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小さな行動が、私を変え始めた

私が変わったのは、特別な才能を手に入れたからではありません。

今まで他人事だった問題を自分事として受け止め、小さな行動を始めたからです。

今回は、私がお金や将来について考えるようになったきっかけと、実際に起こした行動について書きます。

将来について考えないようにしていた

以前の私は、特別に大きな悩みを抱えていたわけではありません。

だからといって、自分の置かれている状況に満足していたわけでもありませんでした。

将来について深く考えず、

「なんとかなるだろう」

と楽観的に捉えていたのだと思います。

当時は、自分の収入と支出を正確に把握していませんでした。

給料日前になると銀行口座の残高がマイナスになり、給料が入ったら借りていた分を返す。

そんな生活を繰り返していました。

しかし、私はそれを深刻な問題だとは考えていませんでした。

「利息といっても少額だし、給料が入れば返せる」

そう考え、違和感すら持っていなかったのです。

きっかけは、同僚との何気ない会話だった

私が変わるきっかけになったのは、同僚が「両学長」のことを知っていたことでした。

両学長は、リベラルアーツ大学、通称「リベ大」を運営し、お金や働き方について発信されている方です。

当時の私は、「経済的自由」や「FIRE」という言葉に興味を持ち、両学長の動画を見るようになりました。

しかし、最初から真剣に受け止めていたわけではありません。

動画を見ても、

「そういう考え方もあるんだな」

と、どこか他人事のように感じていました。

動画の最後に流れる「今日が一番若い日」という言葉も、当時は意味がよく分かっていませんでした。

「何を言っているのだろう」

その程度の感覚だったと思います。

行動しない人は、本当に行動しない

そんな中、動画で語られていた言葉が自分に刺さりました。

いろいろ言われても、行動しない人は行動しない。

内容を知っているだけでは、生活は何も変わりません。

動画を見て「勉強になった」と満足しても、実際に行動しなければ、昨日と同じ生活が続きます。

その言葉を聞いたとき、

「自分も行動していない側の人間だ」

と気づかされました。

そこで初めて、お金や将来の問題を自分事として捉えられたのだと思います。

とにかく、何か一つやってみよう。

そう考え、最初の行動を起こしました。

最初に見直したのはスマホ代だった

私が最初に手をつけたのは、スマホの通信費です。

それまでは、携帯料金が高いとは思っていませんでした。

自分が以前から使っていた大手キャリアを、何となく使い続けていました。

私が携帯電話を持ち始めた頃は、どのキャリアを使っているかが、一種のステータスのように感じられる時代でした。

大手キャリアを使っていれば間違いない。

後から登場した通信会社は、少し信用できない。

今振り返ると、そのような思い込みがあったのだと思います。

しかし、端末を買い替えるタイミングで、思い切って通信会社を乗り換えてみました。

結果として、私の場合は使い勝手がほとんど変わらないまま、毎月の料金が約半分になりました。

「これなら、変えない理由がない」

初めて、自分で調べて行動した効果を実感できた出来事でした。

家計簿には一度失敗した

次に、家計の状態を把握するため、家計簿をつけようと考えました。

最初は、パソコンで使う家計簿アプリを購入しました。

毎日パソコンを開くため、これなら続けられると思っていたのです。

しかし、実際には続きませんでした。

レシートを取り出し、支出を項目ごとに分け、手入力する。

この作業を、私は面倒に感じてしまいました。

毎日入力していたものが、1週間に1回になりました。

やがて1か月に1回になり、最後には入力自体をやめてしまいました。

当時の私は、続けられない自分に問題があると思っていました。

しかし、今振り返ると、自分に合わない仕組みを選んでいただけだったのだと思います。

現在は、銀行口座やクレジットカードと連携できる家計簿アプリ「マネーフォワード」を利用しています。

自動で明細が反映されるため、手入力する手間が大きく減りました。

すべての管理が完璧にできているわけではありません。

それでも、以前よりは家計全体や資産の状況を確認しやすくなりました。

できない自分を責め続けるより、続けやすい仕組みに変える。

これも、私にとって大きな学びでした。

住宅ローンと固定費も見直した

スマホ代の見直しをきっかけに、ほかの固定費についても考えるようになりました。

ちょうど住宅ローンの借り換えを検討していたこともあり、金利や毎月の返済額を調べ、借り換えを実行しました。

それまで利用していた金融機関よりも条件の合うところを選んだことで、私の場合は毎月の返済額を数万円単位で減らすことができました。

契約していたサブスクについても、

「本当に今の自分に必要なのか」

と一つずつ考えました。

一度解約しても困らないものは、試しにやめてみました。

こうした見直しを続けた結果、以前は給料日前になるとマイナスになっていた銀行残高が、マイナスにならなくなりました。

もちろん、収入が急に増えたわけではありません。

自分のお金がどこへ流れているのかを知り、変えられる部分を一つずつ変えただけです。

それでも、金銭的な余裕だけでなく、精神的な余裕も少しずつ生まれました。

将来に備える行動も始めた

支出を見直した後は、将来に備えるため、お金を増やす方法についても学び始めました。

それまで経験のなかったNISAやiDeCoについて調べ、実際に運用している人から話を聞き、自分なりに理解したうえで始めました。

周囲に実践している人が多かったわけではないため、最初は分からないことばかりでした。

それでも、知らないからやらないのではなく、まず調べる。

分からないところは、経験のある人に聞く。

自分が納得できる範囲から始める。

以前の私にはなかった行動です。

なお、投資には元本割れなどのリスクがあります。私の経験が、そのまますべての人に当てはまるわけではありません。

大切なのは、勧められたものへ何となくお金を出すのではなく、自分で調べ、目的やリスクを理解したうえで判断することだと考えています。

今でも、節約は得意ではない

ここまで書くと、家計管理が完璧にできるようになったと思われるかもしれません。

しかし、今でも解決できていない課題があります。

私は、使いすぎたと分かっても、次の行動へ移すことが苦手です。

「今週は使いすぎたから、来週は少し抑えよう」

と考えるよりも、

「必要なところに必要な分を使ったのだから仕方がない」

と、自分の支出を正当化してしまうことがあります。

外食が増え、食費が大きく膨らむ月もあります。

使った金額に見合う価値があったかと聞かれると、必ずしもそうではありません。

節約すべき部分だと分かっていながら、具体的な改善には至っていないのが現状です。

家計の状態を把握できるようになったことと、その数字を見て行動を変えられることは別の問題です。

私は今、その次の段階で立ち止まっています。

変わったのは、お金だけではなかった

振り返ると、以前の私は自分の現在地すら把握していませんでした。

情報を自分から取りに行く姿勢もなく、定年まで働くことを当然のように受け入れていました。

今は、定年まで働き続けること自体が、本当にすごいことだと感じています。

同時に、それ以外の生き方や働き方について考えることも、決して悪いことではないと思うようになりました。

私を変えたのは、特別な知識ではありません。

動画を見るだけで、生活が変わったわけでもありません。

他人事だった問題を自分事として受け止め、スマホ代を見直すという小さな行動を始めた。

そこから、次の行動が生まれました。

一つ行動すると、今まで見えなかった問題が見えてきます。

失敗することもあります。

続かないこともあります。

それでも、失敗した自分を責めるだけではなく、続けられる方法へ変えていけばいい。

私はこの経験から、そう考えるようになりました。

まず、固定費を一つ確認してみる

これから何かを変えたいと思っている方は、毎月支払っている固定費を一つだけ確認してみてください。

私の場合は、それがスマホ代でした。

スマホを見直す場合も、安さだけで選ぶ必要はありません。

自分がスマホを何に使うのか。

毎月どれくらいの通信量が必要なのか。

自宅や生活圏の電波状況はどうなのか。

端末に何を求めるのか。

私の場合はスマホゲームをするため、大容量のバッテリーと処理性能を重視しました。

料金が安くても、自分の使い方に合っていなければ意味がありません。

大切なのは、誰かのおすすめをそのまま選ぶことではなく、自分の目的を確認したうえで選ぶことです。

すでにスマホ代を見直している方は、ほかの固定費でも構いません。

動画配信サービス。

保険。

住宅ローン。

使っていない会員サービス。

すべてを一度に変える必要はありません。

まず一つ、自分のお金がどこへ流れているのかを確認する。

その小さな行動が、今まで見ないようにしていた現在地と向き合うきっかけになるかもしれません。

私も、まだ変わっている途中です。

それでも、あのとき一つ行動してよかったと、今は思っています。

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