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ひな祭りは「離婚記念日」。お雛様に憧れた少女が、三兄弟の母ちゃんになるまで|ひな祭り|家族の形|思い出|三兄弟|ふらつき母ちゃん

私にとってのひな祭り、それは両親の離婚記念日だった。


小さい頃の私にとっては、お雛様なんて「高嶺の花」だった。
だって、低所得家庭だったんだもの。

赤いひな壇にきらびやかな着物のひな人形たち。
その前には、赤くてかわいい花がらの着物を着た女の子たちが座ってひなあられを食べている・・・

そんな光景を夢見てた頃もあったんだよな〜。




ふと我に返ると、取っ組み合いの喧嘩をしている三兄弟。
三男が長男を投げ飛ばし、次男の飛び蹴りがさく裂している。

あ〜、怪我しなきゃいいけど…。
ため息を1つ、つきながら
「血が出たらやめなよ〜」
そう言って晩ごはんの支度をするのであった。


コトコトと鳴る鍋の音を聞きながら、もう一つのひな祭りを思い出す。
あれは…いつだつただろうか…。





私が社会人になって仕事を始めて早1年。
両親の仲は絶望的で、私と妹は実家を出るためだけに家を借りて2人暮らしをしていた。

月日は流れ、私たちの家に母が転がり込んできた。
そして…3月3日に離婚届を提出したのだ。

その日はささやかながら、パーティーをした。
やっと解放されたと喜ぶ母や妹を見て、何だか複雑な気持ちになっちゃったんだよね。
あの感情は…なんだったんだろう?
今でもよく分からないんだ。





ドタドタドタッ!

お風呂から上がってきた息子たちが駆け寄ってくる。
「母ちゃん、のど乾いた!お茶飲みたい!」

さっきまでケンカしてたよね?
やっぱ、男の子同士は“拳で語り合う”文化でもあるんだろうか?

息子たちの「ハラヘッタ」コールに急かされながら、食事の用意をする。

今年のひな祭りは、私だけでもひなあられとケーキでも食べてみようかな?


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