【教員の選択】友達関係の把握論ー子どもの人間関係を、あなたはどう把握しますか?
「学校では誰と仲が良いですか?」
懇談で、保護者からよく聞かれる質問です。
クラス替えの時期には他の教員から、
「この子と離さない方がいい子はいますか。」
と聞かれることもあります。
友達関係を把握することは、
懇談やクラス替えだけではありません。
・いじめの早期発見
・学級経営
・座席や班編成
・安心できる居場所づくり
様々な場面で欠かせない、大切な情報になります。
しかし、30人以上いる学級の友達関係を、
すべて把握することは簡単ではありません。
だからこそ大切なのは、
「頑張って見ること」ではなく、
「どの方法で把握するか」を決めておくことです。
【選択①】一緒に遊んで把握する
休み時間に子どもたちと一緒に遊びながら、
人間関係を見取る方法です。
実際に遊びの輪に入ることで、
・誰が誰を誘うのか
・誰が中心になって遊んでいるのか
・自然と集まるグループ
など、教室では見えない関係がよく分かります。
子どもとの信頼関係も築きやすく、
生きた情報を得られる方法です。
一方で、休み時間を事務作業に使いにくくなるため、時間の確保が課題になります。
【選択②】アンケートで把握する
学期末などに定期的にアンケートを取り、
子ども自身に友達関係を書いてもらう方法です。
例えば、
・よく遊ぶ友達
・どんな遊びをするのか
などを記入してもらいます。
教師が気付いていなかった関係が見えてくることも多く、クラス替えの資料としても活用できます。
一方で、その時の気分や人間関係によって回答が変わることもあるため、アンケートだけで判断しないことが大切です。
【選択③】観察して把握する
子どもたちとは一緒に遊ばず、
休み時間や移動教室などを観察する方法です。
例えば、
・休み時間の終わり
・教室への移動
・給食準備
・掃除
などは、人間関係がよく表れます。
誰と自然に行動しているのか。
誰が一人で過ごしているのか。
子どもが教師を意識していない場面だからこそ、
本来の関係が見えやすくなります。
時間を確保しやすい反面、
意識して見ようとしなければ情報は集まりません。
【選択④】子どもとの会話で把握する
日頃の何気ない会話から、
人間関係を把握する方法です。
例えば、
「最近、誰と遊ぶことが多い?」
「休み時間は何をして遊んでいるの?」
「係活動は誰と一緒?」
そんな短いやり取りの中にも、
多くの情報があります。
教室では見えない放課後の関係や習い事でのつながりなど、観察だけでは分からない情報が得られることもあります。
ただし、子どもの話だけを鵜呑みにせず、実際の様子と合わせて判断することが大切です。
一つの方法だけで判断しない
どの方法にも、それぞれ良さがあります。
・子どもとの距離を縮めたいなら【一緒に遊ぶ】
・客観的な資料を残したいなら【アンケート】
・自然な人間関係を見取りたいなら【観察】
・教室では見えない情報を知りたいなら【会話】
大切なのは、
一つの方法だけで判断しないことです。
遊んで見えたこと。
アンケートで分かったこと。
観察して気付いたこと。
子どもとの会話で知ったこと。
それらを組み合わせることで、
子どもの友達関係はより正確に見えてきます。
担任の「何となく仲が良さそう」という印象だけでは、思い込みになることがあります。
だからこそ、日頃から様々な方法で情報を集め、子どもの姿を多面的に捉えていくことが大切です。
その積み重ねが、保護者への安心につながり、学級経営を支え、次年度のクラス替えにも生きてきます。
友達関係は、
勘ではなく日々の積み重ねで把握する。
それこそが、子ども一人ひとりの安心できる居場所をつくるための、教員にとって大切な選択なのだと思います。
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