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一つのことを徹底的に理解する

最近、読んでいた「禅」の書籍の中に、深く考えさせられた一節がありましたのでご紹介します。

皆さんが一つのことを徹底的に理解するとき、すべてのことを理解することができます。すべてのことを理解しようとするとき、皆さんは何も理解することができません。一番いいやり方は、自分自身を理解することです。そうすればすべてを理解することができます。

鈴木俊隆「禅マインド・ビギナーズマインド」

どんなことであれ、一つのことを徹底的に突き詰めていけば全てにつながっている。ちょうど、富士山はどの登山口から登っても頂上にたどり着くように。そんなメッセージを受け取りました。

勉強においてもこの事は当てはまると思います。
例えば、夏休み中に「すべての単元を完璧にする」という目標を立てたとしても、どの単元も中途半端になってしまうのがオチです。逆に、一つの単元をしっかり理解しようと取り組めば、その深めた単元から派生して、他の単元の理解も深まっていくものです。

そのようなことは私自身にも経験があるので、「数学が苦手で…」という相談を受けるときには、「まず一つの単元を得意にしましょう」とアドバイスしています。あれもこれも、とにかくいろいろやらなければいけない、という焦りの気持ちは一旦脇に置き、一つのことに集中する。今目の前で取り組んでいる問題をしっかり理解する。自分にも言い聞かせていますが、これが大切ですね。

焦りは敵です。焦ると気持ちばかりが上滑りして、いま目の前の勉強に没頭しにくいものです。

一つの単元を深めることができれば、その単元の成績は確実に上がります。すると、「自分もやればできる」ということが分かり、自信がつきます。このような自己肯定感が、更なるモチベーションを引き寄せてくれます

そして、「一番いいやり方は、自分自身を理解することです。」という部分にもハッとさせられました。自分のことは、分かっているようで、ちゃんとは分かっていないのだと思います。本来、私たち一人ひとりは「自分が思っている以上のもの」なのだと思います。自分でも信じられないような素晴らしい自分になる可能性を秘めている。それなのに、生まれてからの思考や周囲からの評価、経験を経て、「自分はこの程度のもの」という、自らの可能性を反故にするような自己評価が意識の底に堆積し、本来の自己を十分に発揮できなくなってしまう。そうならないように、可能性に満ちた自分というのを信じて、それを掘り起こしていこうということだと思います。

自分の可能性を信じ、やってみたいことは何でもやる、自分の心の声に素直になる、というスタンスで日々を過ごしていきたいと思いました。そうやって、毎日を新鮮に生きようとするところに、きっと発見があるのだと思います。

一つのことを徹底する、いま自分がやるべきことに全力を尽くし、塾に集ってくれる生徒さんのためにできることを突き詰めていこう、と自分に言い聞かせて、今日も一日、仕事に向き合います。

それでは今回はこのへんで!


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