【教員の技術】学級開きー「演出」を捨て、「安全」を設計する
4月最初の数日間。
ここで全てが決まると言われがちです。
ここで大切なのは、
クラスを盛り上げることではありません。
子どもが見ているのは、
イベントの楽しさではなく、担任の判断基準です。
最初の数日間は、
担任が「読み取られる期間」です。
【技術①】学校の既存の基準を使う
・教室の過ごし方
・学校の持ち物
・移動のルール
学校にすでにある基準を、一つずつ確認します。
担任の基準と学校の基準との揺らぎをなくすことが、安定したスタートにつながります。
新しいルールを設計するのではなく、
既存の基準を守らせることを優先します。
そして、守っている子どもを確実に守ります。
子どもたちとルールを考えていく
明文化されていないルールは、
クラスで決めていきます。
学校の基準を土台にしながら、生活の中で必要になったものを、少しずつ言語化します。
・どこまでが許されるのか
・どんな行動が安心につながるのか
・どうすれば全員が過ごしやすいのか
こうした問いを共有しながら、
子どもたちが守るべきルールを作っていきます。
【技術②】「全部決めない」で始める
見通しを持って始めるのは大切です。
ですが、
子どもとの出会いの前に、
係・目標など全てを決めておく必要はありません。
・「仮でやってみる」と伝える
・後で変更できる前提にする
・重たい話し合いは後回しにする
白紙で決めた内容は、必ずズレます。
余白を残すことで、
学級の実態に合わせて調整できます。
最初に必要なのは完成ではなく、
動きながら整える柔軟さです。
【技術③】生活の型を優先する
関係づくりより、生活動作を揃えます。
・配る
・しまう
・並ぶ
・移動する
こうした基本動作を丁寧に確認します。
生活が整うと、無用なトラブルが減ります。
教室に安心感が生まれ、
関係づくりが自然に進みます。
まず整えるのは、感情ではなく生活です。
【技術④】「安全な場所」を先に作る
教室が安全な場所であることを示します。
・失敗してもいい
・分からないと言っていい
・否定しない
これらを言葉だけでなく、行動と対応で示します。
心理的安全性があると、子どもは動き出します。
主体性は、安心感の上にしか生まれません。
学級開きは、
・学校のルールを土台にする
・全部決めない
・生活の型を揃える
この3つに整理できます。
学級開きで作るべきものは、
盛り上がりではありません。
安心して過ごせる「安全な教室」です。
