【第2部】なぜ話は崩れ始めるのか、増え続ける説明の正体
みなさんこんにちは!
行動心理士の僕です。
【第1部】では、最初の違和感は「一言」から始まるというお話をしました。
※donchan1962さんに取り上げていただきました!いつもありがとうございます😊
では、そのあとに何が起きるのか。
話はむしろ、分かりやすくなっていきます。
説明は丁寧になり、
理由も増え、
一見すると納得できそうになる。
それでも、違和感は消えません。
むしろ強くなっていきます。
ここでひとつ考えてみてください。
なぜ、説明が増えるほど、違和感は強くなるのか?
⚠️注意⚠️
ここで紹介する仕草は「必ず嘘をついている証拠」ではなく、本音がにじみ出る可能性があるサインの一例です。
心理学者ポール・エクマンの研究では、怒り・喜び・悲しみ・恐怖・驚き・嫌悪といった基本的な表情は文化を超えて普遍的に認識されるとされています。つまり、「表情や仕草は人類共通の手がかり」なのです。
象徴的にいえば、「真実はすべての人の顔に刻まれている」とも表現できます。
ただし目的は「相手を疑うこと」ではなく、相手を理解し、よりよいコミュニケーションにつなげる“おもてなし”であり、真心が大事であることを忘れないでください。
1.説明が“整い始める”瞬間
【第1部】のあと、彼の話は一気に長くなります。
手を洗うなと言われた場面から始まり、
なぜそう言われたのかを推測し、
DNAや血液、銃残留物の可能性に触れ、
さらに「化学的にしか落ちないと思っていた」と説明し、
数日後の検索理由まで話が続きます。
ここで注目したいのは、内容ではありません。
話の流れです。
全体像としての話が、どんどん「整っていきます」。
最初は一つの出来事だったものが、気づけば「ストーリー」になっている。
この変化は、とても自然に見えます。
ただ一つだけ。
最初の「間」と、少しだけ合っていません。
2.論理ではなく“前提”がズレる
ここで、もう少しだけ深く見てみます。
彼はこう説明しています。
「証拠を消さないように調べた」
一見すると合理的な話になっています。
ただ、この一文には、ひとつ前提があります。
「証拠があるかもしれない」
ここで少しだけ立ち止まってみてください。
もし本当に関与していないのであれば、この前提はどこから来るのでしょうか。
論理が間違っているわけではありません。
前提が、少しだけズレています。
そしてこのズレは、その後のすべての説明に影響していきます。
話が整っているように見えるのに、どこか噛み合わない。
その理由は、ここにあります。
根本はguilty knowledge(ギルティーノレッジ)からきています。
3.話が広がるときに起きていること
さらに話は、別の方向にも広がります。
ストーキングの説明では
車が家の前を通ること、
ルートの選び方、
何度も周回しているように見えたこと、
といった話が続きます。
そして警察の到着時間についても
「通報して間に合うか確認したかった」
と説明します。
ここでも同じことが起きています。
出来事が増えているのではなく、状況が広がっている。
つまり、現実を説明しているというよりも「成立させたい状況」に合わせて
話が広がっていく。
ここで、ひとつだけ残しておきます。
なぜ人はここまでして話を整えようとするのでしょうか。
次回、【第3部】で解説します。
応用
日常
説明が増えたときは「何を前提にしているか」を見る
会社
報告が長くなったときは「結論と前提のズレ」を確認する
恋人
話題が広がるほど、本題から離れていないかを見る
出典
Ekman, P. (2003)「Emotions Revealed」
Ekman, P., & Friesen, W. (1978)「Facial Action Coding System」
Navarro, J. (2008)「What Every BODY is Saying」
Hughes, C. (2015)「The Ellipsis Manual」
最後に
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