緊急車両

緊急車両に対する協力行動の目的①

〔目的〕に沿っていない行動は、たとえそれが「良かれ」と思って取られたものでも、大変な迷惑へと繋がりかねません。さらには、誰もそのことを指摘してくれない(正確には、皆同様な認識レベルである)ので一向に改善されない、といった由々しき状態が当たり前になってしまう傾向があります。

 自動車🚙を運転していて、救急車等の緊急車両🚑🚒に出くわしたら、先に通そうとしますね。交通量が多い所では特に、私たち一般車の方はよく考えて対処(協力)しなければなりませんが、実際はどうでしょう。

 よく目の当たりにするケースは、後方からの緊急車両の接近を察知した際、その場ですぐさま「(端に寄って)停止」しようと行動を起こす、という状況です。この表現だけですと、違和感を持つ人はほとんどいないと思います。
しかしこれでは、混雑時は特に、問題が生じがちです。

 退避行動が上手くいっていない(≒むしろ緊急車両の通行の妨げになっている)ように見受けられる現場。それは概ね以下のように説明できます。

【不適切な対処で空回りする】

 混雑時には緊急車両も同様に進路を阻まれますので、そのような苦しい状況の下で、互いに配慮し合って、通り道を確保しなければならないのですが、「自車を端に寄せることばかりを考えるがあまり、渋滞中の他の(より後方に位置し、より早急に退避すべき)車が身動き取りにくく、スムーズに寄せられなくなる」という事態を引き起こします。

 このような状況は実際に時々あり、緊急車両が「立ち往生する」とまではいかないまでも、一般車両により阻害されて思うように走れない、という結果をもたらしていることがあるので看過できません。誰も妨害しようとは考えてはいないはずですし、緊急車両の遅延は誰も望んではいないはずです。


+++ イメージ図を作成しましたので下記を参照ください +++

画像1

【「気遣いの深さ」ではなく「目的に沿うかどうか」】

 ではいったい何故このような事態になってしまうのでしょうか。

 一般車両に要求されるのは、「後方からの緊急車両が通り抜けられるように進路を空けること」です。「ただ単に停止すること」でも「端に寄ること」でもありません🙅
 赤信号の交差点を前に停止中の時も同様です。交通全体の安全を無視してしまってはいけませんが、後方から緊急車両が近付いてきた時で、自車がその走行の妨げになる場合には、停止線を超えてでも進路を空けることを考えなければなりません。

 ポイントは、「各自の置かれた状況のもとで、緊急車両の走行を阻害しない状態をいかに作るか」にあるのです。ここでもやはり、「目的」を考えて行動することが肝心です。

 「目的を意識する」という命題は、何もビジネスパーソンの業務改善においてのみ適用されるわけではありません。

多くの一般市民が適切に捉えて行動すれば社会的効用は今より大きくなる

と予測して誤りはないかと思います。

 『神対応』などと誰かに感心するのは自由ですが、それ以前に、個々人のちょっとした心掛けでできる簡単な協力行動があるので、まずはそれを意識してみてはいかがでしょうか(^^)/

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