『トイレットペーパードライバー』ー文学戦隊アイマスクーー毎週ショートショートnote

怪人
「グェッグェッグェッ……ゴホッ!」
つむぎ
「むせとるやんけ」
怪人
「まさか2度目の出演があるとはなあ」

つむぎ
「何しにきてん! ……あ!」
(怪人、かわいいノートをひらひらさせる)
つむぎ
「うちのネタ帳やんけ!」
怪人
「これがネタ帳……?」
「ポエムが書いてるじゃないかあ〜」
(どこからともなく)
アイマスク
「黒歴史
他人のものほど
よく読める」

つむぎ
「お前まで来んな!」
アイマスク
「人は想いを書き残すもの」
(間)
「そして、最終的に――忘れた頃に現れます」
⸻
つむぎ
「地獄やんけ!!」
アイマスク
「ですが」
(静かに手をかざす)
「処理はできます」
つむぎ
「何する気や」
アイマスク
「必殺――」
⸻
「トイレットペーパードライバー!」

(ゴオオオオ)
ノートが白い紙に巻き取られていく。
ポエムも、黒歴史も、全部ぐるぐると。
怪人
「グェッ!? それは反則……!」
つむぎ
「待て待て待て!!それうちのネタ本やぞ!!」
⸻
ナレーション
説明しよう。
トイレットペーパードライバーとは――

紙でくるくる巻き取り、
水に流して、
“なかったことにする”
都合のいい技である!
ただし――
流せるのは、
“見えている部分だけ”である。
⸻
(シュポン)
つむぎ
「…消えた。」
「……なんか、まだ恥ずかしいんやけど」
怪人
「“空は今日も、私を見ていた――”」
つむぎ
「コイツも忘れてへんやんけ!!」

アイマスク
「忘れるはずがない。
文学は心に刻まれる!」
アイマスク
「中身はバレようとも、読む価値は尽きることなし!」
「ネタバレ文学戦隊――アイマスク‼️」

怪人
「…文学?
そんな大層なものかな…」
つむぎ
「じゃかあしい!」

※トイレの中に変なものを流してはいけません。

今回参加させていただいたのは
田原さんのこちらの企画です。
