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【26年4月7日】毎日1万円NISA投資日記:クラレ(3405) #120/240

どうも
毎日10,000円株を買う男、カブタクです。

Day 8となる本日は、市場が閉まった後の時間外取引で「クラレ(3405)」を買いました。


■ 理由:ハレの日の特需と「最強の化学素材」


今日は娘の小学校の入学式でした。真新しいランドセルを背負う小さな背中を見て、親として感動で胸が一杯に……なりつつも、「このランドセル市場、裏で一番儲けているのは誰だ?」といつもの悪い癖が。

調べてみると、有名ブランドのランドセルの約7割に使われている人工皮革「クラリーノ」を作っているのがクラレでした。つまりどのブランドが売れようが、クラレに素材代が入る。うーーん、素晴らしいビジネス。

さらに、彼らのメイン事業はランドセルではありません。スマホやテレビの液晶に必須の「ポバールフィルム」や、食品の賞味期限を劇的に延ばすバリア素材「エバール」などで世界シェアトップを独占する、超グローバルな化学のモンスター企業だったのです。

ランドセル臭はほとんどしない

昨今の日本株大高騰の影響もさほど受けず、むしろ直近買いやすいところまで下げてきてるような感じ。日足も底抜けて、PBR0.7とそこまで。

いいじゃない。
こういうのよ、こういうの。これぞバリュー投資よね。

コロナの低迷(小学校もあの頃は大変だったよね、、)を経て、上がってきたランドセル株のようでランドセルどころじゃないモンスター株。お祝いやご祝儀みたいなもんですしサクッと買おうとした際、ちょっと気になる点が、、

ん?コロナショック(2020年)の前、2018年のピークから2019年にかけて株価が「半値近く」まで大暴落している不自然な谷がある。コロナでの暴落はまぁわかるんだけど、その結構前から急落し始めとる。。なにこれ?
これは調べねばなるまい。

ということでリサーチしたところ実はこの期間、クラレは会社の根幹を揺るがすような「悪夢のようなダブルパンチ」を被っていました。


■ クラレを襲った「2018〜2019年の悪夢」の正体

理由①:ドル箱工場での「大規模火災事故」と「巨額訴訟」

これが株価急落の最大のトリガーです。 2018年5月、アメリカのテキサス州にあるクラレの「エバール(食品のバリア素材・自動車タンク用樹脂)」の巨大工場で、大規模な火災事故が発生しました。外注作業員など20名以上が負傷する大惨事となり、工場の稼働が長期間ストップしました。 さらに恐ろしいのが、アメリカ特有の「超巨額の損害賠償訴訟」です。この事故に関連して多数の訴訟を起こされ、2019年の後半から「和解金のための巨額の特別損失(特損)」を計上し始めました。(※この和解金は最終的に数年がかりで総額約800億円という凄まじい規模に膨れ上がり、クラレの利益を圧迫し続けました)。

理由②:米中貿易摩擦による「液晶&自動車バブルの崩壊」

火災の対応で大パニックになっている最中、さらにマクロ経済の逆風が直撃しました。 2019年当時、トランプ政権下の「米中貿易摩擦」が激化し、世界的な景気減速が起きていました。これにより、クラレのもう一つのドル箱である「テレビ・スマホ用のポバールフィルム(液晶の材料)」と「自動車向け樹脂」の販売数量が激減。 「稼ぎ頭の売上急減」+「火災による巨額の和解金支払い」という最悪のコンボが決まり、2019年中に業績の下方修正を連発。機関投資家がパニックになって株を投げ売りしたのです。


■ 過去のトラウマを踏まえた「現在のクラレ」の評価


チャートを見て「揉み合っているけど買いどきでは?」と感じたのは、この2018年からの負の遺産(巨額の和解金支払いと工場の立て直し)が、2023年〜現在にかけてようやく「完全決着(悪抜け)」した、と感じたからです。

「過去の特大の悪材料(火災と訴訟)で叩き売られ、そのままPBR1倍割れで放置されていた優良企業が、ようやく復活の狼煙を上げている」

過去の工場トラブルなどの悪材料も抜け、業績はV字回復中。PBRも1倍割れで配当も良い。チャート的にも揉み合いから上抜けしそうな雰囲気だったので、迷わず買いを入れました。


■ おまけ:ビックボーイで気づいた「外食大暴騰」の謎


……と、いっぱしにバリュー株投資のようなことを語りましたが、実は今日の午後、私の頭の中は「ファミレスの株を買いたい!(株主優待でタダ飯したい)」という欲望で一杯でした。

入学式の後、家族でお祝いに「ビックボーイ」へ行ったんです。ハンバーグはもちろん、あのサラダバーとスープバー!娘も大喜びで、親としても大満足の「最高の体験」でした。

「よし、この最高の体験を株にせねば!」と、ビックボーイの親玉であるゼンショーHD(すき家やココス等も運営)や、サラダバー界の王者ブロンコビリーのチャートを開いたのですが……絶句しました。「え、これITベンチャーのチャート?」と思うほどの大暴騰(テンバガー級)。しばらく見ないうちにこんなんなっとったんかい、、。株主優待をこれから楽しみたい勢は、絶望しかないですよね。。

この大暴騰、理由は明白で、「値上げ(インフレ)」を受け入れても客が逃げず客単価が激増したことと、コロナ禍以降のネコ型ロボット等による「強制DX(人件費削減)」が完璧にハマったからです。
さらにサラダバーという業態は、客単価を2,000円前後に押し上げる魔法のシステム。(やる側はあまり利益出ないという話もよく聞くけど、野菜食べたい中年にはありがたいのでこれからも続けてくださいb

外食産業のバケモノじみたチャートと、優待族のガチホによってバグった高PER(割高な指標)を目の当たりにし、今日の1万円で高値掴みをするのは少し怖いと判断しました。体験はファミレスで、投資(行動)は手堅く割安な裏方の化学メーカー(クラレ)に張る。個人投資家のリアルな葛藤と決断の着地点としては、悪くないかな?


昨日の「セイコーマート」や「地方ドラッグストア」から始まり、今日の「ランドセル」と「サラダバー」まで。 私たちの何気ない日常やハレの日の消費の裏側には、血みどろの陣取り合戦と、ひっそりと暴利を貪るツルハシ企業が潜んでいるんですよね。

こんな生活密着型の投資を、今はめちゃくちゃ楽しんでおります。よろしければスキやフォローをしていただけますと、とても嬉しいです。


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