【教員の選択】5つの型で考える、自分らしい教材研究の進め方
学校の現場には、
「こうするべきだ」と言われているやり方が
たくさんあります。
でも実際には、
同じ学年、同じ仕事内容でも、
先生によってやり方はまったく違います。
どちらかが間違っている、
というわけではありません。
この【選択シリーズ】では、
一つの正解を示すことはしません。
代わりに、
複数のやり方を並べて紹介します。
・このやり方が合う人
・この条件なら回りやすい
・この方法がしんどくなるケース
そうした違いを整理しながら、
「自分ならどれを選ぶか」を考える材料を置いていきます。
学校の文化、学年、クラスの状況、
そして何より、先生自身の性格によって、
最適なやり方は変わります。
「みんながやっているから」
「前からそうだから」
ではなく、
自分で選んでいる感覚を持てるようになること。
それが、このシリーズの目的です。
全部を試す必要はありません。
比べて、考えて、
「今の自分にはこれが合いそうだな」
と思えるものを、一つ拾ってもらえたら十分です。
このシリーズが、
あなたの仕事のやり方に
余白と選択肢を増やすきっかけになれば嬉しいです。
教材研究といっても、
やり方は人によって大きく違います。
・ノートを設計する人
・板書から組み立てる人
・発問を中心に考える人
・台本を作る人
・スライドを作る人
どれも間違いではありません。
教材研究に「唯一の正解」はないからです。
ただし、共通して大切なことがあります。
見通しを持って授業に入ることです。
【ノート案を考える】
子どもがノートに何を書くかを、
先に決める方法です。
・思考の流れが崩れにくい
・学習の記録が安定する
・授業の安全性が高い
【板書を考える】
黒板の構造から授業を組み立てます。
・授業の流れが整理される
・説明が安定する
・見失いにくい
ただし作り込みすぎると、
授業が予定の確認作業になりやすい側面もあります。
【発問を考える】
問いを中心に授業を設計します。
・思考が深まりやすい
・子どもの言葉が増える
・理解が揺れ動く
その分、時間管理は難しくなります。
【台本を作る】
授業中の言葉まで具体的に想定します。
・安心して授業に入れる
・若手でも崩れにくい
・説明の質が安定する
ただし、想定に縛られやすく
子どもの反応を拾いにくくなることもあります。
【スライドを作る】
視覚的な情報(提示資料)を軸に、
授業のテンポと構造を設計する方法です。
• 視覚的にゴールを共有できる
• 指示出しが明確になり、授業のテンポが上がる
• 資料の再利用や修正が容易で、ストック資産になる
ただし、スライドの枚数が多すぎると、
教師が「画面をめくること」に集中してしまい、
子どもとの対話が疎かになるリスクもあります。
大事なのは「量」ではなく「位置」
教材研究は、全部やるほど良いわけではありません。
・どこまで決めておくか
・どこを授業中に任せるか
この線引きが、授業の余白を決めます。
準備で固めるほど安定し、
余白を残すほど深まります。
どちらが良いではなく、
授業の目的によって選べばいいのです。
教材研究とは、
作り込む作業ではなく、
どこまで見通すかを決める作業です。
