難関私立に合格したあと、寮に入れるべきか悩んでいる方へ
私立難関中学・高校受験、本当にお疲れ様でした。
公立高校受験を控えているご家庭は、まだ受験が続いていると思いますが、私立難関校の受験については、ひとまず一区切りついたご家庭も多いのではないでしょうか。
この時期になると、次に出てくる悩みがあります。
合格した私立難関校に進学させるのか。
それとも、公立の学校に進ませるのか。
特に悩まれるのは、
金銭面 と 寮生活 の二つだと思います。
私立難関校に合格した喜びはある。
しかし、いざ進学となると、現実的な問題が出てくる。
学費は大丈夫なのか。
寮費まで含めると、どれくらいかかるのか。
中学生や高校生のうちから親元を離して、本当に大丈夫なのか。
寮生活に馴染めなかったらどうするのか。
そう考えると、親として迷うのは当然だと思います。
今回は、その中でも 寮生活 について書きたいと思います。
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寮生活は厳しいのか
寮生活というと、
厳しい。
自由がない。
勉強が大変そう。
人間関係が難しそう。
親元を離すのはかわいそう。
そういうイメージを持たれる方も多いと思います。
確かに、寮生活には厳しい面があります。
青雲の寮は厳しい。
ラ・サールは義務自習が長い。
学校ごとにルールもある。
生活時間も決められている。
自由にスマホを使えないこともある。
どの学校の寮にも、それぞれ厳しい面はあると思います。
ただ、実際には、一人では耐えられないようなことでも、友達がみんな同じことをしている環境では、思ったほど苦にならないことも多いです。
これは寮生活の大きな特徴です。
家で一人だけ義務自習をしなさいと言われたら、かなりきついと思います。
周りが遊んでいる中で、自分だけ勉強するのは大変です。
しかし、寮では周りの友達も同じように勉強しています。
同じ時間に自習して、同じ時間に食事をして、同じように生活する。
そうなると、本人にとっては、それが日常になります。
親が思っているほど、子どもは「自分だけ我慢している」とは感じていないことも多いです。
むしろ、友達と一緒だからこそ、乗り越えられる部分があります。
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寮生活を楽しむ子は多い
親はどうしても、寮生活の大変な部分を心配します。
集団生活は大丈夫だろうか。
友達とうまくやれるだろうか。
寂しくならないだろうか。
体調を崩さないだろうか。
もちろん、そういう心配はあります。
ただ、実際には、寮生活を楽しむ子もかなり多いと思います。
友達と同じ場所で生活する。
食事も一緒。
風呂も一緒。
勉強も一緒。
部活も一緒。
休日も一緒に過ごす。
子どもにとっては、ある意味、毎日が合宿のようなものです。
親から見ると大変そうに見えても、本人たちにとっては楽しいことも多いです。
特に、友達と遊ぶのが好きな子、集団の中で過ごすことが苦にならない子にとっては、寮生活はかなり楽しい環境になると思います。
もちろん、最初は慣れないこともあります。
家と違って、自分の思い通りにはなりません。
生活のルールもあります。
周囲に気を使う場面もあります。
一人になりたい時に、完全に一人になれないこともあります。
しかし、その中で子どもは少しずつ慣れていきます。
そして、気がつけば、親が心配していた以上に、たくましくなっていることがあります。
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寮生活の最大のメリットは「時間」
寮生活の大きなメリットは、何と言っても 時間効率の良さ です。
通学時間がほぼありません。
これは本当に大きいです。
公立中学や公立高校に通う場合でも、家から学校までの移動時間があります。
塾に通うなら、学校から塾、塾から家への移動時間もあります。
夕食の時間、風呂の時間、移動の待ち時間もあります。
一つ一つは小さく見えても、毎日のことになると大きな差になります。
寮生活の場合、学校はすぐ近くです。
食事も寮で出ます。
風呂も寮にあります。
義務自習も寮や学校で行われます。
塾に通うための往復時間も基本的にはありません。
つまり、生活全体がかなり効率化されています。
その分、勉強に使える時間も増えます。
部活に使える時間も増えます。
友達と過ごす時間も増えます。
睡眠時間を確保しやすい面もあります。
これは、自宅通学ではなかなか得られないメリットです。
特に難関校の場合、授業の進度も速く、課題も多く、周囲のレベルも高いです。
そういう環境で、通学や塾の移動に多くの時間を取られないというのは、かなり大きな利点だと思います。
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塾に行かなくても勉強できる環境がある
地方で難関大学を目指す場合、塾や予備校の問題は大きいです。
都市部であれば、学校帰りに大手予備校へ行くこともできます。
しかし、地方では選択肢が限られることもあります。
その点、難関私立校の寮生活には、学校の中で勉強する環境が整っているという強みがあります。
義務自習がある。
周りも勉強している。
分からないことを友達に聞ける。
先生に相談できる。
先輩の姿も見える。
この環境はかなり大きいです。
もちろん、寮に入ったから自動的に成績が上がるわけではありません。
本人が勉強しなければ、当然伸びません。
ただ、勉強することが当たり前の空気の中にいるというのは、子どもにとって大きな影響があります。
家ではなかなか勉強しなかった子でも、周囲が勉強している環境に入ると、自然と机に向かうようになることがあります。
これは親が家で何度も「勉強しなさい」と言うより、はるかに効果がある場合があります。
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寮生活に向いている子、向いていない子
もちろん、寮生活がすべての子に合うわけではありません。
向いている子もいれば、向いていない子もいます。
友達と遊ぶのが好きな子。
集団生活があまり苦にならない子。
ある程度、環境に合わせられる子。
ルールの中で生活できる子。
親元を離れても、比較的前向きに過ごせる子。
こういう子は、寮生活に馴染みやすいと思います。
一方で、一人の時間を非常に大切にする子。
集団生活に強いストレスを感じる子。
音や人の気配に敏感な子。
環境の変化に極端に弱い子。
こういう子にとっては、寮生活が負担になることもあります。
ただし、ここが難しいところですが、実際に入ってみないと分からない部分もあります。
家では一人で過ごすことが多かった子が、寮に入った途端に友達と遊ぶようになることもあります。
親から見ると内向的に見えていた子が、実は同年代の集団の中では楽しく過ごせる子だった、ということもあります。
逆に、親から見ると明るくて友達も多い子に見えていたのに、集団生活では疲れてしまうこともあります。
こればかりは、親が完全に見極めるのは難しいです。
だからこそ、寮生活を考える時は、子どもの性格だけで決めつけすぎない方がいいと思います。
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親が思うより、子どもは適応する
親は、どうしても心配します。
ちゃんと起きられるだろうか。
洗濯はできるだろうか。
忘れ物はしないだろうか。
友達と揉めないだろうか。
寂しくて泣かないだろうか。
勉強についていけるだろうか。
心配し始めると、きりがありません。
ただ、親が思っている以上に、子どもは環境に適応します。
最初は戸惑うかもしれません。
失敗もすると思います。
忘れ物もするでしょう。
友達とぶつかることもあるでしょう。
寂しくなる日もあると思います。
でも、その一つ一つを経験しながら、子どもは成長します。
親がそばにいれば、つい手を出してしまうことがあります。
起こしてあげる。
準備してあげる。
忘れ物を届けてあげる。
声をかけてあげる。
先回りして助けてあげる。
もちろん、それも親の愛情です。
ただ、寮生活では、それができません。
だからこそ、子どもは自分で考えるようになります。
自分で起きる。
自分で準備する。
自分で先生に相談する。
自分で友達と関係を作る。
自分で失敗を処理する。
この経験は、勉強以上に大きいかもしれません。
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親の方が寂しくなる
寮生活で一番つらいのは、実は子どもではなく、親の方かもしれません。
子どもが家からいなくなるのは、やはり寂しいです。
食事の時、家の中が静かになります。
今まで当たり前に聞こえていた声が聞こえなくなります。
部屋を見た時に、ふと寂しくなります。
洗濯物が減った時に、実感することもあります。
特に中学生から寮生活をさせる場合は、親としてかなり寂しいと思います。
まだ小さい。
まだ家にいてほしい。
もう少し一緒に過ごしたかった。
そう思うのは当然です。
私も、親の気持ちとしては、よく分かります。
子どものためだと分かっていても、寂しいものは寂しいです。
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それでも、会えないわけではない
ただ、寮生活をしたからといって、子どもにほとんど会えなくなるわけではありません。
夏休み。
冬休み。
春休み。
ゴールデンウィーク。
帰省する機会はあります。
また、授業参観、文化祭、体育祭、部活動の試合などで、親が学校に行く機会もあります。
学校や距離にもよりますが、思っているより会う機会はあります。
そして、面白いことに、離れて暮らすようになると、一緒に過ごす時間の密度が濃くなります。
毎日一緒にいる時は、つい小言を言ってしまう。
つい喧嘩になる。
ついイライラしてしまう。
でも、たまに帰ってくると、親も子どもも少し優しくなります。
食事の時間が大切になります。
何気ない会話が嬉しくなります。
一緒に出かける時間が貴重になります。
距離ができたことで、親子関係が良くなることもあります。
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子どもが親のありがたさに気づく
寮生活の大きなメリットの一つは、子どもが親のありがたさに気づくことです。
家にいる時は、親がしてくれることを当たり前だと思っています。
ご飯が出てくる。
洗濯されている。
部屋が整っている。
必要なものを準備してくれる。
体調を気にしてくれる。
予定を管理してくれる。
子どもにとっては、それが日常です。
しかし、親元を離れると、それが当たり前ではなかったことに気づきます。
もちろん、寮でも食事や生活のサポートはあります。
それでも、家とは違います。
親の存在の大きさに気づく子は多いと思います。
そして親の方も、子どもを少しずつ一人の人間として見るようになります。
何でもしてあげる対象ではなく、自分で考え、自分で生活し、自分で成長していく存在として見るようになります。
この変化は、親子関係にとって非常に大きいです。
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寮生活は「かわいそう」だけではない
中学生や高校生のうちから親元を離すことについて、「かわいそう」と感じる方もいると思います。
その気持ちは分かります。
実際、寂しいです。
心配もあります。
簡単な選択ではありません。
ただ、寮生活は「かわいそう」だけで語るものではないと思います。
そこには、友達との濃い時間があります。
自立する経験があります。
勉強に集中できる環境があります。
親子関係が変わるきっかけがあります。
子どもが大きく成長する機会があります。
もちろん、合わない子もいます。
無理をさせすぎる必要はありません。
しかし、最初から寮生活をマイナスに考えすぎる必要もないと思います。
親が心配している以上に、子どもは強いです。
親が思っている以上に、子どもは環境に慣れます。
親が思っている以上に、子どもは成長します。
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進学先は、偏差値だけで決めない方がいい
私立難関校に合格すると、どうしても偏差値や大学進学実績に目が行きます。
もちろん、それは大事です。
進学実績。
授業のレベル。
学校の雰囲気。
部活動。
先生方の指導。
同級生のレベル。
どれも重要です。
ただ、寮生活を伴う学校の場合は、生活環境も含めて考えた方がいいと思います。
子どもがどんな毎日を過ごすのか。
どんな友達と生活するのか。
どんな時間の使い方になるのか。
親子の距離感はどう変わるのか。
その環境で子どもが成長できそうか。
そこまで含めて考える必要があります。
難関私立校に行く意味は、単に大学進学実績だけではありません。
同じ目標を持つ友達と出会うこと。
高いレベルの中で揉まれること。
自分で生活する力を身につけること。
親元を離れて精神的に成長すること。
これらも大きな価値だと思います。
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最後に
寮生活には、確かに厳しい面があります。
自由は制限されます。
集団生活の難しさもあります。
親も寂しくなります。
子どもに合うかどうか、入ってみないと分からない部分もあります。
それでも、寮生活には大きなメリットがあります。
通学時間がほぼない。
勉強する環境がある。
友達と濃い時間を過ごせる。
生活力が身につく。
親のありがたさに気づく。
親子関係が良くなることもある。
そして何より、子どもが大きく成長します。
私立難関校に合格したあと、寮に入れるかどうかで悩むのは当然です。
ただ、寮生活を必要以上に怖がる必要はないと思います。
親が思っている以上に、子どもは適応します。
親が思っている以上に、子どもは楽しみます。
親が思っている以上に、子どもは成長します。
寮生活は、親にとっては「子どもを手放す寂しさ」でもあります。
しかし、子どもにとっては「自立への第一歩」でもあります。
合格した学校に進学するかどうかを考える時、
偏差値や進学実績だけでなく、
寮生活を通じて子どもがどう成長できるか。
その視点も持っておくとよいと思います。
次回は、もう一つの大きな悩みである 金銭面 について書きたいと思います。
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