Wishing you peace, love, and joy.
今日はクリスマスイブ。そして私の好きな人には彼女がいる。
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泣き疲れて目が腫れているけど、準備はOK。ツリーを飾り、クッキーを焼き、彼へのプレゼントに小さなスノードームと子猫のカレンダーを買った。彼は何をくれるのかな、香水かな。好みのブランドは伝えてある。特製サラダは冷やしたので、少しだけオードブルとTop'sのケーキを買ってこよう。そして夕方からパーティの予定。
冷たく澄んだ冬の空気で鼻を赤くしながら、駅のショッピングモールを目指す。
この日ばかりは行き交う2人がみんな仲良の良さそうな恋人同士に見えてくるから不思議。どのくらい付き合ってるのかな。今夜のディナーで告白かな。プレゼントは何を選んだのかな。みんな幸せになって。体温が上がり、私の心が弾んできた。
駅に着いて、買い物前にちょっと腹ごしらえとスタバに立ち寄る。ドアが開いて、レジ横の小さなツリーの向こう奥の席に彼と彼女が向かい合って座っているのが見えた。最悪のタイミング。マフラーで顔を隠し、踵を返す。心がフリーズした。
🎄🎄
最初は気さくに話をする程度の部署の違う同僚だった。私から好きになったのか彼が好きになってくれたのか、とにかく会うのが楽しくなった。彼女がいるのは知っていたから、最初は遠慮していたけど、もう気持ちが止まらない。どんどん距離が時間が体温が近づいた。
彼が部屋に泊まるようになって、私の髪を優しく撫でた。もう彼のことしか考えられないし、彼が全てになった。
「いつか彼女にしてね♡」
🎄🎄🎄
ところがいくつ季節を過ぎても、いっこうに彼女と別れてくれる気配がない。何度か別れ話は切り出していたようだけど、いつもうやむやに終息している。
「ねえ、彼女さんとはそういう関係はどうしてるの?」
「全くないよ。」
「(えっ、私って愛あるセフレなの!?)」
泣きながら本音をぶつけたり、願いを叫んだり、彼も謝ったり、約束したりを繰り返した。あんなに傷つけられたのに、沼の底まで落ち込んだのに、やっぱり忘れられなくて諦められなくて、ずるずる関係が続いた。
そして1年経った夏の日にやっとお別れした。
「もう一生連絡してこないで。」
夏の終わりに気持ちの整理ができて、この恋は終わったと思っていた。やっと次の恋に進める。
マッチングアプリに登録した。そういう雰囲気になった人とセックスしてみたけど、全然気持ちがよくなかった。
🎅
「セフレがいればそれなりに満足していたり、セフレに対して小さな感情を抱いていると『次の恋』に進めなくなります。」
雑誌の人生相談に書いてあった。ページをちぎって手帳にはさんだ。
🎄🎄🎄🎄
彼から2ヶ月ぶりにLINEがあったのは11月の初めだった。
「お元気ですか?今月誕生日だね♡」
そんな予感はしていた。心のまま夢中で返信した。そして再び彼との関係が始まった。ホリデーシーズンも。
🎄🎄🎄🎄🎄
はあ~、最悪。帰ってから4時間泣いていたから、また目が腫れている。クリスマスなんて大嫌い。去年もそう言っていた気がする。
もちろん分かっているの。今夜のパーティに来られないこと。ディナーなんて行けないし、プレゼントなんて渡せないし、ましてやデートなんて絶対無理だもん。だから昨夜も泣いたの。分かっていても、心が寂しいって反応するの。
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どうして彼の連絡が嬉しいの?どうしてそれが待ち遠しいの?
彼のLINE通知しか目に入らない。彼の電話が待ち遠しい。
あの声にあの目尻に触れる手のひらに全ての細胞が反応してしまう。胸いっぱいに吸った彼の匂いが心を満たしていく。
彼がいると空気が変わる。彼といれば世界が色づく。彼といるのが本当の私。
私を掻き乱さないで。この恋は実らない。この愛は届かない。
何も望まない。何も願わない。何も期待しない。
そういい聞かせながら、唱えながら、やっぱり彼が大好き。
「私どうすればいい?」
ママに聞いたら、
「好きにすれば。いつか呆れて疲れはてて笑い飛ばせるようになるといいね。」
って。そんなの無理だよ。
もうね、こうなったら泣きながらいく。最後にどうなるか。私と出会ったことを後悔させる。いつか悪夢になるまで、一緒にいよう。
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さあクリスマスパーティを始めよう、お楽しみはこれから。
Wishing you peace, love, and joy.
きのこさんのアドベントカレンダー企画に参加しました。
きのこさん、楽しい企画ありがとうございました♡
真っ先に手を上げたのに暗いクリスマスになってごめんなさい。
他のみなさんの作品はとても素敵なので、ぜひあたたかな気持ちで読んでください♪
