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🔹 なぜ保険の歯周病治療は何度も通う必要があるの?―歯科の裏側と新しい考え方―

患者さんからよく聞かれる質問があります。

「なんで歯石取りなのに何回も通わないといけないの?」
「一回できれいにしてほしい…」

実はこれ、医院の都合ではなく “保険制度のルール” によるものなんです。
そしてもうひとつ、もっと大事なことがあります。

歯周病治療=歯石取りではありません。



保険診療では“病名”がないと処置できない

保険診療は「悪いところにだけ治療する」という仕組みなので、
病名がない限り処置できないルールになっています。

そのため、歯周病治療も

● レントゲン・歯周検査
● 歯石取り
●再評価

この流れを踏まないといけません。



保険診療での歯周病治療の中心は「歯石取り」

現在の保険診療では、
歯周病治療=歯石除去が中心になっています。

でも実は、これには大きな問題があります。



本当に除去すべきなのは「歯石」ではなく「バイオフィルム」

歯石は 死んだ細菌の塊 で、毒性はほとんどありません。
一方で、歯周病や虫歯の原因となるのは

生きている細菌の集合体=バイオフィルム

です。

そしてこのバイオフィルムは、まるで

歯の表面に強力にくっついた“細菌のベタベタした膜”

(キッチンのヌメりのようなもの)

と考えるとわかりやすいです。



歯石取り=一時的にスッキリ感じるだけのことも

歯石を取ると、一時的に炎症が落ち着き、

「歯茎が引き締まった気がする!」

と感じることがあります。

でもそれは 歯石の付近だけバイオフィルムが減っただけ で、
根本改善ではないことも多いのです。



重要なのは「バイオフィルムをまとめて除去すること」

バイオフィルムは口の中の一部分だけに存在しているわけではありません。

右下だけ歯磨きする人はいませんよね?
それと同じで、治療も部分的ではなく

全体を一度に除去することが理想

なんです。

しかし…



保険診療では一度にできません

保険制度では、

● 部位ごと
● 複数回に分けて
●時間をかけながら進める

というルールがあり、一度に全体をきれいにすることができません。

しかもこのルール、
何十年もほとんど変わっていません。

今では「歯周病の原因=バイオフィルム」という研究は明確になっているのに、
制度だけが昔のまま残っているのが現状です。



さらに大切なポイント

―「歯の表面を傷つけないこと」―
歯石取りの器具や方法によっては、歯の表面に細かい傷ができてしまうことがあります。
するとそこに

バイオフィルムが再び付着しやすくなる

= 悪循環 になってしまいます。

歯周病治療で本当に大切なのは、

🌿 いかに表面に傷をつけずに
🌿 全体のバイオフィルムを効率よく除去するか

という視点です。



私が勤務しているクリニックでは、
「スウェーデン式歯周病治療」を採用しています

保険では不可能な“全顎同日除去”と
“歯面を傷つけずに細菌を取り除く方法”

を採用した**自費診療の歯周病治療(スウェーデン式)**を導入しています。

特徴は、
 💎バイオフィルムを科学的に除去
 💎歯を削らない・傷つけない
 💎歯周ポケット4ミリまでのアプローチ可能
 💎一度で全体をクリーニング
 💎再付着しにくい口腔環境をつくる

こと。

これは、

🌿「治療」ではなく
🌿「その後の再発を防ぐ設計」

が目的の治療です。



まとめ

✔ 保険診療の歯周病治療は制度上、何回かに分ける必要がある
✔ しかし、本当に重要なのは歯石ではなくバイオフィルムの除去
✔ 歯を傷つけず、全体を効率よく除去できる方法が理想
✔ 歯周病=“細菌の病気”なので、部分的な処置では不十分なことも



おわりに

「歯石取りに何回も来てください」と言うとき、
それは医院の都合ではなく、
制度と治療コンセプトのギャップによるものです。

ただし、今は保険外を含め
より科学に基づいた バイオフィルム除去中心の治療 が選べる時代でもあります。

治療の選択肢は、知っている人から増えていきます。
この記事が、治療選びの参考になれば嬉しいです☺️

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