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子守り

 小さな
 白い発光体の
 窓の前で指が止まってる

 「か」
 に指が触れたもので
 哀しみ が
 差し出され

 そんなものかと
 そのように打ちこむ

 言葉の浮遊感が
 部屋を染め
 それは 
 ほんのり暖色で

 にも関わらず
 なぜかしら
 
 布団の下の 床のほうから
 手が
 伸びてくる

 呑み込めよと
塗り込めた闇の部屋の
天井の馬に差し出された
 丸ごとの蜜柑

 哀しみが冬の硬さで
 喉に詰まる 
 のめよ呑み下せよ
 たった一人の部屋で

 それは発熱の記憶であって
 その私は幼いのであって

 あの やるせない
 夜の自分ことに寄り添う文字に
 ああ さうか
 出会えたのだと 

 ゆっくり
 手のひらの四角を 
 枕に押し込もう

 布団の体温に包まれ
 まぁるくなって
 すやすや 睡れ
 

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