財津和夫の魅力とは
財津和夫の魅力とは?
財津和夫さんの魅力は、一言で言えば**「日本のポップス史に『洋楽の洗練』と『日本語の情緒』を完璧に融合させた先駆者」**という点に尽きます。チューリップ(TULIP)のリーダーとして、またソロアーティストや希代のメロディメーカーとして、彼が日本の音楽シーンに遺した足跡と、今なお色褪せない魅力の本質をいくつか紐解いてみましょう。
1. 「和製ビートルズ」を具現化した圧倒的なメロディセンス
財津さんの音楽のルーツといえば、何と言っても「ザ・ビートルズ」です。
まだ日本のロックやフォークが荒削りだった70年代初頭、彼がもたらしたのは、英国的な洗練されたコード進行と、キャッチーでどこか切ないメロディラインでした。
ただ洋楽を模倣するのではなく、日本人が本能的に心地よいと感じる「叙情的な旋律」に落とし込む才能が天才的でした。『心の旅』や『サボテンの花』『虹とスニーカーの頃』といった名曲は、イントロを聴いただけで一瞬でその世界に引き込まれる魔法のような普遍性を持っています。
2. 優しさとエゴイズムが同居する「男の本音」の歌詞
彼の描く歌詞世界は、単なる綺麗なラブソングに留まりません。
例えば、大ヒット曲『心の旅』や『虹とスニーカーの頃』をじっくり聴くと、そこには男性の「身勝手さ」や「未練」「プライド」がリアルに描かれていることに気づきます。
「白いスニーカー 汚したくなかった」
「わがままは 男の罪 それを許さないのは 女の罪」
(『虹とスニーカーの頃』より)
綺麗事だけではない、人間の弱さやエゴを、あの透き通った声と美しいメロディで歌うからこそ、かえって聴き手の胸に深く刺さるリアリティが生まれるのです。
3. 他のアーティストの魅力を引き出す「職人」としてのプロデュース力
財津さんのメロディメーカーとしての凄みは、提供曲の多彩さとその完成度の高さにも表れています。自身が歌うときとはまた違う、アーティストの個性を120%引き出す職人技を持っていました。
松田聖子: 『チェリーブラッサム』『夏の扉』『白いパラソル』『野ばらのエチュード』など、彼女の初期の黄金期を支える、弾けるようなポップスを提供。
沢田知可子: 『会いたい』の作曲を手掛け、世代を超えて涙を誘う珠玉のバラードを誕生させる。
アイドル歌謡にニューミュージックの洗練された風を吹き込み、歌謡曲全体のクオリティを底上げした功績は計り知れません。
4. 少年性と哀愁を帯びた「ハイトーンボイス」
どれだけ複雑なアレンジをしても、財津さんの声が真ん中にあるだけで、すべてが「上質なポップス」になります。年齢を重ねてもどこか少年のようなイノセンス(純朴さ)を感じさせ、同時に胸を締め付けるような哀愁を帯びたあのハイトーンボイスは、彼にしか出せない唯一無二の楽器です。
日本の音楽がフォークから「ニューミュージック」、そして「シティポップ」へと移り変わっていく過渡期において、その架け橋となった財津和夫さん。彼の作ったメロディは、今聴いてもまったく古びておらず、私たちの日常のふとした瞬間に寄り添ってくれる温かさと鋭さを持っています。
初めて財津和夫を知ったのは「心の旅」。
メジャーコードだけど歌詞が切ない。
あの吉田栄作もカバーしてリリースした。
その後、ドラマひとつ屋根の下で
「サボテンの花」がリリース。
あんちゃん江口洋介、福山雅治、酒井法子の暖かいホームドラマを観ていたからか、
イントロが流れるだけで泣きそうになる。
だが、一番印象に残ったのは
「青春の影」。
すごく自分を俯瞰しており、別々の道を進むことを冷静に見ていることが表現された歌詞➕
曲のテンポ➕歌い方➕強すぎない声量、
すべてが素晴らしい。
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