オンラインゲームでは煽り上等ですが何か? 優しく見られる私のもう1つの素顔
実は、私は対人ゲームが好きなのです。特に、MMORPGや村ゲー(今も言うのかな?)の対人が本当に好きです。
MMORPGは改めて説明する必要はないと思います。強い対人要素があるかは置いておいて、「ファイナルファンタジーXIV」などですね。
一方の村ゲーというのはあまりピンと来ないかもしれません。村ゲーというのは、プレーヤー1人1人が自分の村を持っていて、その村を発展させるのがベースです。
これだけではシムシティのような町作りゲームと変わりないと思われるかもしれません。ただ、それらのゲームと違うのが、ほかのプレーヤーの村を侵略して資源などを奪い、さらに自分の村を発展させるという要素があることです。
弱肉強食というか無情な世界で、1度狙われると資源が空になるまで何度も何度も襲われて、引退まで追い込まれるようなゲームでした(追い込まれても別の村ですぐにゲームを新規に始めることができましたが)。例を挙げると「Travian」というゲームなどが挙げられますね(例が古い)。
という話をすると、clusterやClubhouseなどのオンライン上の交流の場(や、そういったプラットフォーム)で会った人には「温和な性格なのに」とか「優しい性格だと思っていました」といったように、意外と言われることが多いのです。それはそれでまた私の一面ですし、そう言っていただけるのは嬉しいです。
一方で、相手を怒らせて、必死な言動を引き出すような、煽り合い上等のバチバチの争いも好きなのです。
そういう話題になった時は大体の場合、都度説明しているのですが、話すと長くなるのと、なぜここまで強い魅力を感じているのかが伝わればと思い、この記事を書いています。
実は、家庭用ゲーム機で対戦ゲームで盛り上がったとか、桃鉄にのめり込んだとか、ドカポンシリーズでリアルファイトになったとかそういうエピソードはありません。
対人戦、そして煽り合い上等の場外乱闘の魅力に目覚めたのは「リネージュ」というMMORPGがすべての始まりでした。
「リネージュ」とは韓国のNCSoft社が開発したMMORPGです。日本では2001年6月にスタートしたそうです。私がこの作品をプレイしたのは確か2002年の頭、友達のお父さんがハマっていて、「面白いゲームがある」と紹介されたのが最初で、インストール用のCD-ROMを借りてインストールしました。
余談ですが、当時はオープンβテストと呼ばれ正式にサービスインする前に無料テストプレイを提供し、バランス調整などを行うことが多く、私がプレイしていたのもオープンβテスト中でした(だったはず)。
日本でMMORPGの流行が始まった2000年代のはじめくらいから、ブームが落ち着く頃まではオープンβテストというのは乱立していました。テストというのは名目で実質の宣伝のようなところはあったでしょうけど。
当時のMMORPGというのは大人がプレイするゲームだったと今は思います。ゲーム内容はもちろんなのですが、インターネット回線が必要であること(今は当たり前に自宅にネット回線がある時代ですが、当時はそうでもなかったんですよ! という話はどこかで書くかもしれません)、そして高価なPCが必要だったからです。
そんな大人の世界で、大人同士の、大人の争いが起きていました。
具体的にどんな争いかというと、例えば、1人用のRPGでも貴重なアイテムをが入手できる可能性があるモンスター、経験値が多く入手できるモンスターなどは登場しますよね。それを狙ってずっとモンスターを倒し続けるという経験をされた方は多いと思います。
MMORPGにも当然そのようなモンスターが登場します。ですが、MMORPGが大きく違うのは、そのモンスターを“プレーヤー同士で奪い合う”ことができる点です。
貴重なアイテムが入手できるモンスターや経験値が多く入手できるモンスターは独り占めしたいですし、そのエリアには他のプレーヤーがいない方が良いですからね。その結果生まれるのが、“プレーヤー同士の争い”なのです。
現実でもたくさんの争いがありますが、その中には笑えない争いも多くあります。人生ですからね。
ですが、オンラインゲームの世界はもう1つの人生です。許される(部分がある)と思いますし、(もう1つの)人生をかけて争い合う、こんなに面白いことはありません。
そして、「リネージュ」には目的を同じとするプレーヤーが集まる「血盟」(他のゲームで言うところの「ギルド」に相当する存在)もありました。友達の集まりとも言えますが、そんなヌルい言葉では言い表せない大切な仲間たち、いえ、もっと強い絆がある関係でしたね。
複数の人間がいて、複数の組織があり、他者を出し抜いて、お互いに最大限の利益を享受しようとする。そうすると何が起きるか、争いです。胸が熱くなりますね。
争いはゲーム内はもちろん、ゲーム外でも起きていました。当時はXのようなSNSはありません。ゲーム外とは、ずばり匿名掲示板「2ちゃんねる」でした。
このように、ゲーム内外で大人たちが本気(かどうかはわかりませんが)で争い、煽り合い、時には掲示板で偽情報をばら撒くなど、少しでも相手の足を引っ張るためにあらゆる手段を講じる。それが当時のMMORPGでした。
一方で、当時の私は、“中坊”であり“厨房”でした。
“中坊”というのはそのままの言葉なので改めて書く必要はないですよね。そして“厨房”というのは“中坊”から変化した蔑称です。幼稚で他人に迷惑をかける人、今で言う“キッズ”とほぼ同意義ですかね。完全に死語ですが、当時は2ちゃんねるを中心にしたインターネット上で流行っていました。
そんなドロドロとした世界に触れた、分別のつかない中坊であり、厨房である私がどうなったか。それを一言で表現する言葉は浮かびませんが、面倒な存在であったことは間違いありません。
当然のように、ゲーム内では他のプレーヤーを煽っていましたし、ゲーム的に許される範囲で(……いや、許されない部分も一部あった気がします、この場で謝罪いたします)迷惑行為に興じることもありました。
ゲーム外でも2ちゃんねるにも大量の煽りを書き込み、嘘の情報を流しす工作行為、さらには目立つためにコテハン(固定ハンドルネームのこと。2ちゃんねるは多くの場合ハンドルネームをつけない)を使うなど、大暴れしていました。
こういった経験から、プレーヤーがゲーム内の覇権を競い合う争いの楽しさ、そして付随する煽り合いの楽しさに目覚めました。ゲーム内で強くなり、敵対するプレーヤーを煽り、そのリアクションを見ながら高笑いをする。それが今の私の対人戦好きに繋がっているのです。
オンラインゲームの世界では強さが正義です。どれだけ口が悪く、どれだけお行儀が悪いプレーヤーでも、(ゲームの規約の範囲で)争いに勝つ。相手に不快な思いをさせたとしても、この世界ではそれが正義なのです。
“厨房”として生きていた自分は過去のものです(さすがに過去でありたい)。一方で、ルールの中で許される限り(時には少しはみ出しながらも)、自分の存在を賭けて他者と争い、時に協力し、濃密な人間関係を築き上げていく。その体験は他のどんなエンターテイメントでも味わえない、強烈な魅力に満ちていると思います。
大人になった今はさすがに同じようには振る舞えませんが、あのヒリつくような興奮と達成感は今でも恋しいです。今プレイするにはプレイ時間やその他色々な要素のため、入れ込むには重いのですが、ゲームシステム面などでフォローされるなら私は今すぐにでも戦場に足を踏み入れたいと思っています。
いつか機会があれば、また参戦したいですし、みなさんにもその魅力の一端を感じて欲しい、そして願わくばその世界を体験して欲しいとも思いますね(煽り合いなどをするかは別です)。
ライター:咲文でんこ
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