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犬 ときどき アザラシ

 実は 犬顔だ。
 
犬にも似ているが、アザラシとかアシカとか「海獣」系統の動物にも似ていると、よく言われる。キュ~って鳴くやつ。どう間違えても クールビューティの仲間入りは叶わないので、いっそのこと 昔話をしがてら、自己申告してしまおう。

 犬 又は アザラシ顔 です。

両方とも 飼ったことはない。


 先ずは 半世紀前の幼い頃の出来事から。

 ウチで 白いウサギを飼っていた。可愛がっていたその子は  野良犬に追い回され 天国に行ってしまった。ショック過ぎてトラウマ化したのか、暫くの間 犬は、お爺ちゃんちのジョンを除き、苦手になってしまった。
 昔は 野良犬なんて その辺にいくらでもいたもんね。追いかけられたのは ウチのウサギちゃんだけでなく、小学校低学年の 自分自身だったり、もっと小さい 妹のリモちゃんだったり したこともある。


 大抵は 学校の帰り。
ランドセル背負って 道端を歩いていると、

ハッハッハッハッハッハッハッハッ

いうのが聞こえて来て、大人なら 
「何!?変質者?」
ってビビってしまう所だが、幼いワタシのビビリポイントは そこじゃなかった。「ハッハハッハ」の中に、小さく弾ける様な「テッテッテ」という足音が混じっているのを、聞き逃す訳がないのだ。十中八九 お犬様だと見当がついてしまう訳やね。

えーん! 何も持ってないよー! {{{(>_<)}}}

彼らは 野良なので、まあまあの確率で お腹を空かせている。何も持っていないというのはウソで、大抵は 給食でお残ししたコッペパンが ランドセルに入ってるんや どうしよう。お子ちゃまの考える事なんて そんな感じ。

 コッペパンを狙っているかどうかは判らないが、ヒタヒタと迫る「テッテッテ」の足音。
「振りかえったらアカン振り返ったら負けや!」
小学校低学年 運動の苦手な女子なりに すっごい速足になる。でも、一応は 後ろを確認したくって しょうがない。自分なりに 戦える(⁈)相手かどうか、確かめねば・・なんてな・・・・。 いや、だから そこで振り返ったらアカン、止まったらアカン、走ってもアカン、吠えられないよう、間違っても噛まれないよう、とにかく穏便に 穏便に・・・。

 ※ 大人になってみると、「とにかく」って「兎に角(ウサギに角)」って書くんやなー ・・・と、余計な事を考えてしまう。閑話休題。

子供は唯、ビビるのみ。
野良犬だからね、注射とか してないし

 ウサギちゃんショック以降、我が家では金魚くらいしか飼わなくなったけれど、裏庭の菜園に入られるのも 避けたい。子供なりに 知恵をはたらかせ、近所のお寺さんの敷地にしれっと入る。ここで 追いかけてくるお犬様を 何とか撒くのが 常套手段。上手く撒いたなーと思ったら、草むらから大きな蛇がニョロっと出て来て、妹・リモちゃんと手をつなぎ、泣きながら帰ったこともあったわ。


 などと書いて、動物嫌いだと思われるのも困る。いかつい野良犬は 苦手だったが、祖父の飼っていたジョンのことは 大好きだったし、近所から逃げ出した子犬に 足をペロペロされて メロメロになったのも事実。友達と一緒に 秘密基地みたいな所で 猫を飼ってるつもりでいた時期もあったな。



◎ 学校にイヌ

 野良犬が 学校のグランドや 時には 校舎まで迷い込んで来る様な のんびりした世の中は、せいぜいがとこ ワタシが小学生くらいの頃で 打ち止めになっていた様に思う。ところが、それから5~6年も後、高校に通っていた時に一度、どこの誰だか知らないが、授業中の教室にまでやって来る 愉快な迷い犬がいた。

 教室まで来るか?! 普通 ・・・。

 授業中でも 休み時間でも、首輪をした その子は 静かに校内を行き来する。生徒達も 過剰にかまう訳でも 忌み嫌う訳でもなく、まぁ その内いなくなるんじゃね? 位の気持ちで、緩く接していた。そして その子がさ、

何故だかいつもワタシの席の横で寝るのね。

開け放された教室の入り口から、当然みたいに
 す・・・・・・
と 入って来て、テッテッテ・・・ 小さな足音と共に ワタシの座ってる席までやって来る。窓際から2列目の、後ろから2~3番目の席の 机の横。そして 「当たり前です」って顔をして ストンとうつ伏せになり、時には そのまま クタっと横向きで入眠。近くの席の男の子に
「まさか、であぐるさんちの犬?」
とか、ありえない質問をされたのを、何故 こんなにリアルに憶えているんだろう。・・ んな訳あるか ( ╯□╰ )。


 
たまたま発見した 数学の先生が、マジに飛び上がったんじゃないかと思う程に驚き、奇妙な叫びまであげた時のことも、その声の裏返り方まで 憶えている。毎度、くだらないことばかり憶えていてスミマセン。

 そんな怪現象の為。ワタシは 自分の顔の造作は ともかく、ひょっとして何か 動物を引き付けてしまう様な「体臭」的なモノでも発しているのではないかと、ちょっぴり悩んだ。


 現在、野良犬なんてものは いなくなってしまったので、たとえばワタシの体から 彼らを引き付けるニオイの様なモノが発せられているとしても、怪現象はおこらない。ただ、今度は 無差別に子供がやって来る様になった。
 道を歩いていたら いきなり小さい子が 手をつないできたり、百貨店の売り場に立っていた頃など、お客様の連れているお子様が ぴょこんとやって来て 限りなく喃語に近い幼児語で話しかけてきたり、抱っこを要求されたりする。手に持ってる お菓子を くれたりさ・・・・・・。
「であぐるさんの ご親戚かなにかで?」
あり得ない 同僚の質問。笑ってないで 助けて欲しい、どう対処すればいいのーーー?!

 子供が 大の苦手なのに

可愛いのは解る。子供服を扱う店にいた経験もあるので、脱げちゃった靴を履かせたりも出来る。でも 正直、緊張のあまり お子達にどう接したらいいのか、さっぱりわからないのだ。大体、子供好きやったら とうに1人や2人 産んでるやないか。
 要はワタシって、お子様にしても動物にしても、害が無さそうに見えてるって事やろ? それは なかなかイイことだ。半面、だからストーカーみたいな怖いのんも 寄って来た訳やろ? たぶん。

 まあ、イヌみたいな顔しとったら、舐められ易いかもなー。

どうせなら、イケメンに寄って来て欲しいんですけど


 そういえば 高校の教室にワンコやって来た 丁度その時期、ワタシは 付き合い始めたばかりの 結構イケメンな彼氏と、動物園に行った。
 うれしはずかし 初々しく手をつなぎ オランウータンの檻の前に立ったら、中のオランウータン夫妻、ワタシ等の目の前で いきなりおっ始めよってな・・・・・・。勘弁してくれよ 森の人! ワタシ等、そんなエロスを醸し出していたか? どうリアクションしたらいいのか、凄く焦ったっけな。

 犬顔と サルは、相性悪いのかも。




 



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