【自己紹介】音の影を、言葉で照らす小説家です
あなたが今夜イヤホンをつけたとき、いつもの曲がちょっと違って聴こえる——そういう物語とエッセイを書いています。
音楽を題材にした長編・短編・連作の小説。
聴こえ方が変わる音楽エッセイ。
偉人とAIが出会ったらという思考実験。
占いから始まる一曲との出会い、AIで作る音楽。
形は違っても、根は同じ——「音の影を、言葉で照らす」ための場所として、ひとつのアカウントから届けています。

🌙 音影とは
「音影(おとかげ)」は、音楽小説家として活動する私のペンネームです。音楽の仕事を20年続けながら、その傍らで物語とエッセイを書いています。
この名前は、ひとつの言葉から取りました——音の影を、言葉で照らす。
音楽には、言葉では届かない場所に触れる力があります。メロディーもリズムも、形としては存在しない。なのに、ある曲を聴いた瞬間に、言葉にできなかった感情がふっと浮かび上がることがある。あの瞬間に立ち上がる「影」のような感覚——名前のついていない気配のようなもの——を、物語やエッセイで言葉にしていきたい。それが、私の書きはじめる動機です。
読み終わったあとに、いつもの音楽がちょっと違って聴こえる。同じ毎日のなかに、ほんの少し「ひだ」を見つけられるようになる。そんな体験を届けるために書いています。
🎼 音影の4つの柱
活動は、4つの柱でできています。それぞれ届ける形は違いますが、根は同じ——「音楽が、言葉にならなかった場所に触れる」という確信です。
音楽小説
「言葉では届かない場所に、音楽が届く」——その瞬間を物語の形で再現したい。それが小説を書く理由です。
連載長編、連作短編、そして読切短編の3形態で書いています。
『テイク・ゼロ』── 教会の合宿で起きた死を、録音から推理する
『夜想のジャズ喫茶』── レコードが悩みを処方する
『鳴らない時間』── 語り手が毎回変わる、音と人の距離の独白集
『半歩差の世界』── 半音ズレた並行世界をめぐる
『音楽泥棒 ~盗まれた旋律~』── AIに自分の音を盗まれる
長さも舞台も違いますが、音楽が物語を動かす「鍵」になっている構造は共通です。短編集マガジン『短編読切』には、20本以上の読切が並んでいます。
音楽エッセイ
「人生が豊かになる音楽ガイド」というシリーズで、音楽エッセイを書いています。
ジャズ・クラシック・ヒップホップ・ボサノバ・ゲーム音楽など、ジャンルを横断して。ただ、解説をしたいわけではありません。「聴こえ方が変わる瞬間」——ラブソングの『君』には顔がないと気づくとき、ボサノバの静けさの向こうに消えた九人の打楽器が透けるとき、思い出の曲は先に決めておけると知ったとき——その瞬間を書きたくて、エッセイにしています。
知識ではなく、耳の角度を変えるためのエッセイ。読んだ翌朝、いつもの曲がほんの少し違って聴こえる。そういう手土産を持って帰っていただけたら。
偉人×AI思考実験
「もし歴史上の偉人が、いまのAIに出会ったら、彼らはそれをどう扱い、何を見るだろうか」。主語を逆転させた思考実験から始まる連作短編です。
スティーブ・ジョブズ(1997年)── AIに「消すべきもの」を見出す
織田信長(本能寺前夜)── AIの正しさを退けて、自分のしきたりに塗り替える
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1489年ミラノ)── AIの内側を解剖しようとする
ウォルト・ディズニー(1937年『白雪姫』プレミア試写会)── AIに魔法は作れないことを、観客の中で確かめる
4作完結で、人間とAIの境界を四方から照らし出します。
創作大賞2026 エンタメ原作部門 応募作品。
音律占術+AI音楽
小説とエッセイのほかに、音楽を別の形で楽しむ仕組みを2つ作っています。
音律占術 ── タロットと西洋占星術と音楽理論(調性)から「あなたの調性(キー)」を読み解き、それに合う一曲をお渡しするWebアプリです。占い結果が文字で終わらず、音として持ち帰れる体験を目指しています。12星座それぞれを調性で読む月次予報も、マガジンで続けています。詳細は下記の紹介記事と、関連記事を集めたマガジンから。
AI音楽 ── 生成サービスSunoで作った曲をマガジン『Sunoで作ってみたよ』に置いています。曲は60を超えました。物語から立ち上がる音や、歌詞とリンクした掌小説など、文字と音が呼応する小さな実験を続けています。
📖 ここから読むと音影がわかる
「どこから読めばいいですか」と聞かれることがあります。
一作目に何を選ぶかで、音影への入り方は変わります。ここでは、作風の核を最も濃く体現する3作を、入口として置いておきます。
夜想のジャズ喫茶(連作短編/完結)
心に悩みを抱えた人の前にだけ、ふっと現れるという幻のジャズ喫茶。マスターは客の話をひとしきり聞いたあと、棚から一枚のレコードを取り出して針を落とします。「処方」という言葉が、これほど似合う場面はないかもしれません。
12話で完結。1話ごとに違う客と違う一枚が登場します。ビル・エヴァンス、セロニアス・モンク、チェット・ベイカー——あるいはあなたが知らない一曲。読み終えたあと、その曲を実際に聴くことで物語が完成するように設計しました。
「言葉では届かないものに、音楽が届く」というコアを、最も濃く体現している作品です。
創作大賞2026 お仕事小説部門 応募作品。(働く人のための4夜の物語編)
テイク・ゼロ(長編ミステリー/完結)
教会で行われたレコーディング合宿の最中に、プロデューサーが死んだ。残されたのは合宿の録音テープと、その場にいたカルテット4人の供述。やがて録音は、ある異変を浮かび上がらせます。
物語の縦軸を支えているのは、ベートーヴェンが晩年に書いた弦楽四重奏曲『作品131』。嬰ハ短調、7つの楽章が切れ目なく続く約40分の楽曲構造そのものが、事件の謎と物語の骨格と共鳴するように設計したクローズドサークル・ミステリーです。
「音は嘘をつかない。嘘をつくのは、音の"並べ方"だ」——その一行が、どこまで読者の前提を揺さぶれるか。
創作大賞2026 ミステリー小説部門 応募作品。
鳴らない時間(独白短編集/完結)
音楽は、鳴っている時間よりも、鳴らない時間のほうが長い。待っている時間。沈黙している時間。もう失われてしまった時間。
語り手を一編ごとに変えながら、音と人の距離を別の声で照らしていく、全5編の独白短編集です。たった一打を何百小節も待つ銅鑼奏者。聴き終えたレコードを、なぜか裏返さないリスナー。実家に残されたアップライトピアノ。楽譜の中の休符。自分の葬儀の音を聴いている死者。
第一編『数える』の銅鑼奏者は、気づきます——鳴らしている時間より、鳴ったあとの時間のほうが、きっと長い。この気づきが、五つの声を貫く背骨になっています。
いちばん新しい完結作。いまの音影の現在地です。
✏️ 「つくるを、ひらく」── AIとの協業について
「音の影を、言葉で照らす」が書くものの看板なら、『つくるを、ひらく』は活動の旗印です。
完成した物語だけを差し出すのではなく、その手前にあるもの——どんな問いから始まったか。何を捨て、どこを直し、何をAIのまま残したか。制作の閉じた箱を、できるだけひらいておきたい。そう思って、本編とは別に「制作の裏側」を綴る記事を書いています。
物語をつくるのは、人か、AIか、それとも心の声か。境界線の上で言葉を探しています。
私はAIを創作のパートナーとして対話しながら、物語を紡いでいます。プロットを練るとき、登場人物の輪郭をたどるとき、世界観の整合を確かめるとき——AIとのやり取りはたしかに大きな助けになります。ただ、最終的に物語の舵を取るのは自分です。AIが差し出してくる無数の可能性のなかから、心に響くものを選ぶ。人間だけが持つ「揺らぎ」や「矛盾」を残しておく。技術を恐れず、依存せず。それが私の書き方です。
この旗印の下に、置いてきたものが増えてきました。小説やエッセイの制作過程を綴るBTS記事。『AI×小説比較』と題した書き比べの実験。短編『私は私です』を5つの声と4つの音楽で鳴らした朗読版。最近では、AIの使用量を物理のメーターで見守るデスクの装置を自作して、その顛末も記事にしました。書くことの周辺でつくったものは、なるべくここに置いていきます。
『つくるを、ひらく』マガジンでは、作品ごとに何を考え、どこで迷い、どんな選択を重ねたかを綴っています。完成した物語と並べて読んでいただくと、AI時代に書くということの輪郭が、もう少し立体的に見えるかもしれません。
💌 読者の皆さまへ
あなたの中にも、まだ名前のついていない感情があると思います。言葉にしようとすると逃げてしまう。でも、ある曲を聴いたとき、ふっと輪郭が見える。そういう瞬間を、物語やエッセイで一緒に見つけていけたら嬉しいです。
感想やコメントは、いつでも大歓迎です。創作プロセスの大切な一部として、受け取っています。「この曲、こう聴こえました」「この場面で、こんな景色が浮かびました」——あなたの言葉が、次の物語のきっかけになることもあります。
音の影を、一緒に照らしていきましょう。
フォローして、次の物語を待っていてもらえたら嬉しいです。
📚 全作品インデックス
ジャンル別にマガジンをまとめてあります。気になるところからどうぞ。
音楽小説
短編読切 — 読切短編集(20本以上)
鳴らない時間 — 独白短編集(全5編・完結)
テイク・ゼロ — 長編ミステリー(完結)
夜想のジャズ喫茶 — 連作短編(完結)
夜想のジャズ喫茶|働く人のための4夜の物語 — 12話から選んだ4夜のセレクション
半歩差の世界 — 並行世界SF(完結)
音楽泥棒 ~盗まれた旋律~ — 音楽ミステリー(完結)
転生ピアニストは異世界で魔法を奏でる — 異世界ファンタジー(完結)
音楽エッセイ
偉人×AI思考実験
偉人×AI思考実験 — 連作短編(4作完結)
音律占術+AI音楽
音律占術 — タロット・西洋占星術・音楽理論を組み合わせた占い体験
制作の裏側
つくるを、ひらく — 制作プロセスの公開シリーズ
noteの外の入口は、名刺がわりのサイトにまとめてあります。
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人とAIの境界で物語を紡ぐ旅にお付き合いいただきありがとう。私の言葉があなたの心に響いたなら、チップが創作の新たな種となります。共に想像の先へ。