Zoe Osamaの「職質」体験談

ロサンゼルスのストリートを歩けば、誰もが一度はヒヤリとする瞬間に遭遇するかもしれない。「お前、どこ中だ?(どこ出身だ?)」―― 地元ギャングからの、いわゆる「バンギン」(職務質問のようなもの)だ。ウェストコーストのラッパーZoe Osamaと、人気ヒップホップポッドキャスターのBootleg Kevが、自身の番組でそんなLAならではの体験談をユーモラスに語り合った。

Bootleg Kevは、DJ Headから「もし誰かにバンギンされたら、彼女と大喧嘩中でめちゃくちゃキレてるフリをしろ」という珍アドバイスを受けたことがあると告白。これにはZoe Osamaも「DJ Headは何てことを教えるんだ!」と大爆笑。もし本当にそんなことをしたら、「お前の彼女のことなんか知るか!どこ中だコラ!」と余計に状況が悪化するのは目に見えている。

では、実際に「どこから来た?」と聞かれたらどう対処すべきなのか。Zoe Osamaは「アリゾナから来ました、ただの観光客です」と答えるのが無難だと言う。しかし、それでも「ポケットに何持ってるんだ?」「こっちで何してる?」とさらに追及され、結局は強盗に遭う可能性も否定できないのがLAの現実だ。

Bootleg Kev自身も、過去にノースハリウッドでハンバーガーを食べていた際に、ヒスパニック系のグループからバンギンされた経験がある。その時は子供連れで、フェニックス・サンズのグッズを身に着けていたという。「お前、どこ中だ?」「見覚えがあるな、誰だ?」と詰め寄られたKevは、とっさに「Real 92.3(ラジオ局)のBlake(Bootleg Kevの本名)だよ!」と名乗った。すると、相手の一人が「ああ、Swifty Blue(ラッパー)とのインタビュー見たぜ!」と態度を一変させ、事なきを得たというから面白い。

Zoe Osamaも同様の経験がある。深夜、仲間と酒を買いに立ち寄った店の前で、壁にタギング(落書き)をしていた集団に遭遇。「お前、あのラッパーだろ?今まさにカチこもうとしてたところだぜ!」と言われたが、彼の顔を知っていたため、一緒に写真を撮る流れになったという。Bootleg Kevも、写真を撮った相手に「タグ付けしてくれたらリポストするよ!」と言うのが、その場を切り抜けるための一つのテクニックだと冗談めかして語る。

ベイエリアのヴァレーホでは、Bootleg Kevがとあるラッパーとコンテンツ撮影中に、そのラッパーとビーフ(抗争)関係にあるグループと鉢合わせ。緊迫した状況の中、Kevは「俺はEmpire(レコード会社)の人間だ!君たちもラップやってるのか?インスタフォローさせてくれ!」とまくし立て、なんとかその場を離れることができたという武勇伝も披露された。

これらのエピソードは、LAのストリートカルチャーの一端を垣間見せると同時に、Zoe OsamaやBootleg Kevの機転とユーモアを伝えてくれる。もちろん、これらはあくまで個人の体験談であり、安全を保証するものではない。しかし、彼らのように、どんな状況でも冷静さとユーモアを忘れずに対応することが、時には窮地を救うのかもしれない。Zoe Osamaが言うように、「LAはそんなに単純じゃない。ただ理由もなく絡まれるわけじゃないんだ」という言葉も、また一つの真実なのだろう。


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