第21回|「数字で考えろ」の本当の意味。現場で気づいた“ファクトベース思考”の力
最近、オーディブルや書籍、そして成功者の発言の中で
「数字で考えろ」という言葉をやたらと耳にするようになった。
正直、最初はこう思っていた。
「また意識高い系の話かな…」
でも聞いていくうちに、
ある“過去の現場経験”とつながった。
「数字で考えろ」と言われてもピンと来なかった頃
会社ではよく言われていた。
「数字で話して」
「それ、何件?」
「根拠は?」
当時は正直こう感じていた。
「感覚でも分かるでしょ…」
でも今ならわかる。
あの言葉は
単なる厳しさではなかった。
現場で自然にやっていた“ファクトベース思考”
以前の業務では、こんなことを当たり前にやっていた。
ある作業に対して
何人必要か
何日かかるか
必要な道具
交通費
内製か外注か
外注ならいくらか
これをもとに見積りを作っていた。
さらに、発電所のO&M(Operation and Maintenance=運用・保守)では
業界的にも一般的に
月次点検(年数回)
年次点検(年1回)
緊急対応(想定頻度)
除草の有無
遠隔監視
といった要素を組み合わせて
1件あたりの年間費用
を算出していた。
当時はただの業務だと思っていた。
でも今ならはっきり言える。
これは
ファクトベース思考そのものだった。
見積りは“感覚”ではなく“事実+根拠ある仮定”で作られる
例えば
「この作業、10万円くらいかな」
これは一見それっぽいが
完全に感覚。
実際の現場ではこう考える。
作業員2人 × 2日
人件費:1人2万円/日
→ 8万円交通費:1万円
道具費:5千円
合計:約9.5万円
ここで初めて
根拠のある数字になる。
さらに実務では
過去実績
相場
発生頻度
といった
“根拠ある仮定”
も組み合わせている。
つまり見積りとは
事実+再現可能な仮定
で構成されている。
ファクトベースとは何か(4つの要素)
ここで一度整理しておく。
ファクトベースとは
「誰が見ても同じ結論に近づく材料で考えること」
具体的にはこの4つ。
① 数字
→ 人件費、回数、時間、金額
② 記録
→ 点検履歴、報告書、実績データ
③ 比較
→ 前年比、他案件との差
④ 再現手順
→ 誰がやっても同じ結果になる工程
この4つが揃うと
判断できる
説明できる
再現できる
今の職場でも同じことが起きていた
ついでに、最近気づいたことがある。
今の会社でも、部長が部下に対して
「数字で話して」
「その根拠は?」
と伝えている場面を耳にした。
その瞬間、思った。
「あ、これ同じだ」
場所が変わっても
会社が変わっても
求められていることは変わらない。
自分の現在地とこれから
私は今、まだ研修中で
本格的に業務に入っているわけではない。
でもだからこそ感じている。
これから仕事をしていく中で
なんとなく
感覚的に
ではなく
日々、数字を意識して仕事に取り組む必要がある
ということを。
AI時代にこそ必要な“ファクト×再現性”
この話は今やっていることにもつながる。
AIは基本的に
データ(ファクト)で動く
つまり
AIを使う人間側も
ファクトベースで考えないと成果が出ない
例えば副業でも
記事数
PV
売上
成約率
これを見ないと
「なんとなく伸びている」
で終わる。
でも数字で見ると
改善点が見える
再現できる
これから自分が意識する3つのこと
これからは意識的にこうする。
「なんとなく」を使わない
必ず数字に置き換える
事実と意見を分ける
明日からできる小さな一歩
今日の会話や会議で
「なんとなく」を一度だけ
数字に言い換えてみる
それだけで
思考の精度は一気に上がる。
最後に
「数字で考えろ」という言葉は
仕事を“感覚”から“現実”へ戻すスイッチだった。
そして気づいた。
多くの現場ではすでに
“ファクトベース思考”が息づいている。
ただそれを
言葉にしてこなかっただけだった。
