ラ・サール受験前日、E塾がここまでやる理由
子どもが受験生だった時、私はこう思っていました。
試験前日くらいは、少しゆっくりさせてあげたい。
おいしいものを食べさせて、早めに寝かせたい。
ここまで頑張ってきたのだから、前日は体調を整えることを最優先にすればいい。
親としては、そう考えるのが普通だと思います。
実際、試験前日にそこまで勉強させる家庭は、あまり多くないのではないでしょうか。
しかし、九州のE塾は違いました。
久留米附設やラ・サールを受験する生徒たちは、前日から先生が引率してホテルに前入りします。
ただホテルに泊まるだけではありません。
ラ・サール受験の時は、ホテルに着く前に、まずE塾の鹿児島校へ行きます。
そこで、2時間程度のプレ模試。
本番前日です。
普通の感覚なら、
「前日に模試までやるのか」
と思います。
しかし、やるのです。
しかも、その後にホテルへ入ってからも終わりではありません。
ホテルでは、先生が見回りをします。
生徒たちは、半強制的に自習。
自由時間ではありません。
完全に受験モードです。
さらに驚いたのは、ホテルの部屋のテレビです。
テレビのコンセントは抜かれていました。
使用禁止の張り紙までありました。
ここまでするのか。
正直、最初はそう思いました。
でも、後から考えると、これはかなり合理的です。
受験前日の子どもは、意外と不安定です。
緊張もあります。
妙な高揚感もあります。
友達と一緒にホテルに泊まるとなれば、気持ちが浮つく可能性もあります。
テレビを見たくなる子もいるでしょう。
友達と騒ぎたくなる子もいるでしょう。
スマホがあれば、触りたくなる子もいるでしょう。
でも、ラ・サールや久留米附設のような最難関校では、その少しの緩みが命取りになります。
だから、塾側が環境を管理する。
勉強するしかない状況を作る。
余計な刺激を遮断する。
本番直前まで、受験生としての集中を切らさない。
これは、かなり徹底していると思いました。
そして当日。
ラ・サール受験の日は、ラ・サールのヨセフホールのような場所を借りて、全国のE塾生と保護者が集まります。
そこで、声出しをします。
いわゆる決起集会のようなものです。
これも、初めて見ると圧倒されます。
ここまでやるのか。
ここまで空気を作るのか。
そこまでして、子どもたちを本番に送り出すのか。
そう思いました。
しかし、それだけ久留米附設とラ・サールは高い壁なのだと思います。
普通に頑張っただけでは届かない。
最後の最後まで、集中を切らさない。
前日だから休むのではなく、前日だからこそ本番の空気に入れる。
そういう世界なのだと思いました。
もちろん、すべての家庭にこのやり方が合うとは限りません。
前日はゆっくりした方が力を出せる子もいます。
最後まで詰め込むと疲れてしまう子もいます。
親と一緒に落ち着いて過ごした方が安心する子もいます。
だから、E塾のやり方が絶対に正解だと言いたいわけではありません。
ただ、最難関校を本気で取りに行く塾が、直前期に何を重視しているのか。
それは非常によく分かりました。
気合い。
集中。
統制。
本番モードへの切り替え。
そして、最後までやり切らせる空気。
これを塾全体で作っているのです。
親だけでは、なかなかここまではできません。
前日くらい休ませたい。
少しリラックスさせたい。
おいしいものを食べさせたい。
早く寝かせたい。
そう思うのが親です。
でも、塾は違います。
合格させるために、最後まで受験生として扱う。
甘やかさない。
緩ませない。
本番直前まで戦わせる。
ここに、E塾の強さがあるのだと思いました。
久留米附設やラ・サールを目指すというのは、そういう世界です。
偏差値が高いだけではありません。
問題が難しいだけでもありません。
受験生も、塾も、親も、本気でそこに向かっている。
だからこそ、最後の最後で差がつくのだと思います。
試験前日をどう過ごすか。
これは、意外と大事です。
前日に新しいことを覚え込む必要はありません。
でも、前日に気持ちを切らしてはいけません。
「もう明日だから、今日はいいや」
となるのか。
「明日だからこそ、最後まで整える」
となるのか。
この差は、本番の入り方に出ます。
特に小学生や中学生は、環境に大きく左右されます。
周りが緩んでいれば緩みます。
周りが本気なら、本気になります。
先生が本気なら、子どもも本気になります。
仲間が声を出していれば、自分も戦う気持ちになります。
E塾の前日管理や当日の声出しは、そういう意味では、単なるイベントではありません。
子どもを本番の戦闘モードに入れるための仕組みです。
ここまで来られただけでも、子どもたちは本当にすごいと思います。
久留米附設やラ・サールを受けるところまで来る。
それだけでも、相当な努力が必要です。
途中で投げ出さず、何年も勉強してきた。
模試で悔しい思いもした。
塾のクラス争いもあった。
宿題に追われた。
遊びたい気持ちを我慢した。
それでも、最後の本番までたどり着いた。
それだけで、本当に立派です。
しかし、ここまで来たなら、最後にもう一踏ん張りしてほしい。
前日も、当日も、最後の1分まで気持ちを切らさずに戦ってほしい。
最難関校の受験は、きれいごとだけではありません。
楽な世界ではありません。
でも、そこに挑む子どもたちは、本当に強いです。
親としてできることは、最後まで信じて送り出すことです。
塾が作る本気の空気に乗って、子どもが自分の力を出し切る。
そのために、体調を整え、余計な不安を与えず、最後は背中を押す。
久留米附設。
ラ・サール。
九州の最難関に挑む子どもたち。
ここまで来たなら、最後までやり切ってほしい。
皆、頑張れ。
