LaRussellを聴け
よく見る評論家って、インディペンデントはRYMで評価されているのしか評論しませんよね。それでいいんですよ。
日本語の記事がないLaRussellですが、出身はベイエリアのヴァレーホ、代表的なのはE-40の出身地。そう、西海岸サウンド。
ベイエリアのハイフィー・ムーブメント全盛期を感じながら育ったラッパーで、それを再構築したLaRussellなりのハイフィー・ムーブメントを体現しています。
そして、LaRussellは、ただ曲を作るだけのアーティストではなく、彼は、ファンとの直接的な繋がり(D2C)を重視し、従来の音楽ビジネスの枠組みを超えた活動を展開している。自宅の裏庭で開催する「裏庭ライブ」、楽曲の収益をファンと共有する「Gold Card」など、その手法は革新的。
特に面白いのがGold Cardで、オファー制で買えるカードは一生物らしい。実際に5000ドルのオファーもあったとか(この世で少ないマトモなプラットフォームReddit)。
そんなLaRussellの根源にある哲学が”Good Company”というレーベル名にも表れていて、”いい仲間・会社”と、共に成長していこうという精神が込められている。
‘Players Holiday ’25’
え、P-Loじゃん…というのは置いておき、ベイエリアの熱い人達を集めたオールスター曲。それもそのはず ベイエリアで開催される2025年NBAオールスター用に作成された曲。ビッグネームたちの中でおそらく一番見たことない名前がLaRussellでしょう。
I carry on, the torch I was handed
Highly demanded, a TMZ candid
I work for all that I got, ain't nothing given
California livin', stackin' up dividends
託されたトーチを掲げて進み続ける
引っ張りだこ、TMZにすっぱ抜かれる
与えられたものはない、自分で努力して手にいれる
カリフォルニアで生きる、配当を積み上げてる
といった感じで、先人から受け継いだ音楽や文化、精神を象徴し、それを次世代へ繋ぐという強い意志を表しているラインや、インディペンデントとしての矜持と、成功が努力の賜物であることを強調しているライン、カリフォルニアでの成功した生活と、利益を「配当金」として表現していて、LaRussellの自信、努力、感謝、そして未来への希望が力強く表現されています。彼の成功は、決して偶然ではなく、彼自身の才能と努力、そして周囲の人々の支えによって築かれたものであると確信できるヴァースであった。
‘Give Me a Beat!’
ベイエリアの御大、Too $hortを引き連れたGive Me a Beat!、まさにハイフィーな一曲。
You could fly into SFO or OAK
Or even SJO, it's an hour away (It's an hour away)
You wanna sight-see, hit the Golden Gate (Hit the Golden Gate)
Stop at Chase Center, watch Golden State
SFO(サンフランシスコ空港)かOAK(オークランド空港)に飛んでくる
それかSJO(サンノゼ空港)でも、1時間くらいの距離だ
観光したいなら、ゴールデンゲートブリッジに行って
チェイスセンターに寄って、ウォリアーズの試合を見るんだ
空港の3文字コードっていいですよね、地元を代表する感じがあって。近くに空港のない人は知りませんが、みなさんも3文字で地元を上げていきましょう。というように、ベイエリアのことを一つも知らなくても知っているような固有名詞を言い放って地元紹介をしてくれて、ハイフィー・ムーブメントへのリスペクトが詰まった一曲。
ヴァレーホといえばシックスフラッグス。
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