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kadotamasora
【詩】花畑
種蒔きを忘れてしまったみたいで
顔を出さない葉っぱたち
咲かない花に沢山の水をやり
腐っていく土の中
虫の息だった
人工繁殖した佼しい花を摘み
花瓶に挿す
ここにあるのは誰のもの
種を探しに私は砂漠を歩いていた
靴の中に入る生温い砂と
共に沈んでいく静かな我
ひんやりとした容器にへばりつく
快楽物質の所為にするのは
もう飽きた
花瓶に住みつく花たちは
咲くときも
枯れるときも
葉のつけ方も
根の強さも
一緒だった
大の字になっては
すぐ萎れ
左右対称で細々と
私の花を咲かせたい
不格好でも逞しく
不快楽の本質に触れていたい
空には灰色の雲
大雨に打たれては
稲妻が落ちてきて
私の胸から零れるのは
数粒の水滴
恵に固まる地面に足が着く
一枚の葉
いつだって芽吹くのは遅くない
ふと顔を上げれば
大きな向日葵
種はそこにあった
