「私に生まれてきてよかった」なんて一生思えないかもしれないけれど。
もしも、もう一度生まれ変われるとしたら、
そして、次も自分を選べるのだとしたら、私は自分を選ぶだろうか。
答えは、多分「ノー」だ。
できれば、自分を選びたくない。
自分には本当に申し訳ないが、そんな本音があるのは否定できない。
理由はたくさんある。幾つもすぐに思いついた。
人の顔色ばかり窺って、いつもニコニコ善良な人のふりをしてしまうところ。
いつも体型が太めで痩せられないところ。
母親と共依存関係で、心の中が怒りや罪悪感に支配されているところ。
集団生活の中でうまくやっていけないところ。
主人と娘以外の人を誰も好きになれないこと。
まだまだたくさんあって書ききれないが、こんな所が自分でも好きではないからだ。
人の目ばかり気にしているから、心の中が不自由で窮屈な感じがする。
たとえ海外旅行、いや宇宙旅行へ行ったとしても、この不自由な心の感覚は付きまとって離れないだろう。
まるで、かごの中の鳥みたいだ。
待てよ。これが私ではなく、他の人のことだったら、どう思うだろう。
あれこれと考えてみたが、答えは一つしか出てこなかった。
別にそれでもいい。
痩せられないなら、運動をして筋肉をつけて健康的な体を目指すまでだ。
集団に馴染めないなら、一人で何かとことん深めればいい。
母親とだって、心理的距離を取ればいい。
人の顔色ばかり見てしんどいなら、なるべく人と関わらない道を選ぶ。
主人と娘しか愛せない?ならば、とことん二人だけを愛し抜けばいい。
善良な人間ぶってしまう自分も、いっそ潔く偽善者だと認めてしまおう。
本当は自分が一番可愛いだけで、自分を守りたいからなのだから。
それで誰かが気分良くなったり場が丸く収まるなら、
それはそれでいいのではないか。
私は、自分に正直になったら、誰かから責められそうだといつも怯えている 自分に気づいた。
きっと自分の本音に正直に行動できていないから、私は、自分の人生を愛することができないのではないだろうか。
静かにそう思った。
お昼に冷やしうどんを美味しそうにすする娘に、聞いてみた。
「ねえ、自分に生まれてきて良かったって思う?」
その問いに娘は、瞬時に答えた。
「うん、思うよ!」
「それは何故そう思うの?」
少しの迷いもない娘の返答の理由が知りたくて、私は娘に詰め寄った。
「別に、自分の嫌だと思うところが、ひとつも無いからね。」
娘は、きょとんとした顔で、そう答えた。
私の心の中とは、全く違う景色が娘の心の中に広がっているのが、
はっきりと見えて、私はとてもうらやましい気持ちになった。
「あ。でも、もし別の人に生まれ変わらなければならない場合は、
容姿端麗であることは外せないかも。」
と言って、娘は、鼻歌まじりにまた冷やしうどんを美味しそうにすすった。
私とは話が全く噛み合わなかった娘。
だけど、娘のとても健康な心の状態を確認できた気がして、
なんだかとても嬉しかったな。
***
このnoteのテーマは、
自分を愛し、自分らしく生きることです。
ありのままの自分を今よりちょっと好きになれるような、そんな小さな気づきを綴っています。
読んでくれたあなたと一緒に、
「私に生まれてきてよかったな。」
という気持ちを味わえる日を夢見て。
