埋蔵文化財発掘調査員のつぶやき②丨発掘は、特別な仕事じゃない?実は誰でもできる話
皆さんこんにちは。かろうじて「埋蔵文化財発掘調査員」をやってます、「鯛のたい」です。
今回は、よく聞かれる「発掘って誰でもできるの?」という質問について、現場での経験をもとに書いてみようと思います。
まだ前回や自己紹介を読んでない方はこちらからどうぞ
▶ 自己紹介→https://note.com/deep_lily1832/n/nca2ead7aa2e0
▶ 前回→https://note.com/deep_lily1832/n/nf4980e4f32da
もしよければ「すき」やコメントをくれると励みになりますので、よろしくお願いいたします。
では、早速やっていきましょう。
【発掘調査に参加できるって本当?】
皆さんは、日常生活を送っていて、「あ、発掘やりたい」と思うことってありますか?普通はないですよね。僕はありませんでした。
そもそも、発掘調査に参加したいと思ったり、求人を見つけたとしても、発掘って専門の人たちがやるものと思っていて、敬遠してしまう人は多いと思います。
でも、実際は前回のnoteで書いたように、初めて参加する人が多いです。体感だとベテラン1:新人3って感じですね。なので、全然経験がない人でも参加できますし、難しい作業をやらされるということもないです。まともなところなら。
場所によっては、お抱えの作業員さんがいて、毎回同じメンバーでやるところもあると聞いたことがありますが、現場ごとに募集をかけるところが多いのではないでしょうか。
つまり、求人を見つけて、「発掘やってみたい」って思ったら迷わず応募して大丈夫です。仲間はたくさんいます。
【発掘をやるのに必要なものはある?】
さて、前節で発掘は誰でもできるよ〜と言いましたが、実際に初めて参加する(しようとしている)人は不安だと思います。
なので、僕が質問に勝手に答えます。
Q1.経験ないんですけどできますか?
→A1.出来ます。みんな初めは初心者です。
Q2.どんなことをやるんですか?
→A2.土掘りと土運びが主な仕事です。慣れた人には図面を描いてもらうこともあります。正直言って、体力は必要です。でも、20〜70代まで様々な人が働いているので、そんなに心配はいりません。やれば慣れます。
Q3.どんな格好をして行けばいいですか?
→A3.長袖長ズボン、できれば安全靴で、帽子(と手袋)は必ず持ってきて下さい。夏場はサングラスも必須です。
Q4.週何日以上出ればいいですか?
→A4.何日でもいいです。できるだけたくさん来て下さい。
Q5.どんな人が多いですか?
→A5.様々です。第二の人生を…と定年以降の方もいれば、子育てが一段落したお母さん、長期休み期間だけの短期バイトとして選んだ学生さんなど。共通するのは、土いじりが嫌いではない人、でしょうか。なかには夢を追いかける途中に立ち寄った金策の方も
Q6.発掘品の所有権は掘り当てた人にありますか?
→A6.ありません。よく勘違いされますが、たとえ“自分が掘り出したもの”でも、勝手に持ち帰るのは文化財保護法違反です。現場でたまに「記念に持って帰りたいな〜」なんて声も出ますが、絶対ダメです。気をつけましょう。
Q7.お宝はでますか?
→A7.でません。もし出ても持って帰れません。気をつけましょう。
Q8.痩せますか?
→A8.痩せません。これは発掘七不思議のひとつです。
とまあ、後半は私情が混ざった気もしますが、こんな感じです。ご安心いただけたでしょうか?
【最後に】
今回は「発掘に参加するには」というテーマで話してきました。
結論としては、やりたいと思ったら何も心配せず参加してみよう、ということです。初めての人でもちゃんとやれることはありますので、求人を見つけたら「ラッキー」と思ってぜひ応募してみて下さい。
皆さんのその「やってみたい」が、ひいては文化財保護に繋がります。
それでは、今回はこの辺で終わらせていただきます。なにかもっと知りたいことや聞きたいことがあればコメントで教えてください。
皆さんと共に発掘調査を行える日を心待ちにしています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、「発掘調査の道具たち」についてお話する予定です。(実は“これ何に使うの?”と思うような道具がけっこうあります。)
ちょっとマニアックだけど、きっと楽しんでもらえると思います。
それでは。
※このnoteはあくまで個人の感想であり、全てが正しいというわけではありません。ご了承下さい。
