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▶ IBC公開3週間前。NEP新中継車が見せたソフト化の実際の順番【8/21】

今日はどの国の試合だったか。共通仕様の中継車が走る欧州(Image)

NEPグループが2026年8月20日、欧州向けの新型中継車「EU-01」を発表しました。

出典:[NEP]「 NEP Expands Access to Premium Live Production Capabilities Across Europe」 

1台の車両の話ではなく、欧州の車両を共通仕様で揃えていく方針の実例です。

国をまたいで車両を融通しても、乗り込むスタッフが同じ操作環境で働けるようにする狙いがあります。

設計はUEFAの技術要件に準拠し、UHD HDRとSMPTE ST 2110を採用しました。

出典:[NEP]「 NEP Expands Access to Premium Live Production Capabilities Across Europe」 
出典:[NEP]「 NEP Expands Access to Premium Live Production Capabilities Across Europe」 

2つのサブに14の作業席、カメラは24台まで、必要に応じて48台まで拡張できます。

特徴は、従来型のハードウェアとソフトウェアによる制御を組み合わせたハイブリッド構成です。

自社の統合ソフト「NEP Platform」と制御システム「TFC」の両方を積んでいます。

最初の仕事はESPNによるオランダ・エールディヴィジ中継で、9月11日から14日のIBC 2026で公開されます。

発表文の3つの製品。
ラウォのHOMEはIP機器の管理と制御、マニフォールドはマルチビューアや変換処理、VB440はIP信号の監視と測定。つまり全部、裏方です。

一方でEU-01が抱えるのは、EVSのリプレイ席6つ、リーデルのインカム、ドルビーアトモス対応の音声室。

スイッチャー、音声卓、リプレイという、オペレーターが手で触って絵を作る部分は、従来型のまま残っています。

3月のNEP Platform発表では、扱える領域として「スイッチング、音声、リプレイ、インフラ、マルチビュー、計測」の6つが挙げられていました。
EU-01で実際にソフトに置き換わったのは、後半3つです。前半3つは動いていません。

もっとも、落ちたら終わりの生放送で、絵と音の出口をいきなりソフトに預ける会社はありません。

監視や管理から替えていく順番は、むしろ真っ当でしょう。
ただし「棚を作った」という話と、「棚から実際に何を取ったか」の間には、まだ距離がありそうです。

そして日本勢の位置です。
パナソニックのKAIROSもソニーもPlatformの参加メーカーですが、EU-01の立ち上げ時点の実装に名前はありませんでした。

日本勢はまだ控え室にいる。順番が来ていないだけかもしれない(Image)

名前がないのは、順番がまだ来ていないから、という可能性があります。
逆に言えば、その順番が来たときが本番です。

最後に、発表のタイミングについて。
IBC 2026の開幕は9月11日。その3週間前に発表し、会場では実車を見せる、という段取りです。

かつて展示会は、そこで初めて中身が明かされる場でした。
今は発表がネットで先に出て、会場は「本当にそうなっているか確かめる場」になっています。

中継車のように実物が大きく、床を歩かないと納得できない商材ほど、この形が向いています。

IBCに行く方は、EU-01のサブに入ったら、どこがソフトでどこがハードかを一つずつ確認してくると面白いはずです。

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