2歳児と外食する、という試練
家族でご飯を食べに行こうかな、と思うときは家では準備がめんどくさいもの。例えば焼肉とか、しゃぶしゃぶとか、そういうやつ。テーブルを囲んで、ゆっくり食べたい。それだけの話なのに、これがなかなか難しい。
まず、ゆっくりできない。2歳児はじっとしていない。焼肉屋で網やトング、ハサミを触ろうとする子供を制しながら食べる焼肉は、もはや焼肉ではない。しゃぶしゃぶの鍋も危ない。子供の「触りたい」と思う好奇心は止まるところを知らない。というわけで、この系統はまず選択肢から消える。親が疲れていると尚更だ。
次に繁華街も厳しい。そもそも混んでいる。待ち時間が発生した瞬間に詰む。移動の負担も重い。ベビーカーか抱っこ紐か、どちらにしても繁華街は消耗する。子供が機嫌よくいられる時間には限りがあって、その有限なリソースを移動で使い切りたくないのでこの選択肢も脱落。
交通手段はもっぱら自転車なので、駅前も難しい。駐輪できる場所が限られているからだ。せっかく頑張って漕いでいったのに「ここには止められません」となるリスクは取れない。駅前も消える。
消去法を繰り返した末に残るのが、バーミヤン、サイゼリヤ、デニーズといったファミレス全般だ。子供用の椅子があって、多少騒いでも許容されて、近くて、止められる駐輪場がある。気づけば毎回同じ店になっている。それ自体は悪くない。ただ、最初に思い描いていたご飯とは少し違う。
そういえば近所に一軒だけ、子連れでも入れそうな焼肉屋があった。ここなら何回でも行けると思っていた。しかし再開発の煽りで潰れてしまった。あれは痛かった。子育て世代に優しい街というのは、駅の近さよりも、そういう店が一軒あるかどうかなのかもしれない。

最近、「フードコートが充実している街の方がよほど住みやすいのでは」と思い始めてる。フードコートは子連れに最適化されている。席は広く、多少の声は気にならず、食べ物の種類もある。住む場所を選ぶ基準が、じわじわと変わってきている。
行きたいものを挙げればきりがない。ラーメン屋、二郎系、日暮里にある老舗中華の馬賊。どれも「いつか」のリストに入っている。馬賊は手打ち麺の店で雰囲気もあるが、席が狭いので2歳児を連れていくにはさすがにハードルが高いかもしれない。でもいつかは行きたい。
結局のところ、望んでいるのはシンプルなことだ。越谷レイクタウンみたいな、フードコートが充実した大型ショッピングモールが近所にできてくれないだろうか。子連れで行ける選択肢が増えるだけで、週末の幸福度はずいぶん変わる気がする。
Googleマップには「行ってみたい」の保存だけが増えていく。子供がもう少し大きくなれば、電車で気軽に移動できるようになる。その日まで、今日も保存リストを育てている。
この記事の裏話を書いてみました。メンバーシップ限定記事となりますが、よければどうぞ。
いいなと思ったら応援しよう!
もしこの記事が『タメになった!』『面白い!』と思っていただけたら、少額でも応援いただけると嬉しいです。1杯のコーヒー代だけでも大変嬉しいです。