木村伊兵衛と黒田清輝。組織の中の巨匠。
【黒田清輝】
近代日本の画家で最も成功したのは黒田清輝だという説あり。理由は「組織の中を泳ぎ回り、上手く立ち回った」そして東京芸大学長から国会議員(貴族院)にまでなり国立の黒田清輝記念館まである。
彼の作品事態の評価は学生はもちろん、趣味の油絵でも学ぶ事は何もない。江戸時代の葛飾北斎や尾形光淋でも今なお新鮮な感動がある。黒田清輝は技術的にも稚拙だから学びもない。
功績はフランスへ留学して帰国後に「自然主義絵画」と称して裸婦を発表してポンチ絵のピゴーにまでパカにされている。美術団体を立ち上げ権力闘争に勝ち抜き東京芸大学長を踏み台にして国会議員(貴族院)になった。正に上がりの人生。悔いが残るのは文部大臣になれなかった位だろうか?今はない貴族院を説明すると参議院のような愚民に選ばれたのではなく天皇陛下に知識人枠で選ばれたエリート議員だ。どれだけ画策すれば選挙無しで国会議員に選ばれるのか想像もつかない。
確かに芸術はアスリートのように記録が数値に出るわけではないので権威や肩書きこそが一番大切という意見もある。特に小説のように発行部数すらない絵画においては。
黒田を一言で言うと「裸の王様」だが、現在でも大した作品を制作する訳でもないのに芸術大学の教授は大勢いる。芸術は人文科学ですらないが、ノーベル賞の大学教授と同じ教授の称号が与えられる。大学という閉鎖空間で学生相手に優位に立つ。これの理想のカリスマが黒田清輝だ。
更に詳しく黒田清輝の功罪を知りたい方はユーチューブの山田五郎Chの視聴を勧める。
【木村伊兵衛】
巨匠土門拳と並び称される写真家・木村伊兵衛。彼もまた黒田清輝と同じ「裸の王様」だ。ライカの名手とか日本のブレッソンとか言われるが、作品(表現)の評価は写真学校の学生はもちろん、趣味の写真でも感動する事は何もない。大正時代の安井仲治や小石清や福原信三(資生堂社長)の作品は今なお新鮮な感動がある。木村伊兵衛は技術的にも稚拙だから学びもない。
木村もまた黒田と同じく「組織の中を泳ぎ回り、上手く立ち回った」のであるが、悪質なのは中国共産党から金をもらい「文化大革命を賛美した」事だ。エドガー・スノーですら賛同できない政治体制で多くの知識人・文化人が粛正され、諸説あるが2000万人が死亡したとも言われる。同時期に東西冷戦下のインドシナ半島では沢田教一や一ノ瀬泰造、ロバート・キャパまで死亡している。自分は安全地帯から文革を賛美してニコンサロンから写真集を刊行。チンピラ左翼ならそれも分かるが、これが日本写真家協会の初代会長だ。その功績もあり朝日新聞社から自分の名前の賞まである。
文革の嵐の被害者に合掌。
