ダンジョン第96階層【実録】『反逆の三者血盟と使い捨ての駒の告白!最強ギルドを崩壊させる悪魔のシナリオ』
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01:イノベーティブ・カウンター・プラン〈革新的な逆提案〉
深夜の静寂の中。
裏情報の蒐集家(ゴシップ記者)である広沢と最強ギルド(大企業)青木工業の実働の先任導師(係長)である篠田。
互いの腹を探り合い、渋々ながらも納得の糸口を探ろうとする二人の視線が交錯する。
俺はこのヒリヒリとした命運を懸けた遊戯(ポーカーゲーム)において、全員が納得する新たな解決策(シナリオ)を提案しなければならない。

俺の脳裏には、冷徹なる大魔女(現場責任者)の言葉が鳴り響いていた。
『あなたが一番有利な場所にいるのよ』
その絶対的な真理がある限り、俺はこの盤面で決して負けることはない。
一筋の光を見出した俺は、一つ目の物理刃(自分軸)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……!」

イノベーティブ・カウンター・プラン〈革新的な逆提案〉ッ!!
「もちろん、暴君である伊藤統括導師(部長)にも、この機会に完全に失脚していただきます」
俺の言葉に、二人の目が鋭く光った。
「まずは篠田さん。ここまで腐敗した最強ギルド(青木工業)は、どちらにしても膿を出し、再生を図らなければなりません」
「そういう点では、あの鮫島長老(役員)についていくのは無理があると思います」
「そして、場合によっては他の5つの互助陣列(互助会)のギルド(企業)メンバーも、完全に離れていくかもしれませんよ」
篠田は想定外の言葉に困惑の表情を見せた。
だが、俺はその表情を真っ直ぐに見据えながら、圧倒的な自信を持って話を続ける。
「そんな混乱の中で、篠田さん。あなたは再生の騎士として立ち上がり、新たな秩序を構築するのです」
「そのための強力な協力ギルド(企業)として、私たちの互助陣列(互助会)メンバーをうまく使ってください」
「そのためには、一つ条件があります」
俺は広沢の方向へと向き直り、力強く訴えた。

「篠田さんには、先ほど広沢さんがお持ちになった幻影画(写真)の女性の正体を明かしてもらいます」
「その情報を元に、広沢さんは情報の巻物(週刊誌)に『王都の醜聞(大スクープ)』の第1弾として魔導書(記事)を書いてください」
「そして、私が持っている因果精算の物理刻印(領収書)という決定的な証拠とダイレクト・ヒアリング(インタビュー)を第2弾、及び第3弾として連載していくのです」
これこそが、最強ギルドの闇を暴き、同時に俺たちの生存権を確立する、完全無欠の悪魔のシナリオだ。
02:トライアングル・ブラッド・オース〈三者三様の血盟〉
俺はさらにこの提案がもたらす完璧な利益(メリット)の分配について語り続ける。
「その圧倒的な影響力を以て、篠田さんはギルド内部で上層部の刷新を図るように働きかけます」
「そして私は、互助陣列(互助会)の重鎮である河野ギルドマスター(社長)を使い、『こんな危機的状況だからこそ、一体感を持って青木工業と適切な企業活動を交渉していこう』と先導します」
「私と篠田さんで、内外のこの強烈な流れを利用して、まとめ上げるのです」
「そのことにより、今よりも健全なパートナーとしての環境が整います」
俺は二つ目の物理刃(自分軸)を心の中で高らかに詠唱した!
「いでよ……!」
トライアングル・ブラッド・オース〈三者三様の血盟〉ッ!!

「そして、その暁には、篠田さんが先ほど私に提案していただいた一閃価(単価)の団体交渉と、遠隔防壁の分散陣列(在宅システム)への資本の血盟(出資)を飲んでもらいます」
「こうすることにより、篠田さんはギルド内での評価を劇的に高めることができます」
「伊藤と鮫島が抜けるポストが玉突きのように異動することで、補給指揮官(購買部の課長)のポジションも確実に見えてくるはずです」
「仮にすぐの昇進がなくても、『ギルドの救世主』として評価が高まったことで、会社との極めて有利な交渉は成り立つと思います」
俺は広沢へと視線を移す。

「そして、広沢さんはこの一連の最強ギルドの暴露によって、王都が震え上がるほどの醜聞(大スクープ)を世に知らしめることができる」
「称号(有名記者)としての確固たるステータスを手に入れることができるのです」
圧倒的…!!
「この全ての条件を満たすためには、ここにいる3人のゆるぎない結束と信頼が必要なのです」
「お二人は、その約束を守ることができますか」
「広沢さん。どうですか」
広沢は腕を組み、しばらく深く考え込んでいた。
今までどうしても手に入らなかった、2つの決定的な証拠と生々しい真実の吐露(インタビュー)が、自分の手元に転がり込んでくる。
彼にとって、こんな願ってもないチャンスは二度とないかもしれない。 野心に満ちた広沢の顔から迷いが消え、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて言葉を発した。

「……俺は、この話に乗るよ」
03:シャドウ・コンプリシティ・コンフェッション〈闇の共犯者の告白〉
広沢の同意を得た。
ここで俺には一番懸念していることがあった。 それは実行の鍵を握る篠田の様子だ。
篠田の役割は非常に大きい。
ギルド(社内)でこの筋書き通りの立ち回りをするには、水面下で協力者を集める必要がある。
その上で、直属の司令官(上司)であった伊藤と鮫島の2人を完全に裏切るのだ。 ただ、俺には前々から気になっていたことがあった。
篠田の瞳の奥には伊藤の悪事に対して裏切る覚悟。いや、並々ならぬ闘志が最初から滲んでいたように思えたからだ。
俺はその核心を篠田に問う。
「篠田さん。この計画において、あなたの役割が一番大きくなります」
「その上で、どうしても聞いておきたい」
「あなたは初めから、伊藤統括導師(部長)を追い込むために並々ならぬ闘志を滲ませていたように思います」
「それは……なぜですか?」
ここで俺は極度の緊張をごまかすため、無意識に痛々しいルーティンに走った。 ハードボイルドな大人の男を演出しようと余裕たっぷりに足を組み替えようとした瞬間。
長時間のデスクワークで限界を迎えていた股関節が、ピキィン!と嫌な音を立てて激しくつってしまう。
「ぐぎゃぁぁッ!」
呼吸が止まるほどの激痛に、俺は白目を剥いてカウンター席からずり落ち、床でピクピクと痙攣する羽目になった。

『おい、おっさん!』
『シリアスな核心を突く場面で股関節を粉砕するとか、ただの自爆テロだ ワン!』
『勝手に床でのたうち回って、ハードボイルドな空気を完全に介護施設に変えてる ワン!』
魔犬ツンの容赦なきジャッジメント・サタン〈魔犬の正論〉が俺の心臓を鋭く抉る!
痛恨的…!!
俺は股関節の激痛を腹の底に抑え込み、何事もなかったかのように立ち上がった。 篠田は、俺の狂気的な自傷行為にも一切動じることなく、黙ったまま思いを押し殺すように俯いていた。 しかし、やがて勇気を持って重い口を開き始めた。
「……それは、伊藤がどうしても許せないからです」
篠田の顔に深い怨念が浮かび上がる。

「伊藤がまだ補給指揮官(購買部の課長)だった時代……」
「因果を歪める汚濁供物(賄賂)の仕組みを、裏で全て段取りしていたのは……私なんです」
戦慄的…!!
「つまり、私は強制的に共犯者にならされていた」
「しかし、彼だけがその功績で出世し、私には全く何の恩恵を受けることもなかった」
「私はただの、使い捨てのコマにされたのです」
だからこそ、特定のギルドマスター(社長)は「篠田淳」という男の思いと名前を知っていたのだ。
ある程度は想像がついていたが、やはり本人から直接聞くシャドウ・コンプリシティ・コンフェッション〈闇の共犯者の告白〉は、あまりにも衝撃的であった。
やはり、悪人はどこかで恨みを買い、背中から刺される運命にあるということだろう。
04:シークレット・ビハインド・ザ・シャドウ〈影に潜む絶望の真実〉
俺は続けて、篠田に質問を重ねる。
「では、もう一人の司令官(上司)である鮫島長老(役員)に対しては、どう思っているんですか」
篠田は顔を歪め、吐き捨てるように言った。
「あいつは、本当に腐った男だ」
「あの幻影画(写真)に写っている秘書陣列(秘書課)の鈴木さん……」
「彼女は少し前から、鮫島の致命的な弱みを握られているんです」
「その弱みをネタに一線を越えるような関係を強引に持ちかけられていた」
最悪的…!!
「私は、その悩みをずっと彼女から聞かされていたんだ……」
篠田の拳が微かに震えている。
彼は単なる野心家ではなかった。 組織の理不尽に踏み躙られ、大切なものを守るためにこの反逆の刃を研いでいたのだ。

そして、篠田はさらなる決定的な暴露をここで俺たちに突きつける。
「実は……」
「あの鮫島すらも知らない、とんでもない秘密が鈴木さんにはあるんです」
破滅的…!!
篠田の口から語られようとするその秘密。
それは俺たちが描いた完璧なシナリオすらも一瞬でひっくり返しかねない最強ギルドの底知れぬ闇の核心だった。
息の詰まるような魔力充填所(バー)の空間。
三者の欲望と怨念が交錯する中。
物語は取り返しのつかない深淵へと向かっていく。
いざ、次なる階層へ。
【次回予告:ダンジョン第97階層】
ついに結成された反逆の三者血盟! 裏情報の蒐集家、エリート係長、そして泥臭いおじさんによる最強ギルド崩壊のシナリオが動き出す! しかし、篠田の口から語られた秘書・鈴木さんの「とんでもない秘密」が、すべての前提を覆す! 鮫島長老すら知らないその真実とは一体何なのか!? 復讐の歯車が狂い始める中、大魔女の冷徹な監視の目がおじさんに迫る! 手札を切る順番を一つでも間違えれば、即座に全員が破滅する極限の情報戦! 次なる死闘が今、幕を開ける! 次階層を見逃すな!
最後までお付き合いありがとうございます。
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【迷宮の深淵へようこそ】
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覚悟がある奴だけ、次のページをめくれ。
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