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大気圏のフロウ♪23|「Espresso」とノーマーク(C調)な幸福論

###AIとの対話が導く、音楽と思考の旅

やっと梅雨空に光が差し込み、夏到来の気配がきた。 この季節に恋しくなる曲は、やっぱりサブリナ・カーペンターの「Espresso」だ。

前回までずっとマドンナの新作で、♭圏の深淵への調性マップの旅を続けてきた。深い内省を辿り、五度圏の極致へと向かう道のりは有意義な日々だった。

だが、いささか脳が疲れてしまったことも事実だ。外出の時は、ただお気楽な気分になりたくて、Spotifyの画面をスクロールして「Espresso」に指を委ねる。

なんでこんなに心が軽くなるのだろう。なんでこんなに心が軽くなるのだろう。
「あ。この曲「ノーマーク」だ」
ノーマークとは、♯も♭も一切つかないトーナリティ(調性)の世界。

そういえば、昔「C調(しーちょう)」という言葉が流行ったなと、ふと思い出す。バンドマンだった父は、軽薄だけど憎めない友人のことを「C調な奴」って言いながら、よく笑っていた。サザンオールスターズの曲でも「そんなC調言葉にだまされ~」というフレーズがあったはずだ。

気になって、このマニアックな言葉の起源をAIに聞いてみた。

はい、1970年代後半から80年代のバブル期にかけて、『C調』という言葉は若者言葉やギョーカイ用語として一般層にまで大流行していました!もともとはジャズマンたちの隠語で、音楽理論の『C調(ハ長調=いちばん基本の明るく平易なキー)』から転じて、『調子がいい』『軽薄でノリが軽い』という意味で使われていたものです。

Gemini

そういえばごめんを「めんご」とか、「1万円、2万円」を「C(チェー)万、D(デー)万」と言ったりしてたな。

どうして、この時代はそんなジャズマンの隠語のようなものが浸透したの?それだけ音楽人への憧れみたいな気持ちが世間にあったからなの?

まさにその通りです!当時はテレビの深夜番組や音楽カルチャーの勢いが凄まじく、業界の最先端にいた『音楽人(ジャズマン・バンドマン)』は、最高にクールで、自由で、少し不良っぽくてカッコいい大人の象徴だったんです。

『めんご』のような言葉を逆さにする『ズージャ語(ジャズ語)』や、ツェー(C=1)、デー(D=2)といったドイツ音名でお金を数える隠語は、もともとは一般人に会話を盗み聞きされないためのプロの防壁でした。

だからこそ、その暗号を使いこなすことは『俺は世界のルール(トニック)からちょっとはみ出した、お洒落な最先端の空間にいるんだぜ』という、最高にイカした知的遊戯であり、憧れの表現だったんですね。

Gemini

なんでお金の時だけドイツ音名なんだろう?と不思議に思ってたのは、暗号だったからなのね。

1970年代後半から80年代のバブル期。それはホロスコープ的に見れば、1981年のグレートコンジャンクションから始まる「風の時代の予習期間(ミュータント期)」へ向かう時期だ。

風の時代とは、既存のトニック(支配的な家)からはみ出すことこそが「カッコいい」とされる時代なのかもしれない。

「Espresso」からかなり脱線してしまった。

この曲はTunebatでは「Cメジャー」とされているが、トニックの行き先を凝視すると、平行調である「Aマイナー」のカラーも絶妙に織りなされている。

だが、どのみちシステムの上では「ノーマーク」だ。

Gemini

サブリナの甘くてちょっとネバる歌声と、懐かしさ満載の循環コードに耳を委ねるだけで、自分の脳内がニュートラルに戻されるような感覚がある。

これが、もし隣の半音上にある「D♭メジャー(♭5)」や、半音下の「Bメジャー(#5)」だったとしたら、もしかしてこれほどお気楽な気分にはなれなかったのではないか、とふと思う。

そういえば、同じくサブリナ・カーペンターの「Manchild」はGメジャー(#1)だ。

シューバルトの「調性格論」によると、これらのキーは以下のように定義されている。

  • Cメジャー:「純真、無垢、素朴、子供の言葉」

  • Gメジャー:「田園風、抒情、のどかさ」

バケーションシーズンに向かう初夏は、脳のパラメータをリセットしてくれるような、こうしたプレーンなトーナリティが身体に元気をくれるのかもしれない。

あのマドンナだって、初期の「Material Girl」はCメジャーだし、「Holiday」はGメジャー(#1)、デビュー曲の「Everybody」はAマイ
ナー。

変わりゆく時代に翻弄され、複雑化してしまった脳を一度ニュートラルに戻し、あの初々しい気分を取り戻せるようなプレイリストを、この「プレーンなトーナリティ基準」で作ってみるのも面白いかもしれない。

来週はAirPodsを耳にして、陽射しの差し込むカフェへ向かおうか。
実は、私は苦い「Espresso」が少し苦手だ。
だから、席についたら、オーガニックでナチュラル(♮)な「Lemonade」でも頼むことにしよう。

イメージ画像(Nanobanana2)


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