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末広がりのゾロ目の夜、ゴリラと化した母ちゃんの巻│note│Zoom│飲み会│声出し│チャット

いいかい、みんなよく聞きな!令和8年8月8日、夜8時だ。

8・8・8・8。とんでもなく縁起がいい数字だよ!

そんな夜、母ちゃんは第3回タラヲガズームへと潜入開始した。

このときはまだ知らない。
日付をまたぐまで笑い転げ、チャットの荒波で迷子になり、最終的に自分がゴリラになるとは――。



前回のZoomは可愛い声とイケボばかりだったらしい。

聞いてない。

そもそも私は、自分の声は嫌いなんだ。
そこで日頃から私の文句を聞いているはずの家族をとっ捕まえて聞いてみた。

私「ねぇ、私の声ってどう?」

父ちゃん「声質はどうでもいい。
お前は喋り方が要領を得んからムカつく」

長男「……(スマホから視線を動かさず)知らん!」

次男「いいんじゃない?(フェードアウト)」ニヤニヤ。

足元では、唯一の癒しである愛猫ツナまで優雅に毛繕いしてガン無視だ。

見事なまでの「愛ある完全スルー」

だが、こちとら果てしない育児サバイバルを生き抜いてきた女だよ。
この程度の塩対応、鉄の心臓にはそよ風も同然さ。

それに父ちゃんは
・しゃがれ声=酒やけ
・低い声=強そう
・アニメ声=絶対作っとる!素なわけない!みんな嘘つき!

という、かなり独自の声質判定の持ち主。

アニメ声に何の恨みがあるのかは知らんが、対する母ちゃんの評価は「要領を得ん」

さて、こんなクソアウェイな環境で鍛え上げられた母ちゃんは、果たしてマイクをONにできたのかーー。



最初は安定の聞き専のつもりだった。
ところが。

チャット、速っっっ!!

画面の話を聞きながら、爆速で流れるチャットを追い、自分も打ち込む。

聞く・読む・打つ。

なんだこれ。
Zoomトライアスロンじゃん。

そんな中、私はコメントを一個打つ間に見事コースアウト。

完全に迷子だ。

でも退出はしない。
「通信料払ってんだ、居座ってやる」
と画面の隅に図太くしがみつく母ちゃんなのであった。




そんなカオスなZoomだけど、話題があっちへ転がりこっちへ転がり…。 
気づけば「血液型」の話になってたんだよ。

フタを開けてみたら今回の参加者、意外にもB型が多い

「えっ、あんたも?」
「あの人も?」
なんて盛り上がってたら、なぜか
「ニシローランドゴリラはB型しかいないらしい」 
という話に飛躍したんだ。

なんでゴリラ
するとB型勢が一斉に
「ウホウホ」
言い出し、最終的に
「A型のゴリラもいる」
という意見の元、
「じゃあ、みんなゴリラじゃん」
で着地した。
意味不明だが、このノリ嫌いじゃない。


ところが、画面の向こうがゴリラでカオス化していたその頃。

現実世界では、さっき「知らん!」と吐き捨てた長男坊が、ドヤ顔で手作りアイスを突き出してきた。

「おっ、母ちゃんにもくれるんかい!」
と期待した私がバカだった。
長男はニヤリと笑い、こう言いやがった。

「これ、俺専用」

……は?わざわざ見せびらかしに来て…。
一口もくれねぇのかよ!

画面の向こうはゴリラの楽園、横を見れば「自分専用」を見せびらかすドSな長男。
泥水すすって育て上げた恩を、こんな形で見せつけられるとはね。



そんなカオスの中、母ちゃんもついに覚悟を決めてマイクをONにした。
するとだよ。

「母ちゃんって名前とイラストの感じから、もっとおばちゃんな感じかと思ってた」

「声かわいい!」

……ちょっと待て。

前半の「もっとおばちゃんな感じかと思ってた」は、まぁ事実だからいったん置いておくとして。

続く「声かわいい」

いいかい、ここ!
ここテストに出るからな!
墓石に刻む用として脳内HDDにパスワードかけて、クラウドに三重バックアップ取ったよ。

家族からは「要領を得ん」と一蹴され、息子からはアイスすら貰えず、猫にまで無視される私の声が、「かわいい」だぞ!

母ちゃん、恥じらいもなく全力でデレた。
どろどろの日常に舞い降りた一筋の光に向かって、渾身のガッツポーズだよ。



で。
後になって父ちゃんから衝撃の事実を聞かされた。

私が図太くデレていたその裏で、父ちゃんは密かに上半身裸・ねじり鉢巻きの姿で、私が苦手なマッチの「青い稲妻〜♪」を熱唱しながら乱入しようと企んでいたらしい。

……やめろ。全力でやめろ。

こちとら人生で数少ない「ヒロイン扱い」を満喫してるときに、なんで裸の祭り男で上書きしようとするんだ。

未遂で終わったからいいものの…。
乱入されてたら、私がリアル・ニシローランドゴリラ化して父ちゃんをぶん投げていたところだ。


末広がりの8が4つ並んだ夜。

チャットで迷子になり、ゴリラになり、長男にアイスを見せびらかされ、「もっとおばちゃんかと思ってた」からの「声かわいい」で盛大にデレて、危うく裸の祭り男にすべてをぶち壊されるところだった。

いろんな意味で、母ちゃんの忘れられない夜になったよ。


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濃ゆいメンバーが待ってるぞ!



ちなみに翌日。

昨日のZoomではどうしても見つけられなかったメンシプの会員番号を、ようやく発見したぞ。

母ちゃん、4番でした。

……思った以上に古参だった件。


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