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暁〜割れた心に射す残酷な光〜【第2話】ディズニーと地雷ママ〜真夏のマウント合戦〜の巻

夏休み。

子どもたちは汗だくで遊び、母たちは笑顔で地雷を踏み合う。

表向きは「うちの子、どこも行けなくて〜」の謙遜バトル。

裏では「旦那の稼ぎ」「家の格」「家族の絆」で静かに火花が散っていた――。


【第2話】ディズニーと地雷ママ〜真夏のマウント合戦〜の巻 


夏休みの半分以上、T君は姿を消す。
妹2人はいるのに、兄だけいない。
最初は「何か事情があるのかな」と思っていたけど、
それが毎年恒例の放牧スタイルだと気づいたのは、もう少し後だった。

その日も長男は元気よくT君を誘いに行った。
ピンポーン♪

「T君、あ・そ・ぼ〜♪」

出てきたT君ママ、開口一番。
「Tは夏休み終わるまで帰らないから!」
バタン‼️

――強制終了。
まるで“ゲームサーバー停止のお知らせ”。
ポツンと立ち尽くす長男。
…母ちゃんの胸にも冷たい風が吹いた。

それでも長男はめげずに、弟(通称・舎弟)を引き連れ、
日々の冒険へと出発する。
えらいぞ息子、母ちゃんは泣きそうだ。

そして夏休み終了直前。
外に飛び出した長男の目の前に――T君が!

「お帰り〜!どこ行ってたの?」
「ばあちゃんトコ〜!」

そう、T君は田舎で悠々自適に夏休みを過ごしていたのだ。

――そして事件は起きる。

T君「ばあちゃん達と一緒にディズニーランド行ったんだ!」
長男「へぇ〜、いいなぁ」

微笑ましい光景。…のはずだった。
その瞬間、T君ママの顔が凍る。

「ちょっ!? そんなこと言っちゃダメでしょ!? 長男君が羨ましがるから‼️ごめんね〜、長男くん。Tも悪気はなかったのよ〜。」

長男、( ゚д゚)ポカーン。
母ちゃん、ピキピキピキピキ。

……はぁ?今、何言いました?
ウチの子、羨ましがりましたか?
煽りですか?挑発ですか?新手の地雷テロ?

母ちゃんの心の声:
 いや、羨ましがる以前に、T君だけディズニーで妹たちは留守番って、その構図どうなの!?

だが母ちゃん、表面は平静。
「まぁ〜、良かったですねぇ〜。ウチなんてどこも行けなくて〜」
(※訳:うちは子ども全員連れて行くタイプですけどね!)

するとT君ママ、満面の笑みで返す。
「まぁ!長男君トコはママもお勤めだから仕方ないですよね〜」
(※裏翻訳:「うちは旦那が稼ぐから専業主婦でも余裕ですの」)

母ちゃん、にっこり。
(※心の声:「その旦那、父ちゃんに比べて性格終わってるけどな」)

――こうして、真夏の昼下がり。
蝉の声とともに繰り広げられる、地雷とマウントのランデブー。
中世の貴族も真っ青である。

汗が止まらないのは、気温のせいか。
それとも――怒りが沸騰してるせいか。



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