新日本復活論Ⅱ(本編)【第四十六話】|AIとの共存とサブカルチャー理論 S = Mc² 矛盾を精神へと変換する循環構造 序章と目次
序章
私は、自分の理論が現在という条件に耐えうるのかを確かめたい。
人は制度によって動いているように見える。
しかし実際には、言葉によって方向づけられている。
成長。
効率。
自己責任。
それらは単なる語ではない。
思考の枠組みとなり、無意識の前提となり、やがて社会の進路を決める。
キーワードがフレームを作り、
フレームがデフォルトを固定し、
デフォルトが時代を支配する。
もしそうであるならば、
再生とは経済の再生ではなく、
キーワードの再設計である。
私は前作において、
矛盾を精神へと変換する構造――
S = M c²
を提示した。
だがその精神は、
いかなるフレームの中で生成されるのか。
そして今、
共鳴を増幅する装置としてAIが存在している。
サブカルチャーは未完成を抱えたまま周縁に生まれる。
それはやがて主流となり、再び周縁を生む。
この循環は、矛盾の運動そのものである。
AIは完成度を上げる。
サブカルは未完成を許す。
この矛盾を、私たちはどう扱うのか。
本書はAIを礼賛するための書ではない。
私自身の思想が、
アルゴリズムという増幅構造の中で
なお循環を保ちうるのかを検証する試みである。
目次
① 宗教・民族・国家という経済圏
経済は常に「信用の単位」によって成立してきた。
宗教、血縁、民族、国家――
その変遷を簡潔に整理する。
② 国家間経済と近代の拡張構造
国民国家の成立と、成長を前提とした経済モデル。
近代の成功と、その疲弊。
③ サブカルチャーの誕生
主流から零れ落ちた矛盾が、どのように文化を生むのか。
④ なぜ日本にサブカルチャーが根付いたのか
縄文的循環、武士道の内面統治、侘び寂びの未完成。
日本の矛盾受容構造。
⑤ 失われた30年と文化的適合性
経済的停滞と精神構造の関係。
⑥ AIという共鳴装置
アルゴリズムがサブカルチャーを増幅する構造。
拡散と経済圏の形成。
⑦ KFDD ― キーワード支配構造
キーワードがフレームを作り、
フレームがデフォルトを固定し、
構造的支配を生む仕組み。
⑧ S = M c² ― 精神生成モデル
矛盾を精神へと変換する循環構造。
⑨ AIとの共存設計
完成度を高めるAIと、未完成を抱える人間。
その緊張の扱い方。
⑩ 主流化と再周縁化の循環
メインカルチャーはなぜ再びサブを生むのか。
⑪ 実・葉・幹・根の統合構造
経済(実)から逆算する社会設計。
⑫ 縄文的循環へ
日は沈み、また明日変わらず昇る。
『循環経済で日本復活」という視点で、このシリーズを展開しています』
※全体像は「解剖図」にまとめています
