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私が銀歯を選ばない理由

「銀歯って、そんなにダメなんですか?」

歯科で働いていると、
患者さんからよく聞かれる質問です。

結論から言うと、
私は自分の歯に銀歯は選びません。

でもそれは
「銀歯=絶対ダメ」
と思っているからではありません。


銀歯が悪くなりやすいと言われる理由


銀歯(いわゆる金銀パラジウム合金)は
長年使われてきた、実績のある材料です。

ただ、特徴として
• 使っているうちにわずかに変形する
• 歯とのすき間ができやすい
表面に細菌が付着しやすい

という点があります。

この「ほんの少しのすき間」や「細菌の付きやすさ」が、
実はとても重要。

目に見えないレベルでも
そのすき間にバイオフィルムが入り込むと、
中で虫歯や歯周病が進行してしまいます。


なぜ「治療を繰り返す」ことが起きるのか


銀歯が入っている歯でよく見るのが、
• 中で虫歯が進んでいた
• 外から見ても気づかなかった
• 気づいた時には再治療が必要

というケース。

これは
「ちゃんと治療してなかった」
という話ではなく、

👉 材料の性質 × 口の中の環境
の問題。

治療を繰り返すたびに
歯は少しずつ削られ、
結果的に歯の寿命が短くなってしまいます。




それでも銀歯が長年もつ人もいる


ここ、すごく大事なところです。

実際に
銀歯で何十年も問題ない人
も、ちゃんといます。

そういう方に共通しているのは、
• 歯磨きが丁寧
• フロス・歯間ケアをしている
• 間食が少ない
• 唾液がしっかり出ている

つまり
👉 ケアと生活習慣が整っている

材料だけで結果が決まるわけではありません。


それでも私が銀歯を選ばない理由


それを踏まえた上で、
それでも私が銀歯を選ばない理由は、
• 変形やすき間が起きやすい
• バイオフィルムの温床になりやすい
• 再治療リスクが相対的に高い

と分かっているから。

「問題が起きる可能性が高い選択肢」は、
自分では選ばない。


ただそれだけです。


材料より大切なこと


どんなに良い材料を使っても、
• 磨けていない
• 間食が多い
• 口の中が乾燥している

この状態では、
セラミックでもトラブルは起きます。

逆に言えば、
ケアが整っていれば
銀歯でも長くもつ人はいる。

材料は“ベース”ではなく“上乗せ”。


まとめ

• 銀歯は実績のある材料
• ただし変形・細菌付着のリスクがある
• 再治療につながりやすい側面もある
• 最終的に差が出るのは「日々のケア」

「どの材料がいいですか?」より
「この歯をどう守っていきたいか」

そこを一緒に考えることが、
いちばん大切だと思っています。

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