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第10話|境界線を、交流線へ。

〜市川・松戸広域スタジアム構想 総括編〜

ここまで、

・交通  
・都市構造  
・地域コミュニティ  
・地域経済
・地域ブランド  
・防災  

という視点から、

「市川・松戸広域スタジアム構想」

について考えてきました。

お伝えしたかったのは、

これは単なる

「サッカー場を作る話」

ではないということです。


なぜ、東松戸エリアだったのか

この構想の出発点は、

「もし市川市にスタジアムを作るなら、どこなのか」

という素朴な妄想でした。

海側なのか。
江戸川沿いなのか。
工業地帯なのか。

様々な可能性を考える中で、
見えてきたのが東松戸エリアでした。

理由は単純な土地の話ではありません。

・武蔵野線  
・北総線  
・成田スカイアクセス線
・北千葉道路  
・広域アクセス性  
・比較的高い安全性  

そして何より、

“市境”

にあることです。


なぜ、市境なのか

これまで日本の都市は、

「境界線」で分断されてきました。

市川市。
松戸市。
行政区分。
予算。
計画。

しかし、
実際の人の暮らしは、
そんな綺麗には分かれていません。

通勤。
通学。
買い物。
スポーツ。

人は日常的に、
境界線を越えて生きています。

だからこそ必要なのは、

「分断としての境界線」

ではなく、

「交流を生む境界線」

という発想なのだと考えています。


行政統合だけでは、都市は一体化しない

2026年4月、
市川市長選挙後には、

将来的な松戸市との合併、
そして100万人規模の政令指定都市構想

について言及がありました。

もちろん、
合併そのものには賛否があります。

歴史も違う。
文化も違う。

簡単な話ではありません。

しかし、
ここで重要なのは、

「合併に賛成か反対か」

ではありません。

必要なのは、

行政境界ではなく、
“人の流れ”を軸に都市を考えることです。

市川市
松戸市

それぞれを“点”で見るのではなく、

人が移動し、
交流し、
回遊する

“広域都市圏”

として、
この地域の未来を描けるかどうか。

そこが重要なのではないでしょうか。


行政区分より先に必要なもの

仮に行政統合があったとしても、

人の流れが変わらなければ、
都市は一体化しません。

市役所が一つになっても、

・人が行き来しない  
・交流が生まれない  
・共通体験がない  

のであれば、

「一つの都市」

にはならないからです。

だから必要なのは、

市境を越えて人が動く理由

です。


なぜ、スタジアムなのか

スタジアムは珍しい存在です。

世代を超え、
地域を超え、
人を動かし、
同じ感情を共有できる。

子どもも。
高齢者も。
サッカーを見る人も。
普段はスポーツを見ない人も。

同じ街に住む人同士が、
「昨日の試合見た?」
という共通の話題を持てる。

これは実は、
とても大きなことです。

地域コミュニティとは、

行政資料の中ではなく、
“日常会話”

の中で形成されていくからです。


スタジアムは「試合会場」では終わらない

もしスタジアムを作るなら、

それは単なるスポーツ施設ではなく、

・交通と接続し  
・人流を生み  
・商業と繋がり  
・地域交流を生み  
・防災拠点にもなり  
・都市ブランドにも繋がる  

そんな存在であるべきです。

つまり、

「施設」

ではなく、

“都市の未来を動かす起点”

として考えるべきなのです。


東京依存から脱却できるか

市川市も松戸市も、
これまで

「東京へのアクセス」

によって発展してきました。

しかしこれからは、

人口減少。
高齢化。
都市間の競争。
地域経済の縮小。

そうした時代に入ります。

その中で必要なのは、

「東京に近い街」

であることだけではありません。

この地域自身が、

“人が集まる理由”

を持てるかどうかです。


点ではなく、「都市圏」で考える

これまでの日本のまちづくりは、

・駅前中心
・再開発  
・施設単体

など、

“点”で考えられることが多くありました。

しかし本当に必要なのは、

“広域都市軸”

として考えることだと思います。


スタジアム無しに、それは実現できるのか

もちろん、
スタジアムだけで都市は変わりません。

しかし、逆に言えば、

「人が定期的に集まり、感情を共有する場所」

無しに、

広域都市圏としての一体感を作れるのでしょうか。

これは、
これからの地域社会において、
非常に重要なことだと思います。


境界線を、交流線へ。

このシリーズで考えてきたのは、

スタジアム建設そのものではありません。

交通。
防災。
地域コミュニティ。
地域経済。
地域ブランド。
人流。
交流。

それらを、

どう繋ぎ直せるのか。

つまり、

「人が集まり、交流し、街が動き出す理由」

をどう設計するのか。

そのための構想です。

もし、

市境にスタジアムができるなら。

それは、

市川市のものでもなく、
松戸市のものでもない。

“地域全体の未来を象徴する場所”

になれるかもしれません。

そしてもし、
その場所が、

・市川市民だけでなく  
・松戸市民も  
・周辺地域の人々も  

利用する、

“広域都市圏の交流拠点”

になるのであれば、
その建設費や運営についても、

「単独自治体で抱える」

のではなく、

広域で支えるという発想が、
これからは必要になるのかもしれません。

人の流れが広域化するなら、
公共投資もまた、

“市単位”

だけで考える時代から、
少しずつ変わっていく。

そんな可能性も感じています。

境界線を、
分断ではなく交流へ。

スタジアムはその象徴になれる可能性を感じています。


この構想は、まだ終わらない

ここまで、
「市川・松戸広域スタジアム構想」
として整理してきました。

しかし、
これはまだ入口です。

地域コミュニティ。
スポーツ。
交通。
健康。
防災。
地域ブランド。

そして、
市民が地域の未来をどう描くのか。

このnoteでは、
これからも、

「地域の未来をどう面白くできるか」

を考え続けていきます。


■ NPO法人 市川市にJリーグクラブをつくる会

私たちは、

・地域コミュニティの活性化  
・地域経済の振興  
・地域ブランドの向上  

を目的に、

スポーツ、交通、地域交流などを掛け合わせながら、

「地域の未来をつくる」

活動を行っています。

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