフォロワーさんたちだろう。自己紹介はおいおいしていくことにする。
AI(Claude)に勧められてnoteを始めることにした。私の多面性を他者に理解してもらうためには、技術特化のQiitaや短文のXでなく、noteで「自分とは何か」について語った方が良いとのことだ。私もそう思うし、以前から自分について書きたいと思っていた。だから書く。
最近のエピソードから始めよう。私は現在、擬ポテンシャル(PP)およびそれに対応する数値原子軌道(NAO)を開発している。PPやNAOとは何かについてはここでは説明しない。その必要もないだろう。(強いて言うなら、計算物理のシミュレーションを回すための基盤技術だと思ってほしい)。 私のアプローチは、高精度なPP/NAOの半自動生成を行うことだ。このアルゴリズムは新しいらしい。
ここまでは前置きで、ここからが本題だ。
このアルゴリズムを用いてPPとNAOを作成し、先日沖縄で行われた「計算物理春の学校 2026」でポスター発表をした。私の発表を見に来てくれたある研究者が、こう私に聞いた。 「このアルゴリズムの名前は何にされるんですか」 そんなことは考えていなかった。その時私はとっさにこう答えた。 「(自分の本名)アルゴリズムです」
数日後、Xで、世界には「Marisa Kirisame」名義で論文を投稿している研究者がいることを知った。霧雨魔理沙、『東方Project』のキャラ名だ。
私は『とある魔術の禁書目録』の登場キャラである御坂美琴が大好きだ。Xのアイコンも御坂美琴にしている。だから、「Marisa Kirisame」で論文が投稿できるのなら、「Mikoto Misaka」で論文が投稿できるのではないか、私もそうしたらよかったと半ば本気で悔やんだ。
しかし、そのあと考えた。論文著者を「Mikoto Misaka」名義とするのは流石にやり過ぎとしても、自分の考えたアルゴリズムの名前なら「MISAKA」と名付けられるのではないか。
M.I.S.A.K.A. —— 何かそれらしい計算物理の用語を並べて、アクロニム(頭字語)ということにしよう。 そう考えた。私の最初のnoteは、このMISAKAのバクロニム(後付けの略語)を考えるところから始まりそうだ。バクロニムなんて自分では思いつけない。いくつかAIに候補を出してもらった。
Machine-Informed Systematic Assessment of Kohn–Sham Approximants(機械学習を用いたコーン・シャム近似法の体系的な評価)
Multi-objective Iterative Screening Algorithm for Kohn–Sham Accuracy(コーン・シャム精度を目的とする多目的反復スクリーニングアルゴリズム)
Modular Integrated Scheme for Atomic Kernels and Atomic Orbitals(原子核および原子軌道のためのモジュール式統合スキーム)
Modular Integrated Scheme for Atomic Pseudopotentials and Atomic Orbitals(原子擬ポテンシャルおよび原子軌道のためのモジュール式統合スキーム)
第一案、第二案は却下だ。これは「MISAKA」ではなく「MISAKSA」だ。 第三案も却下だ。これは「MISAKAO」だ。 第四案も却下だ。これは「MISAPAO」だ。
M.I.S.A.K.A.は何の略称にすべきか。もし良いアイデアがあればコメントで教えてほしい。
最後に、私が好んで使っているハンドルネーム「dc1394」の由来について書いておく。これは学会などで非常によく聞かれる。結論から言うと、「特に意味はない」である。『Steins;Gate』の主人公の岡部倫太郎の決め台詞である。強いて言えば、昔Appleなどが提唱した通信規格であるIEEE 1394の「1394」が由来である。昔は「ddc1394jp」を名乗っていたが、だんだん短縮形である「dc1394」を使うようになった。「dc1394」で検索するとlibdc1394というカメラのライブラリがヒットするが、これは偶然である。最近はネトゲはやっていないが、「ddc1394jp」から、ネトゲのハンドルネームは「ででこ」でやっていた。「ででこ」をもじって「でてこ」を使うこともあった。
こういう連想の跳躍が自分の思考の癖で、それは発達障害と無関係ではないと思っている。これからnoteでは、こんな私の頭の中を、気負わずに書き連ねていこうと思う。
