初段までの地味な積み上げ③ |5月振り返り 2級に上がった直後、7連敗した話
5月の将棋ウォーズを振り返ると、かなり浮き沈みの激しい月だった。
月の途中までは調子が良かった。
特に5月25日頃までは勝ち越せていて、内容的にも「今月はいけるかもしれない」という感覚があった。
そして、ついに2級に昇級した。

これは素直にうれしかった。
最近は右四間飛車を中心に指していて、自分なりに攻め方や囲い方も少しずつ形になってきた感覚があった。
実際、昇級手前では1級や2級の相手にも勝つことができていた。
だから、「自分も少し強くなってきたのかもしれない」と思った。
ただ、問題はそこからだった。
昇級後に一気に崩れた
2級に上がってからの内容がひどかった。
負け越しが続き、最終的には7連敗。
しかも、相手が特別強かったという感覚ではない。
むしろ、3級や4級の相手にも普通に負けた。
昇級手前では1級・2級にも勝てていたのに、昇級後は3級・4級にも負ける。
一見すると不思議だけれど、振り返ってみると理由はかなりはっきりしている。
単純に、将棋が雑になっていた。
7連敗のうち3回は打ち間違え
特にひどかったのが、打ち間違えだった。
7連敗のうち、3回くらいは明らかな打ち間違え。
たとえば、歩交換をしたあとに飛車を打つ場面で、打つ位置を一つ間違えて、歩の前に飛車を打ってしまい、そのまま取られるようなミスがあった。
これは読み負けではない。
定跡を知らなかったわけでもない。
ただの確認不足。
そして集中力の低下。
勝ててたから打ちたいと思って、ちょっとした移動途中とかで打っていた。
だから、うち間違えが起きる。
将棋ウォーズでは、こういうミスを一度やるとほぼ負ける。
しかも、負けが続くと焦りが出て、さらに同じようなミスをしやすくなる。
まさに悪循環だった。
勝てたことで、少し攻めすぎたのかもしれない
もう一つ感じたのは、昇級できたことで少し前のめりになっていたこと。
「攻めれば勝てる」
「この形ならいける」
「多少無理しても通る」
そういう気持ちが、無意識にあったのかもしれない。
こちらの囲いがまだ完成していないのに、攻められそうだから攻めてしまう。
自玉の安全を確認しないまま、右四間の攻め筋に飛び込んでしまう。
3級までなら、それでも相手が間違えてくれて勝てることがあった。
でも2級に上がると、相手も簡単には崩れない。
受けられる。
反撃される。
こちらの玉が薄いところを突かれる。
その結果、「攻めたはずなのに、気づいたら自分の方が苦しくなっている」という展開が増えた。
序盤でも相手を見ていなかった
もう一つの課題は、序盤の駒組み。
自分の中では、基本は右四間飛車とエルモ囲い。
相手が角道を止めない場合は、角交換から矢倉に組み、腰掛け銀にして右四間を目指すようにしている。
ただ、その形を作ることばかりに意識が向いていた。
相手の銀がどこに出てくるのか。
相手の飛車先はどうなっているのか。
角のラインは危なくないか。
相手はどこから仕掛けようとしているのか。
そこをあまり見ずに、自分の予定だけで駒組みを進めていた。
すると、こちらが想定していないところで仕掛けられ、序盤から劣勢になる。
この負け方も何度かあった。
要するに、5月後半は「自分の形を作ること」に意識が寄りすぎて、「相手が何をしようとしているか」を見る意識が足りなかった。
昇級手前と昇級後で、何が違ったのか
昇級手前では、1級や2級にも勝てていた。
それなのに、昇級後は3級や4級にも負けた。
この違いは、相手の強さだけでは説明できない。
おそらく、昇級手前の自分はかなり集中していた。
一手を丁寧に指す。
無理攻めをしない。
打つ場所を確認する。
相手の手も見る。
悪くなっても粘る。
そういうことができていた。
一方で、昇級後は少し気が緩んだ。
「2級になれた」という達成感もあったし、「これくらいなら勝てるだろう」という油断もあったと思う。
昇級のために絶対に負け越せないという思いがあって、大事に打っていた。
今は集中できなそうだからあとでにしよう。
そんなことを考えて大事にしていた。
でも、昇級してからは、まぁちょっと負けても2級になったからこれからなんとでもなる。
そんな考えがあった。
その結果、格上に勝てる力は出てきたのに、勝つべき将棋を落とすようになった。
これはかなり大きな反省点だ。
5月の結論
5月は、2級に昇級できたという意味では大きな成果があった。
ただ、その後に7連敗したことで、今の自分の課題もかなりはっきりした。
実力がまったく足りなかったというより、
2級に上がったことで、今までの雑さが通用しなくなった。
特に課題はこの4つ。
* 打ち間違えをなくす
* 囲いが完成する前に無理に攻めない
* 序盤で相手の狙いを見る
* 攻める前に自玉の安全を確認する
6月は、強い手を指すことよりも、まずは悪い負け方を減らしたい。
格上に勝つことより、格下に雑に負けないこと。
攻め筋を増やすことより、攻める前の確認を増やすこと。
2級に上がったことはうれしい。
でも、2級として安定して勝つには、まだまだ足りないものがある。
5月後半の7連敗は、そのことをかなり分かりやすく教えてくれた。
6月は、もう少し落ち着いて指したい。
そして、2級にふさわしい将棋を少しずつ作っていきたい。

