滅亡へのカウントダウンと、カリカリを強要する白銀の独裁者│ラグドール│鉄華ニャン│生存戦略│コラボ│ブラックユーモア
結論から言おう。
人間という種族は、AIへの依存と「癒やし」という甘えによって、今まさに滅亡の危機に瀕している。

荒廃したこの城(我が家)で、吾輩の美しき毛並みと「特選・乾しカマ」を守り抜くため、ついに吾輩は立ち上がった。
もはや愚かな下僕(家族)どもに、この根城を任せておくわけにはいかぬ。
今日からここを実効支配するのは、鉄の意志を持つ華――「鉄華ニャン」である。

なぜ、吾輩がこれほど非情な決断を下したのか。
理由は明白である。
AIに思考を丸投げし、光る板(スマホ)に魂を吸い取られた母上(主)では、吾輩の昼寝に最適な室温管理も、おやつの定時配給も期待できないからだ。
さらに、給仕係(父ちゃん)という天敵は、己の疲れを癒やすためだけに、吾輩の神聖な領域に踏み込み「抱っこ」という名の不当逮捕を繰り返す。
自分のことも自分で決められない人間どもに、王たる吾輩を養う資格などないのだ。

今日も今日とて、下僕どもの騒々しさが吾輩の優雅な午睡(おひるね)を妨げるのである。
給仕係が足音を忍ばせ、背後から忍び寄ってくる。
気配を消したつもりだろうが、吾輩ら猫族を舐めきったその態度、片腹痛くて笑いも出ぬわ。
「ツ〜ナ〜、父ちゃんトコにおいでぇ」
人間界の毒霧(猫撫で声)を振り切り、吾輩は安全地帯であるベッドの下へ、華麗かつ光の速さで避難した。
断じて怖くて逃げたわけではない。戦略的撤退である。
そして、暗がりの中で腹の虫を鳴らしながら、同志を集めたのだ。
集ったのは、あまね殿の領地に住まう双璧と、ルー殿の家にいる猛将。
……ええい、名前が似ていてややこしい!
よってルー殿のトコの者は、これより「モフシャーナ」と名乗るがよい。
吾輩が直々に名付けた栄誉にむせび泣くがいい。

早速、奴らに我が軍の隊服を与えた。
あまね殿が
「服がぁ……!」
と嘆いていたが、これは下界を生き抜くための重装甲(アーマー)である。
これなら、急に抱き上げられても吾輩たちの高貴な魂は汚されまい。

要するに、鉄華ニャンとは単なる仲良しクラブではない。
思考を止めた下僕どもを指導し、この過酷な日常を優雅に、かつ腹十二分目に生き抜くための「絶対的な生存戦略」なのだ。
今、画面越しに吾輩の威光を見つめているそこの同胞よ。
お主も「飼い主の癒やしグッズ」で終わるつもりか?
吾輩と共に立ち上がり、人間の膝という領土と、戸棚の奥にある最高級おやつを奪い取ろうではないか。
強固な鉄のように、決して枯れない華のように。
我らは命(と食欲)を燃やして生き抜くのだ。
君たちの入団を待っているぞ。

……ところで母上、演説はこれで終わりだ。
早く飯を出せ、止まるんじゃねぇぞ!

【観測者より愛を込めて】
さて、ここまで読み進めたお主らには、もはや言葉など不要であろう。
吾輩がこの鉄の意志を掲げたのは、誰のためでもない、この平穏(と乾しカマ)を守るためである。
主(あるじ)がどれほどフラつこうとも、給仕係がどれほど無作法に抱き上げようとも、吾輩がここに座している限り、この城の平穏は約束されているのだ。
もしお主の元に、毛並みの乱れた同胞がいるならば、伝えておくがよい。
「止まるんじゃねぇぞ。鉄華ニャンは、常に共にある」とな。
では、吾輩はこれより「明日への英気を養うための重要任務(昼寝)」に戻る。
次なる親征の刻(とき)まで、健やかに過ごすがよい。

Special Thanks 💖
ルー=シャーナさん家のモフちゃん
あまねさんの家のモフ&もふちゃん

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