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都市型狭小住宅に唯一残された社会性、外装。

前置き(経過報告)

工事中って予断を許さない感じが続いていて、noteを書くのにあまり適していない気がする。単純に書く余裕がなかったとも言えるけど。
工事は想定外のこともありつつ概ね良い感じで進行中。最終形に近いのは屋根と外壁くらいで内装は仕上げ前の準備がだいぶ整ってきたかなぁという段階である。(という下書きを書いた後に放置していたので、今は内装工事もだいぶ進んできている)

今回は設計→見積の際に大きなポイントの1つであった外装の話。

開口 / 断絶と接続

サッシ関連(窓、玄関ドアなど)はメインのFIX窓だけスチールで製作する方向で進めていたものの、減額調整であっさり消え去った。既製品の方が断熱的にはメリットあるし、最近はデザインもけっこうスッキリしているから、そこまで抵抗もなく諦められた。というわけで、我が家のサッシは全て既製品。(LIXILとYKKの両方を採用しているのだけど、その話はまた今度機会があれば)

「開口」の取り方は建築の大きなテーマではあるものの、周りの建物と離隔が確保できない立地&敷地規模だと、余程の割り切りがなければ大胆な手法は採用しにくい。例えば、藤本壮介さん設計のHouse NAみたいな家に住まえる人は相当特殊だと思うし、少なくとも自分は住めない。
そのため、明るさや隣接建物との関係、通風などを勘案した一般的な思考で開口部を決めるというプロセスを踏むことに。基本的なスタンスとして、窓が多い家に住んだ際に収納の確保しにくさや暑さあたりのデメリットを感じた経験、開放的な暮らしにそこまで憧れていないといった点から、「ここには開口を設けた方が良い」と考えた位置で壁をくり抜くイメージ。
一方で、暮らしを外に対して表出させることに一定の価値があるとは思っていて、ハイライトとなる箇所(見せてもよい場所)は外から多少視認できるようになっている。
断絶と接続のバランスの話。ただし、住んでみないと良いバランスで成立しているか結局わからないところではある。

ちょっと長くなってしまった。今回の本題はこの後なので、もっと細かい話はいずれ立面図などを使って書けるといいかも。

外壁 / 象徴と調和

窯業系、金属系、木質系、塗り壁、タイルなど色々と種類があり、それぞれにメリット・デメリットが存在するが、その辺は住宅系YouTubeでも散々語られている話なので省略。近年の戸建住宅だとコスト面から窯業系がかなりの割合を占めているはず。でも設計事務所が手がける場合、おそらく窯業系の採用率は低いと思う。理由は完全にデザイン性ではないかと。窯業系はどうしても「~調」になりがちなので。。

結論から言うと、我が家は塗り壁(モルタル)と金属系(ガルバリウム鋼板、正確にはSGL)を採用。1階部分がモルタルで、それより上がガルバに切り替わる形。
ここに至った流れとしては、色々と事例を見ていると張り方次第(後述)でガルバで良い感じに仕上がる気はしていたし、設計者もコスパ的にそこそこガルバ推しでもあったので、自然と採用する方向性になっていた。
で、どんな張り方かというと、幅広の縦張りの一択。これができないのであればガルバの採用が微妙かもと思うくらいの感じ。少し調べると縦張りのリスクも見かけたが、みんなのベストアンサーではなく自分が住みたい家に住みたいから、許容範囲と思えれば突き進むのみ。
色についてはコールテン鋼の風合いが好きで、少しでもそういう要素を出したいと思い、赤茶色を選んだ。実際に張られてみるとコールテン鋼みたいな錆感は当然出ないものの、なかなか渋い色でホッとしている。

次になぜモルタルが出てきたのかの話。
ネガティブな理由としては、長尺になるため継ぎ目なしでガルバを張るのが難しいため。(敷地が狭く施工困難&できたとしても高コスト)
ポジティブな理由としては、外壁全てが赤茶色のガルバだと重すぎたりどぎつくなったりしそうだなと感じていたので、そこにちょっとポップさなり軽さを出せればという意図。もちろん完全オリジナルな発想なんてことはなく、事例を調べている中で参照できるデザインを見つけたので、設計者に「こういうのできます?」と相談を持ち掛け、「技術的にはいけます。あとはコスト次第、、」みたいなやりとりを経て決まった。
ちなみにコストはモルタル>ガルバではあったものの、㎡単価が倍違うとかではなかったので、減額調整の中でも何とか生き残った。

ガルバでシンボル性を出しつつ、モルタルで街に馴染ませることができたのではないだろうか。(後付けに近い気もするが結果論として)

外装(工事中)

施工会社変更の原因になったガルバリウム鋼板

実は今回語ってきたガルバが原因で、当初お願いしようとしていた施工会社を変更した経緯がある。
先程の継ぎ目の話と近いが、敷地的な制約から長尺幅広の縦張り自体ができないと言われ、家づくりのテンションがかなり下がってしまった。そもそも想像以上の高額見積で悩んでいたところにこの話が出てきて決定打。設計者が付き合いのある別の会社に急遽声をかけてくれて、見積が下がり(それでも予算が超えていたので、そこからも減額調整はあったが)、ガルバも実現可能であると工法の説明があったため、そちらの会社と請負契約を結ぶ流れへと完全に切り替わった。(現在絶賛工事中)

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