寸志に宿る人間関係。ありがたい?ありがたくない?
※本記事は個人の体験をもとにしたエッセイです。
〜1万円のぬくもり vs 3967円の違和感〜
先日、私の元に、2つの職場から“寸志”が届いた。
どちらも非常勤ナースとして働いている場所。
正社員じゃない私には縁がないと思っていた“賞与”が、なぜか同時に2ヶ所から支給されたのだ。
その①:週1半日のバイト先の院長先生からの“気持ち”
木曜午後に勤務している、小さなクリニック。
いつも穏やかな院長先生が、勤務終わりにそっと封筒を手渡してくれた。
「パートさんには賞与がないから、気持ちだけだけど…」
開けてみると、中にはピン札の1万円。
思わず、「わぁ…」と声が出た。
金額の問題じゃない。
そこにあったのは、
「一緒に働いてくれてありがとう」という気持ちが、ちゃんと伝わってくるお金だった。
嬉しかった。
大事に使おう、と思った。
その②:週に3.5~4日のメインのクリニックからの“計算”
翌日。
メインで働いているクリニックからの給与振込をチェックしていたら──
何やら見慣れない金額が振り込まれていた。
¥3,967
……え?
なにこれ?交通費?忘れてた残業代?
いや、まさかの「賞与(寸志)」名義。
ちなみに、このパート先ではずっと言われていた。
「パートには賞与はありません」
でも、なぜか今回は振り込まれていた。
まさかの、3,967円。
うん、ありがとう……!
でもこれはもう──
“笑うしかない金額”。
金額じゃない。気持ち…だけども!
いや、もちろん。
ないよりは、ありがたい。
出してくれたことにも、感謝してる。
でもね。
1万円は、「嬉しい」って思った。
3,967円は、「おもしろい」って思った。
たぶん、あの3,967円は法人システムによる“制度”がくれたお金で、
この1万円は“人”がくれたお金だったんだと思う。
だからって3,967円に文句言いたいわけじゃない。
でもね……やっぱりエクセルが出した寸志は、ちょっと寂しい(笑)
寸志に宿るのは、“金額”よりも、“その職場の人間関係の温度”なのかもしれない。
感謝してます。両方に。
ただ、次回もあるなら……
できれば“笑い”より、“ぬくもり”寄りでお願いします(笑)
──そういえば、20年前。
あるクリニックの面接に行っただけで、2,000円を手渡されたことがある。
「交通費とか履歴書代とか、色々あるでしょ」と言われて、
断ったのに、最終的に受け取った。
そのクリニックに、私は11年勤めることになった。
寸志って、やっぱり“気持ち”なんだよね。
