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ダンジョン第123階層【実録】『無慈悲なる大魔女を屈服させる錬金術!過去遺物が創り出す三方良しの生還連鎖』

前回の物語はこちら👇️👇️👇️

01:レガシー・アーティファクト〈過去遺物の提示〉

冷気に満ちた応接の間(応接室)。 俺は冷徹なる大魔女(現場責任者)の鋭い眼差しを真っ向から受け止めながら、手元にあった一冊の分厚い情報の巻物(求人誌)を自信満々に彼女の目の前へと掲げてみせた。

「これを使って解決します」

大魔女は、いきなり目の前に見せつけられた情報の巻物を訝しげに見つめた。 完璧な計算式(ロジック)で物事を進める彼女にとって、この泥臭い過去の遺物が現在の絶望的な売上低迷の課題解決にどう繋がるのか、見当もつかないのだろう。 あからさまな困惑の表情を浮かべ、彼女は語気を強めて俺に問い詰めた。

「この情報の巻物(求人誌)が一体どんな意味を持っていると言うの?」

俺は真っ直ぐに彼女の瞳を見据え、静かに、しかし確かな熱を込めて語り始めた。

「私はこの情報の巻物から魔導錬成(CADや製図)に関わるクエスト(求人)を魔導女師(女性講師)たちの協力を得て、一つ残らず抜粋しました」

「そして、その抜粋した内容を整理し、各ギルド(企業)に対し、現在彼らが求めている傭兵の渇望(人材のニーズ)と必要技能(スキル)とそして、現在のクエスト(求人)状況を直接念話でリサーチしたのです」

大魔女の眉がピクリと動いた。 俺はさらに言葉を重ねる。

「そこからギルド(企業)の反応を大きく3つの部類に分けました」

「1つ目は、クエスト内容の必要技能(スキル)を詳細に共有してくれたギルド」

「2つ目は、うちの魔導指導学校(資格学校)の掲示板に無料でクエスト票(求人票)を掲載することを了承してくれたギルド」

「3つ目は、自らが重装盟主(スポンサー)となり、ギルド独自の修練の道筋(カリキュラム)を作成し、修練を終えることを前提に信徒(生徒)を生還の確定(採用)する意欲のあるギルドです」

俺は手元のメモを広げ、決定的な戦果(数字)を突きつけた。

「それぞれ順番に、50社、30社、10社と確かな反応がありました」

驚愕的…!

俺たちの泥臭いアナログ魔法が叩き出したリアルな数字に、大魔女の瞳が微かに揺らいだ。


02:トライアングル・プロフィット・システム〈三方良しの利益構造〉


俺は一気に攻め込む。

「1つ目のギルド群からは、様々な分野でのリアルな渇望(ニーズ)と求められる技能レベルを細かく知ることができました。これは今後の指導において極めて貴重な一次情報です」

「2つ目のギルド群に関しては、実際に無料のクエスト票を掲示することで、信徒(生徒)たちの出口戦略が明確になります」

「奉納の招陣(営業活動)の際、『異世界転生(就職)に直結する学校』として、我々のギルドの威信(ブランド力)を圧倒的に上げることができます」

ここで俺は、極度のプレッシャーをごまかそうと、無駄に知的な余裕をアピールする痛々しいルーティンに走った。

指先に挟んだ鉛筆を華麗に回して見せようとした瞬間、手元が狂い、鋭い芯の先が自らの右目にクリーンヒット!

「ぐおぁッ!」

眼球を貫くような激痛に白目を剥き、俺は応接のソファから床へと転げ落ちて悶絶した。

『おい、おっさん!』

『知性アピールで自らの眼球を穿ち抜くとか、ただの自傷系ジャグリングだ ワン!』

『一人で勝手に失明の危機に陥って、シリアスなプレゼンを完全にスプラッタコメディに変えてる ワン!』

魔犬ツン(相棒)の容赦なきジャッジメント・サタン〈魔犬の正論〉が、俺の心臓を抉る!

痛恨的…!

俺は涙目で右目を押さえながらも這い上がり、三つ目の最大の利点を語り続けた。

「そして……3つ目です」

「多くのギルドは、無駄に情報の巻物(求人誌)へ月に金貨100枚(100万円)以上の広告の供物(広告費用)を払い続けています」

「しかし、どれだけ血肉の供物(費用)をかけても、いつまで経っても血肉の誓約(採用)の目処が立たない。そんな絶望的な状況が多く見受けられます」

「私は、その無駄な血肉の供物に終止符を打つ施策を提案しました」

「当校としては、血肉の供物をかけることなく、優秀であってもこれ以上『終生奉納の聖約(ローン)』が組めない信徒に対して、ギルド(企業)が血肉の誓約のために彼らの代わりにお金(講座代金)を払ってくれます」

「そして、当校は『確実に企業への血肉の誓約(採用)枠を持っている学校』として、他の追随を許さない強力な奉納の招陣(営業)手札(ツール)を手に入れることができるのです」


03:ソウル・リビルド・エコシステム〈魂を再構築する生態系〉


俺の丹田の奥底で泥水をすすって練り上げた魔力が静かに沸騰を始める。 周囲の空気が重く歪み、パチパチと紫電の火花が散る。 俺は全身の血脈を沸騰させ、魂の底から絶叫した!

「放て……!」

ソウル・リビルド・エコシステム〈魂を再構築する生態系〉ッ!!

「このように地域で最も異世界転生(就職)が有利な学校としての絶対的地位を確立する」

「それによって、魔導女師(女性講師)たちの心に巣食う『過去の搾取の呪縛(トラウマ)』を完全に払拭させます」

「彼女たちが『これは確実に転生(転職)に繋がる修練会(講座)だ』と確信できれば、次の高位の修練会(上位講座)を身につけて転生に有利にしようと心の底から本気で信徒にお勧めできる環境が作れるのです」

圧倒的…!

俺はさらに副産物としての利点を提示する。

「メリットはまだあります」

「ギルド(企業)独自の専門的な修練の道筋(カリキュラム)を多数ストックすることにより実践的なギルド陣列修練(法人研修)にも対応することが可能になります」

「これを機にギルド陣列修練へと我々の奉納の招陣(営業)範囲を広げることができる」

「さらに、優秀な信徒が独自のカリキュラムを受けて、最終的にそのギルドに選ばれなかったとしても、我々が他のギルドへ傭兵の推薦(人材紹介)することも可能になります」

俺は最後に大魔女に己の信念(自分軸)を叩きつけた。

「私はこう考えます」

「もうそろそろ、小手先だけの騙し騙しの方針は終わりにすべきです」

「ギルド(企業)の真の渇望(ニーズ)にあった実績を泥臭く積み上げることによって、さらなる利益を生み出す強固な仕組みに転換する最大のチャンスだと思うんです」

大魔女は、いつになく静かに俺の言葉に耳を傾けていた。


04:アブソリュート・オーダー・アゲイン〈絶対的命令の再来〉


俺が全てを話し終えた後。
応接の間に、永遠にも似た沈黙の時間が流れた。 俺は思わずゴクリと唾を飲み込んで微動だにせずに大魔女の顔を見つめ続けた。

どれぐらいの時間が経っただろうか。 ようやく、長い沈黙を破り、大魔女が重い口を開いた。

「あなたの話は、よくわかったわ」

氷のような瞳が俺を射抜く。

「で、あなた……この魔導設計書(企画)に自信はあるの?」

「具体的に、どれぐらいの宝物庫への奉納(売上)の見込みがあるの?」

俺は胸を張り、事前に試算していた目標数値を堂々と提示した。

「魔導指導(教務)の追加講座全体で、月に金貨1000枚(1000万円)」

「奉納の招陣(営業)への相乗効果で、さらに月に金貨1000枚(1000万円)」

「特に力を入れれば、ギルド陣列修練(法人研修)はかなり期待ができます。ここは私が奉納の招陣(営業)を担当しましょう」

「ここの目標も、半年後に月に金貨1000枚(1000万円)」

「異世界転生(就職)の実績も、魔法陣の巻物(営業パンフレット)に大々的に入れましょう。『地域ナンバーワン転生(就職)実績校』として記載するのです」

大魔女は手元の資料を見つめながら、何やら自身の魔導計算機(電卓)を猛烈なスピードで叩き始めた。

カチャカチャカチャ……。

何度も、何度も計算を打ち直す。

やがて、魔導計算機を叩く手がピタリと止まった。 大魔女は顔を上げ、俺に向かって静かに、しかし絶対的な重みを持つ言葉を放った。

「あなた、今までくすぶっていたんだから、しっかり取り返すわよ」

「西都校の魔導指導団長(教務主任)として、この企画を絶対に成功させなさい」

勝利的…!!

俺の泥臭い物理刃が、ついに大魔女の分厚い論理の壁をこじ開けた瞬間だった。だが、安堵する間もなく、大魔女は謎の宣告を付け加えた。

「それと、あなた」

「来週の金曜日は、絶対に予定を入れないようにしておきなさい」

「……え?」

「ちょっと、大事な用事を入れておくわ」

「そこには、私と一緒に来てちょうだい」

有無を言わさぬアブソリュート・オーダー(絶対的命令)。 歓喜の直後に突きつけられた不穏なフラグ。 俺の泥臭き下剋上の道のりは、休む間もなく次なる予測不能な局面に突入していく。


【次回予告:ダンジョン第124階層】


大魔女の承認をもぎ取り、ついに本格始動する究極の「三方良し」プロジェクト! 魔導女師たちのトラウマが浄化され、西都校はかつてない熱気に包まれる! だが、大魔女から宣告された「来週金曜日の謎の予定」。 連れて行かれた先で待ち受けていたのは、想像を絶する大物との極秘会談だった!? 順調な改革の裏で蠢く新たな権力闘争と、避けては通れない巨大な試練! 俺のMPは休む間もなく削り取られていく! 次なる死闘が今、幕を開ける! 次階層を見逃すな!

最後までお付き合いありがとうございます。


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